投稿者: DailyNK Japan

  • 韓国で「性暴力」の餌食になる脱北女性たち…被害は一般女性の10倍

    北朝鮮国内でも深刻

    ツイッターのハッシュタグ #MeToo を掲げ、自らの体験した性暴力の被害を告発するムーブメントが全世界的な広がりを見せる中、韓国でも1人の勇気ある女性が声を上げた。

    昌原地検統営支庁のソ・ジヒョン検事は先月29日、イントラネットへの投稿で、2010年10月に上司のアン・テグン検事(別の不正行為で既に退職)からセクハラを受けたと内部告発を行った。

    ケーブルテレビJTBCに出演したソ検事は、自らが受けた被害について語ると同時に、別の女性検事が男性検事にレイプされた事例もあるが隠ぺいされたと発言し、組織の内部で性暴力が蔓延している現状を暴露した。

    「マダラス」と呼ばれる性上納

    また、「加害者があちこちの教会で悔い改めて救いを得たと言っているそうだが、被害者に許しを請うのが先ではないか」とアン元検事を批判した。

  • 韓国で「性暴力」の餌食になる脱北女性たち…被害は一般女性の10倍

    北朝鮮国内でも深刻

    ツイッターのハッシュタグ #MeToo を掲げ、自らの体験した性暴力の被害を告発するムーブメントが全世界的な広がりを見せる中、韓国でも1人の勇気ある女性が声を上げた。

    昌原地検統営支庁のソ・ジヒョン検事は先月29日、イントラネットへの投稿で、2010年10月に上司のアン・テグン検事(別の不正行為で既に退職)からセクハラを受けたと内部告発を行った。

    ケーブルテレビJTBCに出演したソ検事は、自らが受けた被害について語ると同時に、別の女性検事が男性検事にレイプされた事例もあるが隠ぺいされたと発言し、組織の内部で性暴力が蔓延している現状を暴露した。

    「マダラス」と呼ばれる性上納

    また、「加害者があちこちの教会で悔い改めて救いを得たと言っているそうだが、被害者に許しを請うのが先ではないか」とアン元検事を批判した。女性に対する性暴力の多発している状況に加え、加害者が朴槿恵前大統領に近い人物であることや、過去の政権とのつながりがあったキリスト教保守プロテスタントが加害者に「禊ぎの場」を提供したことなどが、韓国国民の怒りに油を注ぐ状況となっている。

    一連の事態と関連して韓国のテレビ局MBCは、韓国社会で最も弱い存在であるのに、関心の外に置かれがちな脱北女性が、性暴力に脅かされている現状を大きく取り上げた。

    北朝鮮出身で脱北後に韓国の新体操ナショナルチームのコーチを務めたイさんはMBCとのインタビューで、協会幹部からのセクハラやパワハラに苦しめられ続けたことを告白した。イさんは、コーチを辞めさせられるかもしれないという恐怖と、自分は脱北者だからというあきらめから沈黙を強いられてきた。

    脱北女性が置かれた状況は極めて深刻だ。

    韓国女性家族省が2012年に発表した「暴力被害脱北女性カスタマイジング自立支援方案研究」という報告書によると、脱北後に性暴力の被害を受けた経験があると答えた脱北女性は全体の44.3%に達した。これは韓国女性の平均4.7%の10倍近い。

    京畿道外国人人権センターが2015年に行った調査によると、韓国在住の外国人女性が性的暴力の被害に遭ったり目撃したりした割合は15.2%だ。調査方法が異なるので単純比較はできないが、同じ社会的弱者でも外国人女性より脱北女性の方がより性的暴力にさらされる可能性が高いことを示していると言えよう。

    報告書は、脱北女性が北朝鮮、中国を含む第3国、そして韓国のいずれでも性的暴力の被害に遭っていると指摘している。

    北朝鮮では軍における性暴力が非常に深刻だ。労働党への入党をちらつかせ性的関係を迫る「マダラス」と呼ばれる性上納行為が蔓延している。

    (参考記事:北朝鮮女性を苦しめる「マダラス」と呼ばれる性上納行為

    また、北朝鮮ではそもそも性暴力の概念が希薄で、セクハラやストーカー行為に対応する法律も存在しないため、被害女性が、自分が受けた被害が人権侵害だと気づいたのは脱北して韓国に来てからというケースが多いという。

    脱北してたどり着いた中国で、人身売買や強制売春の被害に遭う女性も後を絶たない。

    (参考記事:中国で「アダルトビデオチャット」を強いられる脱北女性たち

    そして、脱北女性はようやくたどり着いた韓国でも性暴力のリスクから逃れられないと報告書は指摘している。

    脱北者への差別から就職ができず経済的に困窮した女性は、性暴力にさらされるリスクの高い風俗業に従事するケースが少なくない。また、風俗業に従事した経験を持つ脱北女性が夫からドメスティック・バイオレンスを受けた割合は82.4%に達し、従事経験のない脱北女性の5.4倍に達した。常に性暴力のリスクに晒され続けていることを報告書は示している。

    (参考記事:「自由」の夢やぶれ韓国でも性的搾取…脱北女性の厳しい現実

    脱北者の監視、保護のために定期的に派遣される刑事と不倫関係に陥るケース、中国にいる夫と離れ離れになった寂しさを紛らわせるためにデートした相手から暴行されるケースなどが具体的な事例として挙げられている。

    MBCは、警察の無配慮な対応も被害者を追い込んでいると指摘した。性暴力の被害を訴えたある脱北女性は、警察で被害状況を再現する動画を撮影させられ、精神的ショックで不眠に悩まされるようになったと語った。

    一連の事態は、韓国社会における女性全般に対する差別と、脱北者に対する差別が絡み合った複合差別が、脱北女性をさらなる窮地に追いやっていることを浮き彫りにした。

  • 金正恩氏は父が愛した「天才ヴァイオリニスト」を容赦なく殺した

    北朝鮮女性アイドルの波乱の運命(番外編・男性)

    北朝鮮で創作される文化芸術作品は、基本的に最高指導者を称え、社会主義体制を誇示する目的が込められている。つまりはプロパガンダである。一般庶民の日常や恋愛などをテーマにした良質な作品もあるにはあるが、圧倒的に少ない。

    とりわけ重視されているのが、金正恩党委員長の祖父・金日成主席を始祖とする「金王朝」を賛美することだ。裏返すと、最高指導者の尊厳を傷つけるような失態を冒せば、芸術家としての生命だけでなく肉体的生命まで容赦なく奪われる。

    (参考記事:遺体が粉々になり原型とどめず…金正恩氏の「劇団員虐殺」事件

    金正恩氏の父・金正日総書記は、自らのスキャンダルを隠すため、自分の愛人だった女優の禹仁姫(ウ・イニ)氏を公開処刑し、この世から葬り去った。そのあまりのむごたらしさに、気を失う人もいたという。

    (参考記事:機関銃でズタズタに…金正日氏に「口封じ」で殺された美人女優の悲劇

  • 金正恩氏が配ったお菓子セット、不味すぎて政治事件に発展

    北朝鮮の歴代の指導者は実に贈り物好きだ。一般庶民には肉や油などのプチ贅沢品を、高級幹部には時計、洋酒などの超贅沢品を贈ることで、心をつなぎとめる。これがいわゆる「贈り物政治」だ。

    30年来続く経済的苦境、国際社会の制裁強化などで、かつてほどではないものの、今でも贈り物政治は続いている。その代表格といえるのが、子どもたちに配るお菓子セットだ。かつては子どもたちの憧れだったが、目と舌の肥えた今の北朝鮮の子どもたちには不人気だ。あまりの人気のなさが、政治的事件を巻き起こしてしまった。

    (参考記事:金正恩氏の「プレミアムお菓子セット」を独占入手!…党大会のお土産用

    慈江道(チャガンド)の情報筋は、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)に事件の概要を語った。

  • 通勤列車が吹き飛び3000人死亡…北朝鮮「大規模爆発」事故の地獄絵図

    通勤列車が吹き飛び3000人死亡…北朝鮮「大規模爆発」事故の地獄絵図

    韓国南部・密陽(ミリャン)の病院で26日午前7時半ごろ、火災が発生した。韓国メディアによると、入院中の患者ら41人の死亡が確認された。韓国では昨年12月に、中部の堤川(チェチョン)でビル火災が起き、29人が死亡した。

    野次馬の通勤客が

    2014年4月に起きたセウォル号沈没事故以来、韓国の安全行政の不備は国際的な関心事となってきたが、未だに抜本的な改善がなされていないことが露呈した形だ。ちなみに北朝鮮では、これらをはるかに凌駕する規模の事故が多発している。
    (参考記事:【目撃談】北朝鮮ミサイル工場「1000人死亡」爆発事故の阿鼻叫喚

    たとえば中国との国境地帯にある慈江道(チャガンド)の江界(カンゲ)市で1991年、ミサイルや砲弾を製造していた軍需工場が大爆発を起こし、多くの死傷者が発生した。当時、北朝鮮にいた人の間では有名な話だが、海外ではあまり知られていない。

  • 北朝鮮「美女応援団」の興奮を抑えるために金正恩氏がしていること

    韓国で2月9日から開催される平昌冬季五輪に、北朝鮮が参加する。アイスホッケー女子では五輪史上初の南北合同チームが結成されるが、それと並んで注目を集めているのは、久しぶりの「美女応援団」の訪韓だ。過去の美女応援団に、後に金正恩党委員長の妻となった李雪主(リ・ソルチュ)氏が参加していたことも良く知られた事実だ。

    (参考記事:【写真特集】李雪主――金正恩氏の美貌の妻

    北朝鮮当局は現在、応援団の人選を行っているが、選ばれた女性と家族の中には、喜ぶ人がいる一方で、浮かない顔をしている人もいるという。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えた。

  • 銃撃浴び重傷の北朝鮮兵士「酒に酔って亡命」…韓国情報機関が報告

    東亜日報など韓国の主要メディアは25日、昨年11月に板門店の共同警備区域(JSA)で銃撃を浴びながら軍事境界線を駆け抜けるという劇的な亡命を決行した元朝鮮人民軍兵士のオ・チョンソン氏が当時、「酒を飲んで酔っ払った状態であったようだ」と一斉に報じた。

    東亜日報によれば、韓国の情報機関・国家情報院(以下、国情院)は24日、オ・チョンソン氏は飲酒運転で事故を起こし、処罰を恐れて突発的に亡命を決行したもようであると、国会情報委員会に報告したという。

    また国民日報は、「亡命時にも酔っていたと聞いている」との情報当局者のコメントを紹介している。

    朝鮮日報も複数の国会情報委員の話として、「オ氏は酒に酔った状態で友人に『板門店を見物させてやる』と提案し、車を運転していたところ事故を起こした。そのまま突発的に亡命したとの国情院の報告があった」などと伝えた。

    オ氏を巡っては23日にも、「北朝鮮で殺人事件に関与した」との報道が韓国で出ていたが、韓国当局はこれを否定していた。

    (参考記事:金正恩氏が「寄生虫動画」の兵士亡命事件で沈黙を守る理由

    朝鮮日報は交通事故についても、「死亡事故ではなかったようだ」とする情報委員の言葉を伝えている。

  • 金正恩氏が「寄生虫動画」の兵士亡命事件で沈黙を守る理由

    韓国紙・東亜日報は23日、昨年11月に軍事境界線上にある板門店の共同警備区域(JSA)で韓国に亡命した朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の元兵士が、国家情報院と軍などの合同尋問班に対し、「北で犯罪を起こした。死亡に至る事件だった」と供述したと報じた。同紙はまた、この元兵士が「北朝鮮軍の少将クラス軍人の子弟と確認された」とも伝えた。

    白昼、北朝鮮軍の追撃兵による銃撃を浴びながら、軍事境界線を駆け抜けたこの元兵士の行動は、相次ぐ北朝鮮国民の亡命事件の中でも近年まれに見る衝撃的なケースだった。また、事後には彼の腸から巨大な寄生虫が取り出される手術映像まで放映され、世論の関心を倍加させた。

    (参考記事:必死の医療陣、巨大な寄生虫…亡命兵士「手術動画」が北朝鮮国民に与える衝撃

  • 「北朝鮮へ行く人は遺書を書いて葬式の準備を」米国政府が勧告

    米FOXニュースは15日、米国務省が北朝鮮訪問を希望する国民に対し、事前に遺言状を作成して遺産の処分や葬儀の計画を立てて置くよう勧告したと報じた。

    国務省のウェブサイトを見ると、確かに「北朝鮮―(旅行)危険度4:旅行禁止」とする10日付の勧告文が掲載されている(画像)。

    勧告分は冒頭で、「米国籍者に対する逮捕や長期間拘束などの深刻なリスクがあるため、北朝鮮を旅行してはいけない」と警告。また、敢えて北朝鮮に旅行するにせよ「ごく限られた場合において、国務省の別途の許可手続きを通過してこそ訪問できる」と説明している。

    国務省は昨年9月1日付で、自国民に対し北朝鮮を旅行禁止とする措置を取った。同年7月には、北朝鮮で長期拘束されていた米国人大学生のオットー・ワームビアさんが昏睡状態で解放され、数日後に米国の病院で死亡するという悲劇があった。

    (参考記事:「性拷問を受けた」との証言も…北朝鮮は外国人に何をしているのか

  • 北朝鮮国民の腸を「寄生虫だらけ」にする人糞集めでパニック発生

    北朝鮮の1年は「堆肥戦闘」、つまり肥料にするための人糞を集める作業から始まる。

    昨年11月13日、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)兵士1人が、板門店の共同警備区域(JSA)から韓国側に亡命した。兵士は追手の銃撃を浴び、瀕死の重傷を負った。幸い韓国側の医療チームによる懸命な治療によって、兵士は一命を取りとめた。

    その際、兵士は二度の手術を受けたが、衝撃的な事実が明らかになった。兵士の腸内から大量の寄生虫が出てきたのだ。

    (参考記事:必死の医療陣、巨大な寄生虫…亡命兵士「手術動画」が北朝鮮国民に与える衝撃

    兵士がそうなってしまった原因の一つがまさに人糞集めなのだが、北朝鮮メディアは、そんなことはさて置いて堆肥戦闘の様子を大きく報じている。

  • 「肛門のない赤ちゃんが生まれた」北朝鮮核開発、被ばく労働の恐怖

    北朝鮮の相次ぐ核実験によって、実験場付近の住民が放射能汚染に侵されている可能性が指摘されている。9日付の毎日新聞は、北朝鮮の地下核実験場がある咸鏡北道(ハムギョンブクト)吉州(キルチュ)郡豊渓里(プンゲリ)付近に住んでいた脱北者2人に、染色体異常が生じているという調査結果を報じた。

    政治犯に強要

    金正恩党委員長が最高指導者になってから、北朝鮮は4回の核実験を強行した。とりわけ2016年から2017年の2年間には、3回もの核実験が行われている。実験は地下で行われたが、放射能による土壌汚染が進み核実験場付近に住む人々が何らかの悪影響を受けている可能性は十分にある。

    毎日新聞によると、染色体異常の調査結果は、韓国の研究者が収集したデータを日本の広島の専門家が確認して判明したものだという。

  • 【写真特集】李雪主――金正恩氏の美貌の妻

    李雪主氏といえば、2012年に初登場して以来、それまでの北朝鮮ではあまり見られなかったスタイリッシュなショートカットと色鮮やかなモダンな装いで、平壌女性たちを魅了。北朝鮮のファッションシーンをリードしてきた。
    【画像】遊園地を訪れた李雪主氏
    【動画】金正恩夫妻とロッドマン
    李雪主カットが流行したことは、北朝鮮でアイドルグループ「モランボン楽団」のメンバーのヘアスタイルからもわかる(写真)。デイリーNKが行ったイマドキ10代のインタビューでも「李雪主氏の影響でショートカットは人気」という話が出た。
    李雪主氏は、2014年の夏頃から徐々に髪の毛を伸ばし始めた(写真)。2016年2月に錦繍山(クムスサン)太陽宮殿を参拝した時の写真からは、成熟した「国母」のイメージを目指していることが感じられる(写真)
    【画像】閲兵式に参加した李雪主氏

  • 金正恩氏が意のままにする「美人妻利権」の現場写真

    1989年生まれとされる李雪主氏は、一般家庭の出身とされる。彼女が卒業した金星学院はエリート校ではあるが、女学生たちは時々「いやな仕事」を押し付けられたりもする。
    (参考記事:北朝鮮「秘密パーティーのコンパニオン」に動員される女学生たちの涙

    北朝鮮と韓国は9日、板門店で高位級会談を行う。2月9日から始まる平昌冬季五輪に北朝鮮代表団が参加するための実務問題が議題の中心になると見られる。金正恩党委員長は1日、施政方針演説「新年の辞」で、南北関係改善の前提として韓国にとってかなり厳しい条件を提示したが、とりあえず、今回の五輪には参加しそうな雰囲気だ。

    仮に北朝鮮が冬季五輪に参加する場合、気になるのが「美女応援団」を韓国に送るかどうかだ。北朝鮮は、美女応援団の韓国に対する宣伝効果を熟知していると見られ、すでに送り込むことを検討しているかもしれない。

    美女応援団と聞いてすぐに思い浮かぶのが、金正恩氏の美貌の妻で、何かと噂の的になってきた李雪主(リ・ソルチュ)氏だ。
    (参考記事:金正恩氏「美貌の妻」の「異性問題」で殺された北朝鮮の芸術家たち

  • 美人タレントを「全身ギプス」で固めて連れ去った金正恩氏の目的

    韓国で「脱北美女」タレントとして活動していたイム・ジヒョンさんが突然消息を絶ち、昨年7月に北朝鮮の対外向けプロパガンダメディア「わが民族同士」に登場したことで、韓国社会には波紋が広がった。

    彼女がいかにして北朝鮮に戻ったかは、未だミステリーのままだ。脱北して中国に潜伏していた当時、生き伸びるために出演したアダルトビデオチャット映像が流出したことなどを苦に、自主的に帰国したという見方がある一方で、北朝鮮の諜報機関に拉致されたという見方もある。

    この件について、李潤傑(イ・ユンゴル)北朝鮮戦略情報センター代表は、韓国のタブロイド紙・日曜新聞への寄稿文で、複数の情報筋の証言から彼女が拉致されたことを確認したと述べている。

    非公然組織のアジト

    李氏が、「拉致の過程についてよく知っている」という北朝鮮国内の関係者から聞いた話によると、イムさんは今年4月、中国遼寧省瀋陽の七宝山ホテルに入った。

  • 「炎で焼かれる兵士の動画」も…金正恩氏の危ない話

    北朝鮮の金正恩党委員長は1月1日、施政方針演説に当たる「新年の辞」の中で、次のように述べている。

    「まさに1年前、私はこの席で党と政府を代表して、大陸間弾道ロケット試験発射の準備が最終段階で推進されているということを公表し、この1年間、その履行のための数次にわたる試験発射を安全かつ透明に行って確固たる成功を全世界に証明しました」

    たしかに、北朝鮮が数次にわたるミサイル試射を成功させ、金正恩氏が1年前に語った言葉を証明して見せたのは事実だ。しかし1点、引っかかる部分がある。試射が「安全」に行われたとした言葉だ。

    北朝鮮が過去に実施したミサイル発射実験においては、事故が多発していた様子が観測されている。(問題場面の画像
    (参考記事:【画像】「炎に包まれる兵士」北朝鮮 、ICBM発射で死亡事故か…米メディア報道

  • 金正恩氏の新年の辞「平昌に参加も」表明はワナである

    北朝鮮の金正恩党委員長はどうやら、韓国の文在寅政権のことを「やりやすい相手」と見ているようだ。理由は色々ありそうだが、文在寅大統領が北朝鮮の人権侵害についてうるさく言わないのは、金正恩氏にとって重要なポイントだろう。

    なぜなら北朝鮮の核・ミサイルの暴走の裏には、国際社会から人権侵害を追及されている問題があるからだ。

    (参考記事:北朝鮮「核の暴走」の裏に拷問・性的暴行・公開処刑

    文氏はもともと人権派弁護士であるにも関わらず、彼の率いる政権は、北朝鮮の人権問題追及に非常に慎重なのである。

  • 【写真】金与正氏の存在感が増している…正恩氏の実妹

    朝鮮労働党第5回細胞委員長大会。金正恩氏(中央)の左5人目が金与正氏(2017年12月22日付朝鮮中央通信より)
    朝鮮労働党第5回細胞委員長大会。金正恩氏(中央)の左5人目が金与正氏(2017年12月22日付朝鮮中央通信より)

    北朝鮮国営の朝鮮中央通信は22日、朝鮮労働党の末端組織の幹部を集めた「第5回党細胞委員長大会」の写真を多数配信。そのうちの数枚に、金正恩党委員長の実妹・金与正(キム・ヨジョン)氏の姿が映っている(上の写真)。

    過去のこうした催しでは、与正氏が裏方として動いたり(写真)、客席に座ったりしていた。今回の写真で初めて、与正氏が壇上の最前列に座っている姿が確認された。

    与正氏は兄の視察に頻繁に同行。労働新聞の写真などを見ると、与正氏はいつも明るい笑顔を浮かべており、いかにも仲の良さそうな兄妹だ(写真)

    また、その自然体の表情は、「話の通じる人物なのではないか」との期待を、一部の北朝鮮ウォッチャーに抱かせていたりもする。

  • 韓国アイドルの「遺書全文」公開。朝日新聞はどうかしている

    韓国の男性アイドルグループSHINee(シャイニー)のメンバー、ジョンヒョンさん(27)が18日、死亡した。遺体がみつかった宿泊施設の室内からは練炭が見つかっており、自殺したと見られる。

    これを受けて、朝日新聞が19日、ジョンヒョンさんの遺書全文を和訳して公開した。筆者はこれに、強い違和感と胸騒ぎを覚える。

    同紙によれば、遺書はジョンヒョンさんの「知人の韓国人歌手が画像投稿SNS『インスタグラム』で、『遺族と相談した結果』として公表した」ものだという。それならば新聞が載せずとも、遺書はジョンヒョンさんを偲ぶ人々の間で広く読まれることになったはずだ。翻訳も、語学力のあるファンの手で素早く行われたことだろう。

    それなのに、新聞がわざわざこれを公開する意味はどこにあるのか。

  • 【画像】「炎に包まれる兵士」北朝鮮 、ICBM発射で死亡事故か…米メディア報道

    【画像】「炎に包まれる兵士」北朝鮮 、ICBM発射で死亡事故か…米メディア報道

    北朝鮮の独裁体制においては、核・ミサイル実験に対する国際社会の経済制裁がいかに容赦なくとも、金正恩氏ら支配層が最終的に損失を負うことはない。そういった損失はすべて大衆に押し付けられるからだ。

    エンジンの火炎に焼かれ

    それは、核・ミサイル開発の現場にいる軍人たちも同じだ。北朝鮮が最近、実施したミサイル発射実験においては、事故が多発していた様子が観測されている。

    北朝鮮が先月29日、大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」型を発射した際、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の兵士と思しき人物が、エンジンから噴出された火炎に焼かれて死亡したとの情報が出ている。しかも北朝鮮が公開した映像に、その場面が映っていたという。

  • 金正恩氏の「美貌の姉」の素顔…画像を世界初公開

    北朝鮮「女人天下」の知られざる深奥(3)

    北朝鮮の朝鮮労働党は、10月7日に開いた党中央委員会第7期第2回総会で、金正恩党委員長の妹である金与正(キム・ヨジョン)氏を党中央委員会政治局委員候補に選出した。金与正氏は、正恩氏の現地視察に同行する姿が北朝鮮の公式メディアにより写真や動画で伝えられており、今後、兄の国家運営の補佐役となっていくことが予想されていた。政治局委員候補への選出は、その見方を裏付けるものと言える。
    父である故金正日総書記を、妹の金慶喜(キム・ギョンヒ)元党書記が支えたのと同じ構図である。

    似顔絵でわかる顔立ち

    一方、金正日氏は妹に当てた遺書で「金雪松(キム・ソルソン)を正恩の幇助者(助言者)として準備させ後押しするように」と指示していたとされる。正恩氏の異母姉・金雪松氏が長らく父の秘書役となり、権力中枢で党官僚としての経験を積んできたのは、これまでに述べたとおりだ。(金雪松氏の写真)

    (参考記事:謎の長身美女「金雪松」のすべて

    ただそれでいて、金雪松氏はこれまで一度も北朝鮮の公式メディアに登場していない。金正日氏のロシア訪問時に随行したと言われているが、そのような限られた機会を除き、外国人が金雪松氏と接することはなかったと思われる。つまり、我々はほとんど誰も、金雪松氏の顔を知らないのだ。

    しかし、デイリーNKジャパンは今回、金雪松氏である可能性の極めて高い女性の写真を入手した。提供してくれたのは、脱北者で平壌中枢の人事情報に精通する李潤傑(イ・ユンゴル)北朝鮮戦略情報センター代表である。李氏はこの写真について、次のように説明する。(金雪松氏の写真)

  • 金雪松氏と一緒に写っている北朝鮮の最高幹部たち

    白い囲みの中の人物が金京玉氏、黄色い囲みの中が李洙墉氏(提供:李潤傑氏)
    白い囲みの中の人物が金京玉氏、黄色い囲みの中が李洙墉氏(提供:李潤傑氏)

     

    上の写真は、金雪松氏が映っている同じ映像の、逆側から撮られた場面。

    「党組織指導部第1副部長の金京玉(キム・ギョンオク)はこのとき、北朝鮮の官僚機構の頂点にいた人物で、映像でも弔問を取り仕切っていた様子がわかります。また、当時は駐スイス大使だった李スヨンはその後、外相を経て党副委員長にまで上り詰めました。つまり、ここに揃った面々は文字通り、北朝鮮の最高幹部たちであるということです」(北朝鮮戦略情報センター(NKSIS)の李潤傑代表)

  • 悪徳警官に暴行され…それでも戦う北朝鮮女性

    日本ではさほど注目されないが、国際社会は核・ミサイル開発と並び、北朝鮮における著しい人権侵害を批判し、変化を促すために様々な施策を行っている。その成果によるものか、北朝鮮国民の間に人権意識が芽生えつつあり、当局の横暴に対抗する重要な武器となっている。

    北朝鮮国内の内部情報筋から寄せられた、ある事件に関する情報からは、そのような意識の変化が読み取れる。

    咸鏡北道(ハムギョンブクト)会寧(フェリョン)に住むチェさんは、デイリーNKに2011年5月に平壌で起きた事件の顛末を伝えた。

    咸鏡南道(ハムギョンナムド)出身の女性、チョンさんは、咸興(ハムン)第1師範大学に通っていたが、その秀才ぶりを認められ、最高学府の金日成総合大学の哲学科に編入した。彼女は、大学にほど近い平壌市内の大城(テソン)区域にある家に間借りして勉学に励んでいた。国の将来を担う立場に立つという、将来が約束されたはずだった。

  • 似顔絵を初公開!金正恩氏の美貌の姉「金雪松」はこんな顔だった

    北朝鮮の金正恩党委員長の異母姉・金雪松(キム・ソルソン)氏の情報が韓国や日本で出回り始めたのは、2006年頃のことだった。

    韓国紙の朝鮮日報は同年2月25日、元朝鮮労働党幹部の脱北者の話として、「(金雪松氏は)目鼻立ちのはっきりした美人」「身長165センチで、北朝鮮の一般女性と異なり、腰まで届くような長髪」などと伝えた。

    さらに、父である金正日総書記の現地視察にしばしば動向しており、その際は朝鮮人民軍の軍服を着て中佐の階級章を付けているとも書いている。

    続いて翌月には時事通信がソウル発で、「党の思想や政策方針を国民に浸透させる労働党宣伝扇動部で活動し、副部長に就任したとされる」「2004年5月、元応熙(ウォン・ウンヒ)護衛司令官が死去。このため総書記の日程調整や護衛関係の業務も、雪松さんが掌握するようになったもよう」などと報じた。

    日韓のメディアはその後も散発的に、金雪松氏の役割に言及しているが、その人物像は謎のままだった。何より、北朝鮮の公式メディアへの登場は現在に至るも皆無である。

    「溺愛」受ける

    だが今回、は金雪松氏の「似顔絵」とされるものを入手した。

    【画像】金正恩氏の異母姉・金雪松氏の似顔絵

    提供してくれたのは、脱北者で平壌中枢の人事情報に精通する李潤傑(イ・ユンゴル)北朝鮮戦略情報センター代表である。李氏はこの似顔絵について、次のように説明する。

  • 謎の長身美女「金雪松」のすべて

    北朝鮮「女人天下」の知られざる深奥(1)

    北朝鮮の金正日総書記が2011年12月17日に死亡してから、もうすぐ丸6年となる。その後継として誕生した金正恩体制はこの間、対外的には核兵器開発を巡り米国との対立を激化させ、国内では恐怖政治の刃を無慈悲に振るいながらも、統治の盤石化に成功しているように見える。

    金正恩党委員長は1984年1月生まれとされているから、国家の最高指導者になったときには30歳にもなっていなかったわけだ。それほどの若さで父親からの権力継承に成功できたのは、正恩氏の陰に強力な「後見役」がいたからであるのは間違いなかろう。ただ、それが誰であるかを外側からうかがい知るのは、簡単なことではない。

    そんな中、正恩氏の権力継承に最も大きく貢献した人物として、2人の女性の名前を挙げる専門家がいる。その女性とは、ひとりは金正日氏の実妹にして、正恩氏の叔母である金慶喜(キム・ギョンヒ)氏。もうひとりは、金正日氏の次女で、正恩氏の腹違いの姉である金雪松(キム・ソルソン)氏である。

    複雑な女性関係

    長らく朝鮮労働党幹部を務め、兄の統治を補佐した金慶喜氏は、北朝鮮の内外で広く知られた人物だ。一方、金雪松氏は謎に包まれている。金正日氏が外遊に出た際、彼女と思しき随行員の姿を見た外国人から「長身の美女」などとする証言が出たことはある。また、有能な秘書として父親から大きな信頼を得ていたとの情報も、漏れ伝わってはいる。しかし、その動静が公式に伝えられたことはなく、北朝鮮メディアへの登場も皆無だ。

    いったい、金雪松とはどのような人物なのか。

    上記2人の女性の重要度を強調しているのは、脱北者で、韓国のNGO・北朝鮮戦略情報センター(NKSIS)代表の李潤傑(イ・ユンゴル)氏だ。北朝鮮において護衛司令部傘下の青岩山(チョンアムサン)研究所に所属していた李氏は、平壌の中枢人事に精通。2012年に「金正日の遺書」を入手して公開するなど、北朝鮮の秘密の数々を暴いてきた。

    (参考記事:美貌の女性らが主導…北朝鮮芸術家「ポルノ撮影」事件の真相

    李氏は金雪松氏について、次のように語る。

  • 【画像】「ミサイル発射映像に炎に包まれる兵士」金正恩氏、目撃しながら大喜びか

    【画像】「ミサイル発射映像に炎に包まれる兵士」金正恩氏、目撃しながら大喜びか

    北朝鮮が先月29日、大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」型を発射した際、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の兵士と思しき人物が、エンジンから噴出された火炎に包まれて死亡したとの情報が出ている。しかも北朝鮮が公開した映像に、その場面が映っていたという。

    米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が北朝鮮国内の複数の情報筋の話として伝えたところでは、北朝鮮の軍内部ではもちろん、テレビでこれを見た人々の間で衝撃が広がっているという。

    発射の瞬間。火炎の左手前に見える人影

    その後、映像は編集されて再放送されているとのことだが、咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋はRFAに対し、「『火星15』の発射場面が最初に流されたときには、発射台近くにいた兵士が炎を避けようとする様子が間違いなく映っていた。

    また編集された映像にも、兵士の姿が一瞬だけ映っている」と話している。

    ただ、最初の映像を見た人でなければ、編集後の映像を見てもどこに人影が写っているかわからないという。

    「笑顔を浮かべ」

    この情報筋はまた、「問題の場面を見た人々は、『火星15』の発射映像が当日ではなく1日後に放映されたのも、このような事故のためだったのではないかと推測している」としながら、「実際には、(ミサイルの)周囲により多くの兵士がいたかもしれない」と語る。

    さらには、「事故が兵士のミスのせいなのか、発射管制室の落ち度なのかは分からないが、現場にいた金正恩が目撃しなかったはずはない。それでいて発射成功に浮かれ、笑顔を浮かべている様子に庶民は鳥肌が立つ思いをしている」と話している。

    北朝鮮では、行政の怠慢による大規模な事故が後を絶たない。その凄惨な現場の情報が、口コミで広く伝えられてもいる。

    (参考記事:【再現ルポ】北朝鮮、橋崩壊で「500人死亡」現場の地獄絵図

    「強い反感」

    しかし、テレビニュースは事件や事故の報道をほとんど行わないから、人々は現場の様子を見ることには慣れていない。問題の映像に、本当に事故の瞬間が映っていたとしたら、それを見た人々が受けたショックはさぞや大きかったはずだ。

  • 「炎に包まれる兵士」か

    火星15発射【動画】「火星15」型の発射映像

    両江道(リャンガンド)の情報筋がRFAに語ったところでは、「11月30日にテレビで初めて発射場面の映像が流れた際、火星15が発射された瞬間、発射台近くにいた兵士が炎に包まれる場面が収められていた。それを見て、道人民委員会(道庁)の会議室で火星15の発射シーンを集団視聴していた幹部たちが驚愕していた」という。【動画】「火星15」型の発射映像

    (関連記事:【目撃談】北朝鮮ミサイル工場「1000人死亡」爆発事故の阿鼻叫喚