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  • 自らの「すぐバレる嘘」で危機を引き寄せた文在寅政権

    北朝鮮の小型木造船の領海進入を韓国軍などが捕捉できなかった問題で、韓国政府や軍当局のウソが次々と明らかになっている。

    韓国当局は当初、漂流していた小型船を海上で発見したかのように説明していた。小型船は軍・警察の警戒網に捕捉されることなく、南北の境界線から約150キロも南下していたから、この時点でも大いに問題視された。沿岸部には軍民の重要インフラが並んでおり、韓国国民が「わが軍は大丈夫か」と不安がるのも道理だった。

    (参考記事:韓国専門家「わが国海軍は日本にかないません」…そして北朝鮮は

    しかしその後、小型船が15日に東海岸の三陟(サムチョク)港に自力で入っていたことが明らかになり、政府非難の世論は沸騰する。

    そして24日、中央日報(日本語版)は、小型船が三陟港に入った当日の午前、鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防相らが出席した対策会議が合同参謀本部地下バンカーで開かれたと暴露した。この会議では、小型船が三陟港に接岸し、現地住民が通報したという海洋警察の状況報告が共有されていたという。

    つまり、韓国政府と軍当局は、報告の混乱により発見時の状況を間違えて発表したのではなく、軍・警察の失態を把握していながら、あえて嘘をつき、事実の隠ぺいをはかっていたということだ。事実ならば、文在寅政権にとって大きな打撃になるだろう。

    韓国では、国内政治の葛藤や腐敗のために、軍事行政が犠牲になるということが繰り返されてきた。

    (参考記事:日韓「レーダー照射問題」の背後にある韓国政治の闇

    それにしても不思議なのは、このようにすぐにバレる嘘を、どうして平気でつくのかということだ。

    実際のところ、韓国軍が小さな木造船を発見できなかったこと自体は、改善の必要があるにせよまったく理解できないことでもない。日本にだって、海上の警戒をすり抜けて、北朝鮮の木造船が少なからず漂着している。中には、乗組員が上陸していたケースもあった。

    だから今回の韓国軍の失態も、合理的な改善策を打ち出していけば批判はすぐに沙汰止みになった可能性が高い。

    ところが、文在寅政権はこの事態によるダメージを、自らの「すぐバレる嘘」で倍加してしまったのだ。事実の隠ぺいを図った理由は様々あるのかもしれないが、政権の支持率が気になったというのが最大のものではないか。

    南北対話に賭けてきた文在寅政権は、北朝鮮に突き放されて窮地に陥っている。

    (参考記事:日米の「韓国パッシング」は予想どおりの展開

    こうなったら、厳しい非核化要求へと舵を切るのもひとつの選択肢だろうが、彼らがそうしようとはしないのは、「今までの努力」に恋々としているからではないのか。

    (参考記事:「韓国は欲張り過ぎだ」米国から対北朝鮮で厳しい声

  • 危機の金正恩、強制動員で「日照り戦闘」開始

    危機の金正恩、強制動員で「日照り戦闘」開始

    今年の北朝鮮も日照りが深刻な模様だ。

    北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞は先月14日、「日照り防止対策を徹底的に立てよう」という記事を1面に掲載し、今年も深刻な日照りが予想されるとして対策キャンペーンを始めた。

    気象水門局の専門家の話として、1月から5月15日までの全国平均降水量が56.3ミリで平年の39.6%に過ぎず、1917年以来最も少ないと伝えた。また、5日の労働新聞は黄海南道(ファンヘナムド)の貯水池の水が4割もないと伝えている。幸い、18日の朝鮮中央テレビは東北部を除く全国で雨が降り、多いところでは60ミリを超える雨量となっていると伝えたが、根本的な解決には至っていないようだ。

    また、米海洋大気庁(NOAA)は4月後半から5月12日にかけて撮影された衛星写真を1週間単位で分析し、朝鮮半島とその周辺の「干ばつ指数(Drought index)マップ」を作成した。上に掲げた最新のマップ(5月6~12日)を見ると、朝鮮半島北部の多くの地域が「深刻」を表す赤色で染まっている。

  • 朝鮮障害者芸術協会芸術サークル員の音楽舞踊総合公演

    【平城6月22日発朝鮮中央通信】障害者デーに際して、朝鮮障害者芸術協会芸術サークル員の音楽舞踊総合公演が18日から平安南道平城市で行われている。

    舞台には、歌舞「金正恩将軍に栄光を」、混声重唱「われらの国旗」、女声独唱「党よ わたしの母よ」、伽倻琴独奏「ノドルの川辺」、民俗舞踊「オンヘヤ」、マジック「箱の中の秘密」など多彩なレパートリーが上がった。

    出演者は公演を通じて、文化的生活を思う存分享受し、才能ある独奏家、舞踊家、声楽家に育つ自分らの幸福な姿を披露した。

    道内の活動家、各階層の人々、青年学生、障害者と家族が公演を鑑賞した。

    公演は、続く。---

  • 姿を消した武装兵士の行方は…習近平の訪問直前、北朝鮮で緊張

    姿を消した武装兵士の行方は…習近平の訪問直前、北朝鮮で緊張

    中国の習近平国家主席は20日、北朝鮮の首都平壌を訪問し、金正恩党委員長との首脳会談に臨んだ。14年ぶりとなる中国最高指導者の訪朝を前にして、17日から「特別警戒週間」が宣言された。国家的行事の最中、事件事故の類は1件たりとも許さないという厳重警戒態勢だ。

    (参考記事:金正恩命令をほったらかし「愛の行為」にふけった北朝鮮カップルの運命

    ところが、その直前に朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の兵士1人が脱走するという事件が起きた。中国との国境に面した地域で起きたため、「脱北したかもしれない」との憶測が広がり大騒ぎになったと、両江道(リャンガンド)のデイリーNK内部情報筋が伝えた。

    (参考記事:【スクープ撮】人質を盾に抵抗する脱北兵士、逮捕の瞬間!

  • 金正恩の「公開処刑」を隠す文在寅の忖度

    韓国紙・朝鮮日報(日本語版)の19日付の報道によれば、韓国政府は昨年4月の南北首脳会談以降、北朝鮮関連の情報を紹介するウェブサイトから北朝鮮当局による人権蹂躙の事例を大幅に削除したという。

    同紙によれは、韓国統一省が運営する「北朝鮮情報ポータル」は、「公開処刑」や「政治犯収容所」など、北朝鮮当局による人権蹂躙の代表的事例に関する内容を全面削除。

    (参考記事:機関銃でズタズタに…金正日氏に「口封じ」で殺された美人女優の悲劇

    他の問題も含め、人権関連の記述は約4分の1に大幅に縮小した。

    (参考記事:若い女性を「ニオイ拷問」で死なせる北朝鮮刑務所の実態

    また、やはり同省が運営する「北朝鮮人権ポータル」は、昨年5月から更新が止まり、「事実上放置されている」という。

  • 「金正恩の身辺を守れ!」北朝鮮が国民に緊急指令

    今月17日夜、中国と北朝鮮の国営メディアはほぼ同時に、習近平国家主席が金正恩党委員長の招請に応えて訪朝することを発表した。それとほぼ同時に、北朝鮮国内では「特別警戒週間」への突入が宣言されたと、各地のデイリーNK内部情報筋が伝えた。

    両江道(リャンガンド)のデイリーNK内部情報筋は、習近平氏訪中が発表された直後の17日午後8時30分に、朝鮮労働党恵山(ヘサン)市委員会と人民委員会(市役所)の部長や職員が工場、企業所、人民班(町内会)にやって来て「最高司令官同志(金正恩氏)の身辺の安全をあらゆる方面から擁護、保衛しよう」という題名の緊急指示文を伝達したと伝えた。

    17日から26日までを特別警戒週間とし、金日成主席、金正日総書記の銅像、革命史跡や石碑などを守るために、工場、企業所ごとに自衛警備団を組織せよというものだ。

    北朝鮮で金日成氏、金正日氏の銅像は最も聖なるものとして扱われ、何かあるたびに特別警戒の対象となる。実際、過激な脱北者団体が銅像を攻撃しようとしたこともあり、北朝鮮当局の懸念は決して杞憂とは言えないだろう。

    (参考記事:北朝鮮メディア「脱北者がドローンで銅像を攻撃」と猛非難

    また、町内で異常な兆候が現れたらすぐに通報せよ、通報内容が正確であれば、通報者には10万北朝鮮ウォン(約1300円)から20万北朝鮮ウォン(約2600円)の報奨金を即時支給するとも書かれている。コメ1キロが4500北朝鮮ウォン(約58円)前後で売られていることを考えると、かなりの金額だ。

  • 平壌国際健康・医療機器部門の科学技術展が閉幕

    【平壌6月21日発朝鮮中央通信】平壌国際健康・医療機器部門の科学技術展示会が、閉幕した。

    展示会では、携帯用半導体レーザー治療器、高麗生命水発生器、ロイヤルゼリー加工品をはじめとする製品が使用上便利で健康管理および治療・予防の効果が高いことで好評を博した。

    展示会の期間、「赤・紫外線治療器」「肝の病気と肝の移植」「人間生命の初の1000日間の母と子どもの健康」などの題で技術討論会が行われた。

    平壌の科学技術殿堂で21日、閉幕式が行われた。---

  • 「いっそ刑務所に送って」悲鳴止まぬ金正恩印のブラック現場

    「いっそ刑務所に送って」悲鳴止まぬ金正恩印のブラック現場

    先月中旬、北朝鮮の平壌では市や郡の人民委員長(市長)を集めての会議が開かれた。その場で伝えられたことは「三池淵(サムジヨン)建設に労働者をより多く動員せよ」という指示だ。

    三池淵は北朝鮮で「革命の聖地」として知られるとともに、風光明媚な景勝地でもある。金正恩党委員長は東海岸の「元山葛麻(ウォンサンカルマ)海岸観光地区」と並び、同地を「模範、標準となる山間文化都市」にする開発プロジェクトを最重視していると見られる。

    しかし北朝鮮では、最高指導者の肝いり事業であるほど、無理な工期がゴリ押しされるなどして過酷な現場になりがちだ。

    (参考記事:金正恩氏、日本を超えるタワーマンション建設…でもトイレ最悪で死者続出

    指示に基づき動員が行われたが、それが「都合の悪い情報」を次から次へと広める結果となった。

    両江道(リャンガンド)のデイリーNK内部情報筋は、今月8日に動員から戻ってきた人民班長(町内会長)からこんな話を聞かされた。

    「突撃隊も、動員された一般住民も、現場でテント暮らしをしている。動員された人の数があまりにも多く、寝起きする場所を確保するのもままならず、人々は疲労感を訴えている」

    工事にあたっているのは、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の建設部隊や、突撃隊と呼ばれる、各地の工場、企業所、機関などから駆り出された人々からなるタダ働き素人集団だが、あまりの環境の劣悪さに逃亡者が相次いでいる。その穴を埋めるために新たに人々を動員したが、その人たちも悪評の拡散に「一役買っている」というわけだ。

    (参考記事:金正恩氏の背後に「死亡事故を予感」させる恐怖写真

    この人民班長が語った三池淵での1日は次のようなものだ。

    毎朝4時に起床、すぐに現場に向かい作業にとりかかり、午前9時になってようやく朝食時間となる。食事は現場で済ませるが、トウモロコシ飯に小麦粉を溶いただけの貧弱極まりない食事で、量も少ない。

    正午に昼食が出るが、テントに戻って休むことは許されず食事は現場で済ませ、午後1時半から午後9時まで作業が続く。その後に夕食が出るが、昼食と夕食の間隔が長すぎて、空腹を訴える人が続出している。

    それで日課が終わりかと思えばさらに働かされ、寝床につくのは午前1時だ。睡眠時間はたったの3時間に過ぎない。まともな寝床も食事も提供されないまま、1日15時間の重労働を強いられている。

    「鍛錬隊や教化所(いずれも刑務所)に行くほうがマシだ、三池淵には二度と行かない」(人民班長)

    生きて帰れただけでもまだマシかも知れない。ある青年は、極寒の三池淵に動員されたが風邪をこじらせ、家路についたものの帰らぬ人となってしまった。

    (参考記事:氷点下20度の野外でタダ働き、若者の命を奪う「ブラックな現場」

    現場での事故も多発している。

    恵山から動員されマンション建設現場で働いていた人が、ハシゴから落ちて即死する事故が起きている。睡眠も食事もまともに取れない状態で夜間作業に動員された結果だ。

    「国の仕事をして死んだので、英雄(称号)ではないとしても当局は何らかの措置で家族の面倒を見るべきだ」との声が数多く上がったという。つまり、適切な補償をするべきだということだ。

    ところが、現場の指揮官は「みんな同じように食べて働いているのに、なぜ彼だけ死んだのか」と言って、本人の不注意が原因とし、補償はおろか、葬儀もまともに行わず遺体をどこかに運んで埋めさせたという。つまり、責任回避のために闇に葬ったということだ。その話が急速に広がり「死ぬかもしれないから怖くて行けない」という声が上がっている。

    (参考記事:130人が犠牲「水族館の惨劇」のあり得ない結末

    無理な工事の弊害は他にも現れている。せっかく建てたマンションの壁にヒビが入ってしまったのだ。

    咸鏡北道(ハムギョンブクト)からやってきた突撃隊が建てたこの建物だが、竣工検査でヒビが発見され、鑑定が行われた結果、基礎工事と、セメントの配合の比率に問題があったことがわかり、その責任で「突撃隊の大隊長と施工参謀を処罰すべき」という結論が出てしまった。

    建設指揮部は「速度戦とは『速くやれ』という意味とともに『質も保証せよ』との意味もある」「敵対勢力との対決戦に勝つために元帥様の格別の関心のもとに全党、全人民が総力を上げて支援している工事を適当にやる行為は決して許されない」と突撃隊員に警告した。

    これには現場から強い批判の声が上がっている。この大隊は、冬の寒さや資材不足に悩まされながらも複数棟のマンションを問題なく建ててきたからだ。たった1棟、それも壁にヒビが入った程度で法的処罰を加えるのはやりすぎだということだ。

  • 「労働新聞」 主体性と民族性の固守は国家の自主的発展のための根本原則

    【平壌6月20日発朝鮮中央通信】20日付けの「労働新聞」は金正日総書記の著作「革命と建設において主体性と民族性を固守するために」発表22周年に際して、署名入りの論説を掲載した。

    チュチェ86(1997)年6月19日に発表された同著には帝国主義、支配主義勢力の策動を粉砕し、各国が堂々たる自主独立国家としての発展を遂げられる輝かしい道が明示されている。

    同紙は、主体性と民族性を固守するのが国家の自主的発展を保障するための根本原則であることを明示した綱領的指針になるというところに同著が持つ大きな意義があるとし、次のように強調した。

    主体性と民族性は、国と民族の生命である。

    主体性と民族性が欠如すれば国と民族の富強・繁栄を成し遂げることができず、革命と建設を勝利に向けて前進させていくことができない。

    歴史的経験と教訓は、主体性と民族性を守るか守られないかというのが革命と建設の勝敗を左右するかなめの問題であり、国と民族の興亡を決定する死活の問題であることを示している。

    主体性と民族性を固守するところに国と民族の自主的尊厳を守って輝かし、国家らしい真面目を備えて持続的な発展を遂げることのできる確固たる保証がある。---

  • 「戦争なんかとてもムリ」韓国軍もポンコツ軍隊なのか

    「戦争なんかとてもムリ」韓国軍もポンコツ軍隊なのか

    15日に韓国東海岸の三陟(サムチョク)沖で発見されたと発表されていた北朝鮮の漁船が、実際には三陟沖ではなく三陟港の防波堤に停泊した状態で見つかっていたことや、さらには乗員が上陸して地元住民と言葉を交わしていたことまでが判明し、問題となっている。

    漁船の発見地点は、北朝鮮との海上境界線である日本海の「東海(日本海)北方限界線」から約150キロも南にあり、ここまでの沿岸部には軍民の重要インフラがズラリと並んでいる。やってきたのが漁民でなく、高度に訓練された北朝鮮の特殊部隊だったらえらいことだ。

    北朝鮮軍は兵員の規模こそ大きいものの、軍紀はびん乱の極みにあり、とてもまともな戦争には耐えられない状態にあると思われる。

    (参考記事:北朝鮮女性を苦しめる「マダラス」と呼ばれる性上納行為

    また、飢餓や性的虐待が横行する軍にわが子を送るまいとする親も多く、兵役忌避も増えていると伝えられる。北朝鮮でも少子化が進行していることを考えれば、兵力規模すら維持するのが難しいはずで、まさに「ポンコツ軍隊」と呼ぶべき実態があるわけだ。

    (参考記事:ひとりで女性兵士30人を暴行した北朝鮮軍の中隊長

    だが、そのような現状を黙ってみているほど、金正恩党委員長も甘くはない。彼はだからこそ、核兵器と弾道ミサイルの開発に集中投資したわけだ。また、精強さで知られる12万人の特殊部隊と、世界的にも高度なレベルにあるとされるサイバー攻撃部隊は、核兵器と並ぶ切り札だ。これらを柱とする北朝鮮の軍事戦略は、先進的な通常兵器で武装した韓国軍と正面から対峙せず、相手の弱点に付け入る「非対称戦略」と呼ばれる。

    今回の漁船南下の一件は、このような北朝鮮の戦略に対し、韓国側が脆弱であることをまざまざと見せつけた。

    そもそも韓国軍は、ステルス戦闘機やイージス艦などの先端兵器の導入を進める裏で、ちぐはぐな軍事行政のため空軍機用ミサイルの更新が遅れたり、汚職がらみで納入された装備がまともに作動しなかったりと、内なる問題を山ほど抱えている。

    昨年12月に日本との間で発生した「レーダー照射」問題にも、そうした「内憂」の影響がうかがえる。

    (参考記事:日韓「レーダー照射問題」の背後にある韓国政治の闇

    今回の漁船の一件でも、そうした「悪い癖」が表れた。韓国軍と警察は当初、操業中の韓国漁船からの通報を受け、三陟港近くで北朝鮮の漁船を発見したと発表していた。しかし、実際には三陟港に停泊していたことが分かり、軍と警察の海岸監視網が完全に破られたことに加え、失態を矮小化しようとしていたことへの批判が高まっているのだ。

    韓国にはこのような実態を指し、「韓国軍はとうてい、戦争に耐えられる状態にない」と述べる識者も少なくないのだ。

    (参考記事:韓国専門家「わが国海軍は日本にかないません」…そして北朝鮮は

  • 「労働新聞」 金正日総書記のチュチェの党建設指導業績を末永く輝かしていこう

    「労働新聞」 金正日総書記のチュチェの党建設指導業績を末永く輝かしていこう

    【平壌6月19日発朝鮮中央通信】19日付けの「労働新聞」は、金正日総書記の朝鮮労働党中央委員会での活動開始55周年に際して、社説を載せた。

    社説は、チュチェ53(1964)年6月19日があって、白頭山で始まった朝鮮労働党の聖なる歴史と伝統が連綿とつながるようになったし、チュチェの革命偉業の遂行において画期的な転換がもたらされたとし、次のように指摘した。

    金正日総書記がわが党を導いてきた路程は、領袖の革命偉業に対する限りない衷情と献身で一貫した純潔な継承の歴史、革命と建設の各分野において世紀的転変が遂げられた奇跡の歴史、チュチェの革命偉業の最終的達成のための万代の土台が築かれた栄光の歴史に輝いている。

    顧みれば、過去の1960年代に世界政治舞台では帝国主義者と現代修正主義者の侵略的、反革命的策動によって複雑な事態が次々と起きていた。

    このような時期に党中央委員会で活動を開始した総書記は、党を組織的・思想的に強化することを社会主義偉業遂行の重大な問題に掲げて、その実現のための闘いを賢明に導いた。

    社会主義政権党が次々と崩壊する大政治風波の中でも、わが党が不敗の威容を宣揚し、祖国と人民の運命に最後まで責任を持って導いてくることができたのは総書記の卓越した指導があったからである。

    革命的党建設の草分けの道を切り抜けて朝鮮労働党をわが人民の全ての勝利の組織者、導き手に強化し、発展させて社会主義偉業の前進、発展と祖国の千年、万年の未来をしっかり保証した総書記の業績は永遠に不滅であろう。---

  • 「労働新聞」 思想活動は社会主義偉業の遂行において中核的な活動

    「労働新聞」 思想活動は社会主義偉業の遂行において中核的な活動

    【平壌6月19日発朝鮮中央通信】金正日総書記はチュチェ84(1995)年6月19日、著作「思想活動を優先させるのは社会主義偉業の遂行にとって必須の要求である」を発表した。

    19日付けの「労働新聞」は署名入りの論説で、総書記の同著は革命を行う党と人民に社会主義偉業を立派に達成するための必勝の霊剣を与えた不滅の旗印であると明らかにした。

    同紙は、思想活動を優先させ、深化させていくのは自力更生の威力で社会主義建設の新しい進撃路を切り開くための必須の要求だとし、次のように指摘した。

    自力更生はチュチェ朝鮮の不変の前進方式であり、繁栄の霊剣であり、飛躍の原動力である。

    わが人民は、自力更生の革命精神、闘争気風を強く発揮して社会主義建設の全道程を誇らしい勝利で刻み付けてきた。

    思想活動は、人民大衆の心の中に自国の革命は自分が責任を持って、自力で遂行すべきであるという自覚を植えつけ、大衆の革命的熱意と創造的積極性を強く発揚させる重要な活動である。

    人民大衆は、自力更生の革命精神で武装してこそ、自分の運命を自主的に、創造的に開拓することができ、社会主義偉業を立派に達成することができる。

    他国に依存せず、自前で生きて行こうとする強い民族的自尊心も、革命と建設において提起される全ての問題を自身が責任を持って自力で最後まで解決していこうとする不屈の闘争精神も、政治・思想活動を攻勢的に行ってこそ発現される。---

  • 北朝鮮「下り坂」暴走で死者続出…金正恩氏の「注意」もムダ

    北朝鮮「下り坂」暴走で死者続出…金正恩氏の「注意」もムダ

    韓国の建設産業研究院の「朝鮮半島統一が建設産業に与える影響」(2016)という報告書によると、北朝鮮の幹線道路のうち、舗装されているのは全体の25%にも満たず、全体的に道路事情は極めて劣悪だ。舗装されていてもデコボコで、事故が多発している。

    両江道(リャンガンド)のデイリーNK内部情報筋によると、道内の峠道でトラックが横転する事故が発生し、3人が死亡した。

    北朝鮮の労働現場では、安全対策の欠如による大規模事故が繰り返し起きてきた。

    (参考記事:「手足が散乱」の修羅場で金正恩氏が驚きの行動…北朝鮮「マンション崩壊」事故

    その背景には、ムリな工期やノルマの達成を最優先する国家の体質がある。金正恩党委員長は最近になり、「安全に気をつけろ」と注意を呼び掛けているとも伝えられるが、なかなか現場には浸透していない。

    事故が起きたのは今月2日のことだ。金正淑(キムジョンスク)郡長項里(チャンハンリ)のクパ峠で、下り坂を走っていた突撃隊(ボランティアの建設労働者)のトラックが横転した。この事故で乗っていた運転手、補助運転手、物資の引き受け担当者の3人全員が死亡した。

    3人は、金正恩党委員長が旗振り役となって進めている三池淵(サムジヨン)の開発工事の現場に向かう途中だった。事故直後に現場に出動した保安署(警察署)の関係者は、峠の近辺で山菜採りをしていた人々の証言をもとに、「軍用トラックが下り坂を大きな音を立てて猛スピードで下ってきて道からはみ出して横転した」ものと見ている。

    北朝鮮のドライバーは、ガソリンを節約するために下り坂で下り坂で特殊な運転方法をする傾向があり、それも事故の原因となったものと思われる。昨年4月には、同様の走り方をしていたと見られるバスが、平壌と開城(ケソン)を結ぶ高速道路を走行中に横転、36人が死亡する大惨事となった。

    (参考記事:北朝鮮「36人死亡」のバス大惨事、燃料節約が原因か

    通常、事故を起こした当事者は法的責任を問われるが、今回は全員が死亡したため、誰も処罰されないものと思われる。しかし、近隣住民の間からは「道路担当機関は連帯責任を取るべきだ」との声が上がっている。

    1000メートル級の山と、国境を流れる鴨緑江の支流に長津江(チャンジンガン)に囲まれた地域で、ここを走る新義州(シニジュ)と羅津(ラジン)を結ぶ1215.7キロに及ぶ幹線道路は峠道が多い上に、ほぼ全区間に渡って舗装されていない。

    両江道では1日で300人が交通事故で死亡したこともあるほどだ。

    (参考記事:あっという間に300人が死亡…北朝鮮の交通事故が壮絶な理由

    高速道路ですら状態は劣悪で、所々に穴が空いている。道をよく知るドライバーは巧みに穴を避けながら運転するが、それでも事故は発生する。

    (参考記事:金正恩氏の「高級ベンツ」を追い越した北朝鮮軍人の悲惨な末路

  • 「労働新聞」 革命と建設において主体性と民族性を固守していくべきだ

    「労働新聞」 革命と建設において主体性と民族性を固守していくべきだ

    【平壌6月18日発朝鮮中央通信】金正日総書記は、チュチェ86(1997)年6月19日に著作「革命と建設において主体性と民族性を固守するために」を発表した。

    18日付けの「労働新聞」は署名入りの論説で、同著はそれぞれの国と民族の自主的発展と隆盛・繁栄を成し遂げるうえで堅持すべき原則が明示されている不滅の指針であり、人民大衆の自主偉業、社会主義偉業の勝利的前進を力強く鼓舞、激励する戦闘的旗印であると明らかにした。

    同紙は、朝鮮式社会主義偉業が切り開かれ、前進してきた歴史は朝鮮人民が党と領袖の指導の下で主体性と民族性を確固と固守してきた歴史であるとし、次のように指摘した。

    金日成主席は、主体性と民族性を固守するためのわが党と人民の闘いを賢明に指導して自主性の旗印の下で人民大衆の革命偉業を勝利へ導いていく輝かしい模範を生み出した。

    主体性と民族性を固守するためのわが党と人民の闘いは、金正日総書記の指導の下で新たな高い段階で推進されるようになった。

    主体性と民族性を固守しながら繰り広げているわが国家の社会主義強国建設闘争は、社会主義偉業、人類の自主偉業の遂行に立ち上がった世界の進歩的人民の闘いを力強く鼓舞、激励している。

    同紙は、革命と建設において主体性と民族性を固守していくべきだという総書記の思想・理論は日増しにその正当性と生命力がはっきり実証されていると強調した。---

  • 習近平訪朝のウラで…中国がつぶした金正恩の「ドル箱」ビジネス

    習近平訪朝のウラで…中国がつぶした金正恩の「ドル箱」ビジネス

    北朝鮮と中国は17日、習近平国家主席が金正恩党委員長の招請を受け、20日から21日まで訪朝すると発表した。関係の親密さを強調し、非核化や貿易摩擦で対峙する米国をけん制する狙いがあるのは明らかだ。

    実際、両国は様々な面で協力を深めている。中国の公安当局は脱北者の取り締まりを強化しており、摘発した人々を強制送還している。送り返された人々には虐待が待ち受けており、国際社会からの批判が強いにも関わらずだ。

    (参考記事:若い女性を「ニオイ拷問」で死なせる北朝鮮刑務所の実態

    だが、中国がすべての面において、北朝鮮に協力的であるわけではない。中国当局は最近、自国内にいる北朝鮮労働者の送還に本腰を入れ始めたとされる。美貌のウェイトレスを看板に、外貨稼ぎの柱のひとつだった北朝鮮レストランもその対象だ。

    (参考記事:美貌の北朝鮮ウェイトレス、ネットで人気爆発

    さらに、中国と国境を接する北朝鮮の新義州(シニジュ)市では、ある重要プロジェクトが中国からの圧力でつぶされたことがわかった。

    北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞は6日、「マンション建設現場に出て作戦と指揮を覇気ありげに行う平安北道人民委員会のイルクン(幹部)たち」といういうキャプションを付けた2枚の画像を公開した。1枚は建設中の建物の近影、もう1枚は「マンション建設戦闘場」「新義州26−8、9、10号棟マンション全景図」と書かれたマンションの完成予想図を背にして、イルクン(幹部)たちが図面と建物を見比べている構図のものだ。

    デイリーNKの内部情報筋によれば、このマンションは当初、ギャンブル好きの中国人客を当て込んだ30階建てのカジノホテルとして建設が始まった。ところが、中国政府からの圧力で工事が中断してしまった。高官が多額の公金を横領してカジノにつぎ込むなど、ギャンブル絡みのトラブルが多発している中国の立場からすると、目と鼻の先にカジノを建設するなどとんでもないことと、激しく抗議したからだ。

    その後、通常のホテルを建設するとして工事が再開されたが、最終的には一般向けのマンションに変更になったようだ。

    観光は、国連安全保障理事会の制裁決議でも対象とされておらず、北朝鮮の貴重な外貨収入源になっており、金正恩氏は国民に多大な犠牲を強いながら、観光リゾート整備を進めている。

    (参考記事:金正恩氏が公開「7000人死亡」リゾートの現場写真

    また、中国では北朝鮮観光ブームが起きており、毎日1000人以上の中国人観光客が北朝鮮に入国している。一部では交通手段、宿泊施設の不足が報じられているほどだ。ここでカジノを開業すれば、相当な「ドル箱」になったかもしれない。

    ただ、北朝鮮当局は当初、世界各国からの投資を当て込んで、新義州で20階建て以上の高級ホテル10棟とカジノを建設することを計画していたもようだが、国連安全保障理事会の制裁決議は北朝鮮との合弁企業、新規投資、既存の企業の事業拡大など北朝鮮への投資を禁じている。また、高級ホテルに備え付けられる贅沢品も、輸出が禁じられている。

    それでも建設を進めたのは、米朝首脳会談で合意に至れば制裁が緩和されるだろうと当て込んでのことだと思われるが、今年2月のベトナム・ハノイでの会談は物別れに終わり、投資が全く期待できない状況となった。

    建設会社は、マンションに変更して売却することで建設資金を取り戻そうとしているのだろうが、北朝鮮の不動産市場は深刻な不況に襲われ、価格は暴落、取り引きも成立しないような状況となっている。

  • 平壌国際健康・医療機器部門の科学技術展が開幕

    【平壌6月17日発朝鮮中央通信】平壌国際健康・医療機器部門の科学技術展示会が、開幕した。

    展示会には、朝鮮と中国、ロシアをはじめ諸国の100余りの団体が出品した機能性健康製品、疾病の治療に効果のある医薬品、診断および治療・予防機器と多様な衛生用品が展示された。

    展示会の期間、技術討論会と知的製品の流通、展示品の販売なども行われる。

    開幕式が17日、平壌の科学技術殿堂で行われた。

    開幕式には、科学技術殿堂の崔正浩総長、国家科学技術委員会のキム・ジョンス副委員長、保健省の金亨勲次官、関係者と諸国の代表団、駐朝外交代表、代表部のメンバーが参加した。

    会期は、21日まで。---

  • 金正恩の「激怒」で苦しむ子供たちの「深刻な後遺症」

    金正恩の「激怒」で苦しむ子供たちの「深刻な後遺症」

    北朝鮮の金正恩党委員長は3日、李雪主(リ・ソルチュ)夫人らとともに大規模なマスゲーム・芸術公演「人民の国」の開幕公演を鑑賞した。これを伝えた4日付の朝鮮中央通信によれば、金正恩氏は次のように不満を表したという。

    「敬愛する最高指導者は公演後、大マスゲーム・芸術公演の創造のメンバーを呼びつけて作品の内容と形式を指摘し、彼らの誤った創作・創造気風、無責任な働きぶりについて深刻に批判した」

    これを受け、マスゲームは10日から一時中断されていると各国メディアは伝えている。

    以前なら、金正恩氏から批判を受けた責任者らは処刑されてもおかしくはなかった。現に数年前には、スッポン養殖工場の支配人が管理不備を責められて処刑された。

    (参考記事:【動画】金正恩氏、スッポン工場で「処刑前」の現地指導

    世界の耳目が集まっていることもあり、金正恩氏もさすがにマスゲームの責任者たちを片っ端から処刑することはないだろうが、彼の怒りが数多くの人々を苦しめることになるのは変わりない。中でも最大の犠牲者となるかもしれないのが、マスゲームに動員された数万人の子どもたちだ。

  • 「労働新聞」 科学技術と教育は自力更生大進軍の牽引機

    「労働新聞」 科学技術と教育は自力更生大進軍の牽引機

    【平壌6月17日発朝鮮中央通信】17日付けの「労働新聞」は署名入りの論説で、科学技術と教育の発展を先行させるのは自力で経済建設で提起される問題を円滑に解決し、人民経済の全般を上昇軌道に確固と乗せるための最上の方途であると明らかにした。

    また、自力で国家が絶えず繁栄していくようにする根本保証であると指摘した。

    同紙は、自力更生は決して情勢の要求や前進途上に横たわった一時的な難関を克服するための戦術的な対応策ではなく、恒久的にとらえていかなければならない朝鮮の戦略的路線だとし、次のように強調した。

    党の懐で自力更生の歴史を学び、育ったわれわれにとって、自力更生のほかにいかなる他の選択とはあり得ない。

    わが共和国が持続的に前進し、発展するための保証は、科学技術と教育の発展を優先視するところにある。

    われわれは、科学技術と教育を自力更生大進軍の牽引機に押し立てた朝鮮労働党の意図を銘記し、これに最優先的な力を入れることによって社会主義建設を力強く進ませるべきであろう。---

  • 「レーダー照射」問題どころじゃない…韓国軍「深刻な穴」がまた露呈

    「レーダー照射」問題どころじゃない…韓国軍「深刻な穴」がまた露呈

    北朝鮮の漁船1隻が東海(日本海)北方限界線(NLL)を越えて約150キロも南下したのに、韓国軍と海上警察がこれを捕捉できていなかったことが明らかになり、韓国国内で海上警戒態勢の「穴」が問題になっている。

    昨年12月に発生した「レーダー照射」問題で海上自衛隊とつばぜり合いを繰り広げてきた韓国軍だが、同国内ではむしろ、国防行政のずさんさが問題視されてきた側面もある。今回の件でまたもや、そうした実態が明らかになった形だ。

    (参考記事:韓国専門家「わが国海軍は日本にかないません」…そして北朝鮮は

    国防が汚職の犠牲に

    韓国メディアの報道によれば、漁民4人が乗った北朝鮮の漁船が15日の午前6時50分ごろ、江原道(カンウォンド)三陟(サムチョク)港の近海で操業中だった韓国の漁船に発見された。北朝鮮漁船は操業中の機関故障で、東海NLL以南まで漂流したという。軍と海上警察、国家情報院などで構成された政府合同審問団が、三陟港に曳航された漁民からの聞き取り調査を行っている。

  • 金与正氏の「消された声」と文在寅政権の窮地

    金与正氏の「消された声」と文在寅政権の窮地

    北朝鮮の金正恩党委員長は12日、韓国の金大中元大統領の妻・李姫鎬(イ・ヒホ)さんが10日に死去したことを受けて、遺族に弔意文と弔花を送った。板門店(パンムンジョム)でこれを韓国側に伝達したのは、金正恩氏の妹の金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党第1副部長だ。

    金与正氏は、金正恩氏の最側近のひとりである。また血縁でもあり、ほかの側近が言えないようなことでも、金与正氏は意見できると伝えられている。

    (参考記事:「急に変なこと言わないで!」金正恩氏、妹の猛反発にタジタジ

    たとえば金正恩氏は一時、「パーティー狂い」との噂もあったが、金与正氏は兄に対し、「飲酒は適当になさい」とたしなめたとも言われる。

    (参考記事:北朝鮮「秘密パーティーのコンパニオン」に動員される女学生たちの涙

    それだけに、金与正氏が兄の代理として弔意伝達に出てきたことを、韓国側も肯定的に受け止めた。聯合ニュースによれば、青瓦台(韓国大統領府)高官は金与正氏が派遣されたことについて「注目する必要がある」とした上で、「南北対話に対する(北朝鮮の)意志の表れと解釈する余地が十分ある」と述べたという。

    果たして本当にそのように言えるかどうかは検討の余地があるが、韓国政府はこの機会を大事にしたいあまり、北朝鮮に気を使い過ぎてしまったようだ。韓国紙・中央日報(日本語版)は14日付で次のように伝えた。

    〈韓国統一部が12日、故・李姫鎬(イ・ヒホ)夫人の死去に関連し、北朝鮮が弔花・弔電を伝達する映像を取材陣に提供しながら、北側参席者の声を「消音(ミュート)処理」して論争になっている。(中略)
    統一部当局者は13日、「北側が要請したことか」という取材陣の質問に「北朝鮮とは関係がないと承知している」とし「(映像の)有音・無音問題は内部の問題」と答えた。(中略)
    北側からの要請が特別あったわけではないにもかかわらず勝手に映像を消音処理したのは、韓国政府の過度な顔色伺いではないのかという指摘もある。〉

    韓国政府による「消音処理」は、北に対する「過度な顔色伺い」であると断言して間違いなかろう。要人の声を消音処理して記録映像を放映するのは、北朝鮮の国内宣伝のやり方だ。それを知っている韓国の当局者が、つい北のスタイルを「忖度」してしまったのだろう。

    しかし、その程度の配慮に感謝する北朝鮮ではない。

    (参考記事:「韓国は米朝の仲裁者ではない」北朝鮮にハシゴを外された文在寅の窮地

    そもそも金与正氏が派遣されたことは、先述の韓国高官が言うように、「南北対話に対する(北朝鮮の)意志の表れ」と見るべきなのだろうか。

    李姫鎬さんは金正恩氏ら兄妹の父・金正日総書記が死去した際、民間弔問団として訪朝した。つまり、兄弟は個人的にも弔意を示すべき義理があり、最高指導者である金正恩氏が簡単に動けない以上、代理を務められるのは金与正氏しかいない。

    つまり、金与正氏の派遣に対する評価や「消音処理」問題は、韓国側の「拡大解釈」「気の使い過ぎ」である可能性が高いと言える。思えば1年半前からの南北対話は基本的に、韓国の文在寅政権の希望的観測の上で行われてきた。その結果としてもたらされたのが、「北が打算する間、韓国は待たされる」という現在の構図であり、北から肩透かしを食わされ続ける文在寅政権の窮地なのだ。

    (参考記事:「韓国は欲張り過ぎだ」米国から対北朝鮮で厳しい声

  • 「1割の世帯で飢餓」衝撃の報告に金正恩政権は右往左往

    「1割の世帯で飢餓」衝撃の報告に金正恩政権は右往左往

    最近、北朝鮮の朝鮮労働党の平城(ピョンソン)市委員会と人民委員会(市役所)が会議を開いた。議題は「農村動員労力を保証できないことについて」だったが、平安南道(ピョンアンナムド)のデイリーNK内部情報筋によれば、その場で明らかにされたのは次のような事実だ。

    「市の党委員会の会議で絶糧世帯が全体の10%を超えているという具体的な数値が発表された。1世帯あたりの構成員が普通4人だと考えると深刻な数値だ」

    国連世界食糧計画(WFP)と国連食糧農業機関(FAO)は5月、北朝鮮の食糧事情がここ10年で最悪となりそうだとの報告書を発表したが、これに対しては、韓国の専門家の間にも批判的な見方がある。

    ただ、北朝鮮では配給制度の崩壊となし崩し的な市場経済化により、貧富の格差が拡大。その日の糧を「市場で買うための現金収入」に窮し、売春や出稼ぎ(脱北)に頼らざるを得ない貧困層が、大量に存在する。

    (参考記事:コンドーム着用はゼロ…「売春」と「薬物」で破滅する北朝鮮の女性たち

    こうした人々は、社会情勢の変動に弱く、何かあったら一気に飢餓状態に陥りかねない。

  • 体はボロボロで家庭も崩壊…北朝鮮「負傷兵」たちの悲惨な末路

    体はボロボロで家庭も崩壊…北朝鮮「負傷兵」たちの悲惨な末路

    北朝鮮では、軍に勤務中に建設現場での事故などで障害を負った人々のことを「栄誉軍人」と呼ぶ。社会的には尊敬される立場にあり、国から様々なサポートを受けられる。

    (参考記事:金正恩氏、日本を超えるタワーマンション建設…でもトイレ最悪で死者続出

    朝鮮労働党機関紙の労働新聞が5月16日に掲載した「敬愛する最高領導者金正恩同志が偉大なる首領様方を高く奉じ社会と集団のためにいいことをした勤労者に感謝を送られた」という記事には、次のようなくだりがある。

  • 貧しい母娘が忽然と消えた北朝鮮「恐怖スポット」の向こう側

    貧しい母娘が忽然と消えた北朝鮮「恐怖スポット」の向こう側

    北朝鮮北東部の山間地で、貧しい暮らしを送っていた母子が忽然と姿を消す事件が起きた。事件から1ヶ月以上経った時点でも、母子の安否は確認されていない。

    事件が起きたのは、中国との国境に面した咸鏡北道(ハムギョンブクト)の穏城(オンソン)だ。現地のデイリーNK内部情報筋は、4月20日ごろに、郡内の倉坪(チャンピョン)労働者区に住んでいた母子2人が姿を消したと伝えた。

    2人は倉坪協同農場で働いていたが、収穫物の分配を受け取れず、非常に苦しい暮らしを強いられていた。母子は3ヶ月前に家を売り、山の中に入って木と土で建てた掘っ立て小屋に住んでいた。おそらく、当局からの勤労動員や、事実上の税金の徴収に耐えかねてのことだろう。

    2人は山奥に入って山菜を採って生計を立てていた。他の村人も同じように山に入っていたが、母子は他の人が行かないところまで入って山菜採りをしていた。

    山には鉄柵が張られ、その奥は立ち入り禁止になっているが、母子だけは警備の兵士に通してもらえていたのだ。村人の噂では、娘と兵士が付き合っていたからだという。

    ところが、2人はある日突然忽然と姿を消した。この鉄柵の向こう側には、以前は管理所(政治犯収容所)――つまりは公開処刑や虐待が横行する、この世に実在する「地獄の一丁目」があったのだ。

    (参考記事:北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは…

  • 「労働新聞」 領袖への忠実性は革命家が身につけるべき品性

    「労働新聞」 領袖への忠実性は革命家が身につけるべき品性

    【平壌6月14日発朝鮮中央通信】14日付けの「労働新聞」は署名入りの論説で、領袖への忠実性は革命の壮途についた革命家が身につけるべき最も基本的な品性であると強調した。

    同紙は、革命は領袖によって切り開かれて前進し、革命家が自分の本分を全うするには必ず領袖への限りない忠実性を身につけなければならないとし、次のように指摘した。

    一生を変わることなく領袖に忠実であることは、領袖の懐で育った革命戦士の当然な本分、道義である。

    領袖への忠実性は決して特別な時期に、危急な状況の中でのみ発揮され、検証されるのではない。

    領袖への革命戦士の真の忠実性は、日常的な活動と生活で具体的に発現される。

    同紙は、活動家と党員と人々は不世出の偉人を最高の首位に高くいただいて生き、革命を行う並々ならぬ自負を抱いて最高指導者金正恩党委員長の思想と指導を衷情でもって支えていくことで社会主義強国建設偉業を立派に成し遂げることに積極的に寄与すべきであると強調した。---

  • 金正恩氏の「最愛の妹」は復権を果たしたのか

    金正恩氏の「最愛の妹」は復権を果たしたのか

    北朝鮮の金正恩党委員長は12日、韓国の金大中元大統領の妻・李姫鎬(イ・ヒホ)さんが10日に死去したことを受けて、遺族に弔意文と弔花を送った。板門店(パンムンジョム)でこれを韓国側に伝達したのは、金正恩氏の妹の金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党第1副部長だ。

    金与正氏を巡っては韓国紙・朝鮮日報が先月、ベトナム・ハノイでの米朝首脳会談が決裂した責任を問われ、謹慎を命じられたと報じていた。しかし今月3日、金与正氏は兄とともにマスゲームを鑑賞したことが報じられた。その際、彼女に与えられた席は朝鮮労働党副委員長たちより上位にあり、健在であることをうかがわせた。

    そして今回、兄の代理として弔意の伝達を行ったことで、現在も最高指導者の側近のひとりであることが確認されたと言える。

    (参考記事:「急に変なこと言わないで!」金正恩氏、妹の猛反発にタジタジ

    しかし、彼女に与えられている役割がどのようなものであるかについては、考察の必要があるだろう。

    金与正氏の地位に変化が起きているとの見方は、朝鮮日報だけが伝えていたわけではない。米ニュースサイトのビジネスインサイダー(英字版)も2019年4月16日付で、金与正氏が北朝鮮の権力中枢から遠ざけられた可能性を指摘した。金与正氏は、4月11日の最高人民会議第14期第1回会議に代議員として参加したが、北朝鮮メディアが公開した政治局委員33人の団体写真に写っていなかったことなどが根拠だ。

    彼女が本当に、米朝首脳会談決裂に関し何らかの責任を問われたのだとしたら、それは首脳会談が成功することを見込んだ、北朝鮮メディアの大々的な事前宣伝に対してだったはずだ。彼女が籍を置く党宣伝扇動部は、国内の思想統制やメディア戦略を統括している。

    ただ、金与正氏はそもそも、金正恩氏の動線や参加行事を管理する、儀典担当として活躍してきたことが知られている。地方にも頻繁に視察に出る金正恩氏だが、彼には一般人と同じトイレを使うことが出来ないという事情もある。そんな条件下で金正恩氏の動きを取り仕切る事ができるのは、やはり信頼できる身内しかいないのだろう。

    (参考記事:金正恩氏が一般人と同じトイレを使えない訳

    それに党宣伝扇動部にはもうひとり、李英植(リ・ヨンシク)という名の第1副部長がいる。党機関紙を発行する労働新聞社の社長と責任主筆を歴任した人物で、今年2月1日に、党副部長から第1副部長に昇進していたことが確認された。

    その経歴から見ると、メディア戦略は金与正氏よりも、李英植氏が担当しているような気がする。だが、李英植氏は首脳会談決裂後の3月6、7日の第2回党初級宣伝活動家大会で中心的な役割を果たしており、その地位に変化は起きていないように見える。

    これをどう見るべきか。あくまで金与正氏への「問責説」が事実と仮定しての推理だが、もしかしたら金正恩氏は、米朝首脳会談を契機に金与正氏の役割拡大を期し、彼女にメディア戦略の一端を担わせたのではないか。

    (参考記事:北朝鮮が日本に異例の「ありがとう」伝達…金正恩氏ら兄妹のメディア戦略

    母親のルーツが大阪にあり、国内に頼るべき閨閥のほとんどない金正恩氏にとって、血を分けた妹の権力中枢における役割が拡大することは、政治的に必要なことであるはずだ。

    だが、首脳会談の決裂でそのあてが外れ、示しをつけるために妹の役割を一時的に弱めたのではないか。すでに述べたとおり、これもひとつの推理に過ぎないが、金与正氏が金正恩氏にとってかけがえのない存在である事実は変わらない。さほど遠くない時期に、金与正氏はより明確な形で「復権」を果たすものと思われる。

    (参考記事:金正恩と大阪を結ぶ奇しき血脈

  • 12歳女児を待つ残酷な運命…金正恩「拷問部隊」が仕掛けるワナ

    12歳女児を待つ残酷な運命…金正恩「拷問部隊」が仕掛けるワナ

    韓国または第三国を目指して脱北して中国にたどり着いたものの、現地公安当局に逮捕される人が急増している。その背景には、国際社会の対北朝鮮制裁があると思われる。

    韓国・朝鮮日報系のTV朝鮮は9日、12歳の女児を含む20人の脱北者が中国公安当局に逮捕されたと報じた。

    中国は脱北者を難民ではなく不法入国した経済移民とみなしており、摘発し次第北朝鮮に強制送還している。また、北朝鮮は国家保衛省の要員を中国に送り込み、公安当局と協力させている。同省は拷問や公開処刑、政治犯収容所の運営などを担当する、泣く子も黙る秘密警察である。

    送還された脱北者を待ち受けているのは、過酷な刑罰と虐待だ。

    (参考記事:北朝鮮、脱北者拘禁施設の過酷な実態…「女性収監者は裸で調査」「性暴行」「強制堕胎」も

    脱北に失敗したことを悲観して自ら命を絶つ脱北者も後を絶たない。

    (参考記事:金正恩氏に追い詰められ死を選んだ、ある一家の悲劇