約1年間、動静が途絶え、政治処分を受けたと見られていた金正恩氏の側近である馬園春(マ・ウォンチュン)氏が、激ヤセして復帰した。この間、彼に何があったのか。
国防委員会設計局長だった馬氏は、昨年11月1日の空港視察以後、姿を見せなくなり、当時建設中だった空港の出来具合をめぐって責任を取らされ、粛清されたと見られていた。
金正恩氏側近の激ヤセ写真
その後、処刑説も出たが、北朝鮮内部情報筋から山奥の農場へ追放、すなわち革命化教育の処分を受けたという説も出てくる。この場合、中央への復帰もありうる。
約1年間、動静が途絶え、政治処分を受けたと見られていた金正恩氏の側近である馬園春(マ・ウォンチュン)氏が、激ヤセして復帰した。この間、彼に何があったのか。
国防委員会設計局長だった馬氏は、昨年11月1日の空港視察以後、姿を見せなくなり、当時建設中だった空港の出来具合をめぐって責任を取らされ、粛清されたと見られていた。
その後、処刑説も出たが、北朝鮮内部情報筋から山奥の農場へ追放、すなわち革命化教育の処分を受けたという説も出てくる。この場合、中央への復帰もありうる。
北朝鮮には「権力層に仕える女性」を選抜、管理する謎のセクションがある。
その名も「5課」。正式名称は、朝鮮労働党組織指導部「護衛総局」といい、最高指導者、つまり金正恩第1書記の警護を担当する部署だ。その役割は、金正恩氏のトイレの管理にまで及ぶ。
【参考記事】金正恩氏が一般人と同じトイレを使えない訳
5課は、全国から北朝鮮指導層、いわば最高権力層の身辺の世話をする女性たちや、警護をする男性を選抜し、管理する。
北朝鮮には「5課対象」と呼ばれる人々がいる。中央5課(朝鮮労働党組織指導部5課)が選抜した人々のことで、代表的なのが「喜び組」だ。彼女ら以外にも、指導層の世話をする女性たちや、最高指導者の身辺での職務に当たる男性もここに含まれる。
米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、最近では離婚歴があって子どもを持つ若い女性が「5課対象」に選ばれていると報じた。彼女たちは、高級幹部たちの「召し使い」や身の回りの世話をする仕事をするとのことだ。
咸鏡北道(ハムギョンブクト)在住のRFAの消息筋は、最近「5課対象」として連れて行かれた女性について次のように語った。
2002年10月、金正日総書記が両江道(リャンガンド)大紅湍(テホンダン)郡を現地指導した際、現地の党組職書記(※注)がその場で解任される事件が起こった。
(※注=郡の党委員会で、組織運営を担当している書記)
この事件は、現地の国家機関や行政機関に勤務した北朝鮮人の間では、広く知られており「金正日秘話」となっていた。なぜなら、北朝鮮当局が聖人君子のごとき伝える金正日氏の姿と違って、彼の即興的で冷酷な性格、そして女性に対する特別な執着心を見せた出来事だったからだ。
デイリーNKが調査したところ、現地出身の脱北者との接触を通じて、事件に関する証言を得た。証言は、当時の労働新聞の報道と、日時、場所などが完全に一致。さらに複数の両江道出身の脱北者から、事件の詳細について知ることができた。
2002年10月8日、金正日総書記は大紅湍郡の茂山地区進攻戦闘勝利記念塔を訪問した。訪問から2日後の10月10日に、労働新聞は大紅湍郡の現地指導を報じた。
三つ目は、金正恩氏の健康上の理由だ。
最高指導者の健康をチェックするには「便」の状態をチェックする必要がある。しかし、外部のトイレを使うとそれもできなくなる。
金正恩氏のトイレ問題を全面的に取り仕切っているのは、護衛総局だ。国家機密中の機密であるだけに、護衛総局の要員にとって最もきわめて敏感な問題だという。
二つ目は、警護上の理由だ。
金正恩氏が外部のトイレを使うことは絶対にありえない。普段とは違い、朝のトイレに行かなかったり、移動中にトイレに行くとなると、警護体制に変更が生じるため、護衛員たちは緊張状態に置かれる。
また、金正恩氏は高速道路を使って移動する際にはベンツを使用するが、便意を催したとしても勝手に車から降りて、トイレ専用車に移動するわけにはいかない。そこで、車内で小便用の「おまる」を使用するという。【3つ目の理由】
一つ目の理由は、神格化された存在である最高指導者が、用を足している姿を他人に見られてはならないことだ。金正恩氏の乗る1号列車には、金正恩氏専用のトイレ専用車が連結されているくらいだ。
トイレ専用車は「神聖不可侵」なスペースで「北朝鮮の実質的なナンバー2の黄炳瑞(ファン・ビョンソ)氏ですら、このトイレを使ったら銃殺されかねない」と、情報筋は明かす。【2つ目の理由】
北朝鮮のトイレ事情は、贔屓目に言っても「良い」とは言えない。
高級ホテルは総じて清潔だが、外国人が訪れるようなレストラン、観光名所のトイレも、あまり清潔でなく設備が破損していることが少なくない。さらに高速道路には、サービスエリアが非常に少ないため、急に便意を催したら、周囲の畑などを「利用」するしかない。
北朝鮮の最高指導者である金正恩第1書記でさえも、お国のトイレ事情に不便な思いをしているようだ。
護衛総局の事情に詳しい平安南道(ピョンアンナムド)の内部情報筋が、「最高指導者のトイレ事情」を語ってくれた。護衛総局とは最高指導者を護衛する直属の「近衛兵」、いわば金正恩氏に最も近い部隊である。
北朝鮮の人権状況を巡っては、国連の調査委員会は2014年2月17日、北朝鮮政府による処刑や飢餓、拉致問題をはじめとする人権侵害を「人道に対する罪」と認定する最終報告書を発表。昨年末には安保理の公式議題になった。
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これは近い将来、金正恩氏がヒトラーと同列に扱われる可能性を意味している。
【参考記事】金正恩体制を窮地に追い込む「負の遺産」…人権問題が命取りに
それにもかかわらず正恩氏は、その後1年の間に、さらに新たな追及材料を提供した。
米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)によると最近、中国のレストランで働く北朝鮮女性が、忽然と姿を消す事件が頻発しているという。
同様の報道は過去にもあった。たとえば毎日新聞は2013年2月19日、北京発の特派員電で北朝鮮女性の「失踪事件」について報じている。
「中朝貿易関係者ら」を情報源としたこの毎日の記事によれば、失踪したのは当時21歳の女性従業員。河南省のレストランで数ヶ月間、勤務していた。
女性はレストランの宿舎を真夜中に抜け出して姿を消しており、監視カメラには1人で外に出る様子が撮影されていたという。
記事はまた、女性は中国語をほとんど話せず、パスポートも店側に預けたままで、「脱北ブローカーの中国朝鮮族の男女が関与しているとみられる」とも述べている。
一読した限りでは、とくにどうということもない記事だ。北朝鮮からは日々、多くの住民が脱出している。若い女性が海外勤務になったのを幸いに、自由の世界へ向かって羽ばたいたとしても、何ら不自然なことではない。
しかしそれも、「北朝鮮レストランの舞台裏」を知ってみれば、やや違った見え方がしてくる。
中国や東南アジアなどで営業する北朝鮮レストランは、焼肉や冷麺などの朝鮮料理と並び、ウェイトレスも兼ねた女性従業員たちによる歌や踊り、楽器演奏などのショーが最大の売りだ。
北朝鮮で「接待員」と呼ばれる彼女らは、言葉の通じる韓国人ツアー客、その中でも中年以上の人々から、現代韓国の女性には見られない古風でしとやかな立ち居振る舞いが絶大な人気を得ている。(【写真】美貌の北朝鮮ウェイトレス⓵【写真】美貌の北朝鮮ウェイトレス⓶)
彼女らの多くは、平壌の商業大学や音楽舞踊大学、各道(道府県に相当)にある商業専門学校の出身だ。
中でも有名なのが、4年制の「チャン・チョルグ平壌商業大学」。

一昔前には、日本で覚せい剤と言えば北朝鮮製が幅を利かせていた。
2001年12月、覚せい剤の密輸を担っていたと思しき北朝鮮の工作船が、海上保安庁に追い詰められた末に爆沈。以来、日本では北朝鮮製覚せい剤のニュースは聞かれなくなってはいる。
しかしそれは、北朝鮮が覚せい剤と無縁の国になったことを意味してはいない。それどころか、現在では北朝鮮国内で覚せい剤が蔓延し、手の打ちようがない有様となっている。
咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋は、その状況を次のように語る。
韓国の情報機関、国家情報院(国情院)は20日、与野党議員に対し北朝鮮情勢などについて報告した。
それによると、今年に入り北朝鮮の海外駐在官20人が韓国へ亡命したという。その中には、金正恩氏の統治資金を管理する高級幹部も含まれているとされる。
この情報についてはデイリーNKジャパンも独自に把握していたが、件の高級幹部が韓国にどのような情報をもたらしたかについては、国情院のガードが固くなかなか知ることができない。
それにも増して気になるのが、朝鮮人民軍「大物将軍」の亡命説の真偽だ。
英国外務省は、自国民に「北朝鮮での手術は避けるように」と勧告した。
英国外務省は29日、「北朝鮮の医療施設と医師のリスト」という4ページの資料を公開。北朝鮮の医療施設は劣悪で、衛生水準は基準以下だとしている。病院には麻酔薬がない場合がしばしばあるため、北朝鮮での手術はできる限り避けることや、即時帰国するように勧告している。
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実際、麻酔なしで手術を受けたことのある脱北者は、「メスを入れたお腹から伝わってくる痛みがどれだけひどいか。全身がぶるぶると震え、自分の血の匂いに吐き気がした」などと、その壮絶な体験について語っている。




北朝鮮は、遠からず崩壊する――。
もう20年以上も前から言われ続けている言葉だが、それが現実のものとなる兆しは、これまでまったく見えてこなかった。しかし今度は、もしかしたら、もしかするかもしれない。
北朝鮮で、朝鮮人民軍や朝鮮労働党高官らの脱北が相次いでいるのだ。
韓国メディアは今月初め、北朝鮮のパク・スンウォン朝鮮人民軍上将が5月初め頃、ロシア・モスクワにある第三国の大使館を通じて亡命したと報じた。
観光産業の活性化に力を入れている北朝鮮が、特大級の大風呂敷を広げた。2017年の外国人観光客の誘致目標数は、なんと100万人。2020年には200万人を目指すという。

大韓貿易投資振興公社(KOTRA)が発表した「北朝鮮の観光市場の現状」と題した資料によると、ここ数年、北朝鮮を訪れた外国人観光客数は年間8万人規模だ。
資料によると、北朝鮮を訪問した中国人観光客の数は2012年4500人、2013年2900人、2014年1500人となっている。一方、中国国家旅遊総局の資料によると、2011年13万人、2012年23万7000人とKOTRAの統計とは大きな開きがある。
韓国製チョコパイの代用品として登場したのが、北朝鮮製のチョコパイだが、評判の方はイマイチだ。

北朝鮮で、「北朝鮮産チョコパイ」を食べたデイリーNKの内部情報筋は次のように語った。
北朝鮮が未曾有の食糧難「苦難の行軍」の真っ只中にあった1998年。平壌の南にある黄海北道(ファンヘブクト)の松林(ソンリム)市の黄海製鉄所で事件は起きた。
事の発端は数ヶ月前に遡る。製鉄所の支配人、責任秘書が集まって10万人近い従業員のための食料をいかにして調達するかを議論していた。
出された結論は、製鉄所で製造している圧延鉄板を中国に輸出してトウモロコシと交換するというもの。彼らは中央に報告せず事を進めることにした。報告したところで、圧延鉄板は軍需用という理由で輸出が許可されないことが明らかだったからだ。
黄海製鉄所所有の漁船は圧延鉄板を載せて中国に向かった。副支配人や販売課長など幹部が船に乗り込んで、中国との交渉に当たった。その結果、船は大量のトウモロコシを積んで戻ってくることができた。
ところが、港に着いた瞬間に幹部、乗組員全員が朝鮮人民軍の防諜機関である保衛指令部に逮捕されてしまった。どうやら誰かが密告したようだ。
国際労働機関(ILO)がモンゴル政府に対し、現地で働く北朝鮮労働者の労働条件の改善を促した。ボイズ・オブ・アメリカ(VOA)の韓国版が10日に伝えた。
ILOアジア太平洋地域事務所のソフィー・フィッシャー広報担当官は9日、VOAに対し、「北朝鮮労働者の劣悪な労働環境を改善するよう、モンゴル当局に何度も勧告した」と明かした。
現在、モンゴルには北朝鮮の派遣労働者約2000人が、両国間の合意に基づき派遣されている。
フィッシャー広報官はまた、モンゴルの小規模な織物工場と建設現場で北朝鮮労働者たちの姿を見たが、彼らは賃金を受け取っていないか、あるいは監視員に上納させられており、作業場を離れることも許されない事実上の強制労働に苦しんでいたと指摘。
養殖場に到着してフロアで、いきなり怒りの表情を見せる金正恩氏。
【画像】用意された椅子に一人だけ座って尊大に振る舞う。ここでも怒りは収まらないようだ。
【画像】養殖現場では、タバコを吸いながら、水槽に足を乗せたり身振り手振りで現場の幹部たちに何かをアピールする。
【画像】ため息をつきながら呆れた表情を隠さない金正恩氏。スッポン工場の現状がよほど気に入らなかったようだ。
【画像】付き人に特大の傘をわざわざ差してもらいながら工場内の別の施設に移動。