投稿者: DailyNK Japan

  • 「金正恩の喜び組」に韓国の女子大生が猛反発

    「金正恩の喜び組」に韓国の女子大生が猛反発

    北朝鮮の金正恩党委員長は昨年9月に行われた南北首脳会談で、訪韓の意思を表明した。金正恩氏の訪韓を最も望んでいるのは支持率低迷にあえぐ文在寅大統領だろう。金正恩氏は、12月30日に文在寅氏に当てて送った親書で、訪韓実行の意思を改めて示したが、実のところ、北朝鮮側は熱が冷めてきているようで、訪韓がいつごろになるかはなお不透明だ。

    金正恩氏の訪韓を待ちわびるのは文在寅氏だけではない。韓国の一部の大学生が金正恩氏の訪韓を熱烈に歓迎する動きを見せており、これが波紋を呼んでいると韓国の大手紙・朝鮮日報の電子版が伝えている。

  • 歯がズレて死亡の米大学生に「北朝鮮がペンチで拷問」…米裁判所

    北朝鮮に長期拘束された後、昏睡状態で解放され、その直後に死亡した米バージニア大学生、オットー・ワームビアさん(当時22歳)の両親が北朝鮮に賠償を求めていた訴訟で、米ワシントンDCの連邦地方裁判所は24日、北朝鮮に対し5億0100万ドル(約552億円)の支払いを命じた。

    米政府系のボイス・オブ・アメリカ(VOA)が27日付で伝えたところによると、同地裁のベリル・ハウェル首席判事は判決とともに公開した「意見書(memorandum opinion)」で、北朝鮮がワームビアさんに「ペンチ」や「電気ショック」を利用して拷問を加えていたと考えられる、という専門家の意見を採用した。ハウェル氏は、ワームビアさんの足にある大きな傷跡や、歯の位置が変わっていると証言した主治医の調書を引用し、「ワームビアさんの足に電気ショックが加えられたり、歯の位置を変えるためペンチを使ったりしたことを裏付けている」と記している。

    問題は下の歯列の中央の2本の歯なのだが、北朝鮮に行く前のワームビアさんの写真ではきれいな歯並びであることがわかる。しかし、ワームビアさんな主治医が陳述書に添付して連邦地裁に提出したスキャン写真を見ると、この2本の歯が、不自然に口の内側に移動しているのだ。

    (参考記事:【写真】大きく変形したワームビアさんの歯列

    ただ、米国司法はこのような判断を下したものの、北朝鮮が同裁判にいっさい対応せず、抗弁を行わなかった事実にも留意しなければならない。

    北朝鮮が自国民に対して拷問を行っているのは、様々な証言から明らかになっている。

    (参考記事:北朝鮮の刑務所で「フォアグラ拷問」が行われている

    その一方、VOAは11月、近年になって北朝鮮に拘束された米国人からは、精神的な圧迫を別にすると、北朝鮮当局から拷問を受けたとの証言は聞かれないと伝えている。さらに、ワームビアさんの送還交渉に当たったジョセフ・ユン国務省対北政策特別代表(当時)が。北朝鮮側の医師からワームビアさんが有罪判決後24時間以内に病院に移送されたと説明を受けた事実を根拠に、「米国政府の助けを期待できないとの話を聞いたワームビアさんが、極端な選択をした可能性がある」とした米メディアの報道に言及している。

    つまりは絶望したワームビアさんが自ら死を選ぼうとした可能性があるということだ。もしそうなら、ワームビアさんが横転するなどした際に口や顎のあたりをどこかにひどくぶつけ、歯列が変形してしまったということも考え得る。

    だがこれだと、ワームビアさんがボツリヌス菌に感染した云々と説明している北朝鮮側の主張と食い違うことになり、いずれにしても矛盾は残る。

    北朝鮮が将来有望な米国の若者に拷問を加え、死に至らしめたとする今回の判決は、いずれ米朝対話に大きな影を落とす可能性もある。

    (参考記事:北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは…

  • 「資本主義の恐ろしさ」体験談に興味津々の北朝鮮国民

    「資本主義の恐ろしさ」体験談に興味津々の北朝鮮国民

    韓国統一省の統計によると、今年11月末までに韓国に入国した脱北者の数は1042人で、昨年の1045人とほぼ同数だ。2009年には2914人に達したが、その後は減少に転じ、金正恩氏が北朝鮮の最高指導者に就任してからは、年間1000人から1500人の水準で推移している。国境統制の強化によるものと思われる。

    その一環として北朝鮮当局が、「中朝国境の全域に監視カメラを設置せよ」との指示を下したと、咸鏡北道(ハムギョンブクト)の内部情報筋が伝えた。

    国境警備隊の2個大隊が担当している鴨緑江沿いの約12キロについては、監視カメラの設置が完了し、大隊の指揮部には監視装置が設置された。しかし、「極秘になっているため、どのような装置が導入されたのか、担当者以外には誰もわからない」(情報筋)とのことだ。

  • 韓国の情報力劣化か…金正恩氏の側近「消息不明77日間」は間違い

    韓国紙・中央日報は26日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の側近のひとり、朴光浩(パク・クァンホ)党副委員長(宣伝扇動部長兼任)が、「公開の場に姿を見せなくなって25日で77日が過ぎた」と伝えた。

    朴光浩氏が兼務する党宣伝扇動部長は、北朝鮮の思想統制やメディア戦略を統括する責任者だ。また同氏は、金正恩氏の妹・金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長の直属の上官であり、

    朴光浩氏の身の上に何かあったとすれば、注目すべき動向と言える。しかし、中央日報が伝えた「姿を見せなくなって77日」というのは間違いである。朴光浩氏は11月2日の公式行事に参加していたことが、北朝鮮の国営メディアの報道から確認できるのだ。ということは、同氏が公開の場に現れなくなったのは、正確には77日ではなく58日だ。

    些細な違いかも知れないが、公式報道から要人の動静を割り出すのは、北朝鮮分析の基本中の基本だ。それを見落とすとは、韓国の対北情報能力の劣化を示しているのかもしれない。

    ちなみに2016年2月、韓国では北朝鮮の李永吉(リ・ヨンギル)軍総参謀長が処刑されたとの情報が出回ったことがあった。しかし李永吉は同年5月、降格されながらも健在であったことが確認された(現在は総参謀長に再登板)。

    (参考記事:北朝鮮「処刑された軍高官」が再登場した!

    北朝鮮の人事情報の確認が、難しいものであるのは確かなのだ。

    では、今回の中央日報の報道を、詳しく検証してみよう。同紙は韓国政府当局者の話として、次のように伝えている。

  • 北朝鮮軍兵士による襲撃事件が多発…地域住民ら警戒

    北朝鮮軍兵士による襲撃事件が多発…地域住民ら警戒

    国際社会による制裁、度重なる自然災害による凶作で、北朝鮮の食糧事情は予断を許さない状況が続いている。1990年代の大飢饉「苦難の行軍」のころに比べればマシなようだが、食糧を協同農場からの配給に頼っている朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の兵士たちの状況はひどい有様だ。それでなくとも軍紀は地に落ちていたが、ここへ来て農民を襲撃する事件が続発している。

    (参考記事:北朝鮮女性を苦しめる「マダラス」と呼ばれる性上納行為

    両江道(リャンガンド)の内部情報筋によると、現地に駐屯する朝鮮人民軍の12軍団は、国からの配給が滞っているため、食糧事情が極めて劣悪な状態となっている。

    飢えた兵士たちは集団で強盗や詐欺を働いている。抗議すれば暴力を振るわれることすらあるため、兵士を見かけたら避けるほどだという。住民からは「乞食軍隊」、「マフノ部隊」と呼ばれ、馬鹿にされつつ恐れられている。ている。マフノとは、ロシア革命時の黒軍の将、ネストル・マフノのことで、略奪の象徴だ。

    (参考記事:【スクープ撮】人質を盾に抵抗する脱北兵士、逮捕の瞬間!

    食糧同様に、衣類の配給も滞っている。

    冬には氷点下20度以下まで下がるこの地域の部隊に所属する兵士には、冬服や防寒靴、防寒足袋などが支給されることになっているが、12軍団の兵士には配給されず、昨冬に着ていたボロボロの冬服を直して着ている有様だという。そんな中、一部兵士が民家から中国製の靴を盗む事件が発生した。さらには住民に性的暴力を振るう場合もある。

    (参考記事:ひとりで女性兵士30人を暴行した北朝鮮軍の中隊長

    彼らの栄養状態が非常に悪く、結核にかかる兵士も続出している。道内の三水(サムス)郡の鹿農場には臨時結核療養所が設置されているが、収容される人の35%が軍官(将校)だという。軍官でのこの状況なら、末端の兵士の状況はより深刻であることは想像に難くない。療養所に行ったところで、治療に必要な抗生物質を得るのは難しいだろう。

    あまりの状況に脱走する兵士も多い。半年ほど復帰しなければ生活除隊(不名誉除隊)となり、今後の社会生活に様々な制限が加えられるが、それでも「死ぬよりはマシ」だと逃げる人が多いというのだ。

    ただし、同じ地域にある軍隊でも、部隊によって置かれた状況は全く異なる。国境警備隊の場合は、密輸で儲けた資金を蓄えているため、食糧、衣類ともに充分に配給を受けている上に、自主的に耕した畑から取れる作物もあるため、兵士たちの栄養状態は良好だ。

    そんな状況を知っている親たちは、息子を一般の部隊ではなく国境警備隊、海岸警備隊、海軍などに送り込むためにかなりの額のワイロを支払う。これはもはや一般的な現象だ。

    情報筋も近隣住民も12軍団の兵士たちを恐れつつも、その惨状に心を痛めている。

    「近隣住民の12軍団の兵士への視線は厳しいが、兵役に行った息子を持つ親たちは、心配している」(情報筋)

    当局は今年夏から秋にかけて、中国から大量の穀物を取り寄せて軍隊に配給し、食糧事情がかなり好転したと伝えられてきたが、それも一時的なものだったようだ。

  • 人身売買団のワナにはまった「ある少女」を待ち構える運命

    告発続く北朝鮮の人権侵害(3)

    トランプ米大統領は11月29日、北朝鮮を資金援助の禁止対象に再指定した。理由は、北朝鮮政府が人身売買の被害を防止するための最低限の措置を講じていないためだ。主として中国を舞台とした北朝鮮女性の人身売買については、米国内でも年々、問題視する傾向が強まっている。

    これに対し北朝鮮は、朝鮮労働党機関紙・労働新聞が12月11日付の論評で「言いがかりだ」とするなど強く反発した。論評は「米国の今回の挑発行為は、朝鮮の尊厳あるイメージをどうしてでもダウンさせ、制裁・圧迫の雰囲気をより鼓吹してみようとするものだ」と主張した。

    しかし、北朝鮮女性の人身売買が横行しているのは、あまりに明白な事実だ。北朝鮮国内での人権侵害については、同国政府が許可しないため国内での調査が難しいが、こちらの問題は現地からの情報も積み上がっている。

    北朝鮮事情に精通した中国のデイリーNK情報筋によると、両江道(リャンガンド)に住んでいた少女は最近、何らかの理由で川を渡って中国に行こうとしたところで、人身売買団に捕まってしまった。

    人身売買団は家族に電話をかけ「1万元(約16万3000円)を払わなければ、娘を中国で売り飛ばす」と脅迫してきたという。身代金は一般庶民には到底払えない額であることから、情報筋は人身売買団が、少女が経済的に余裕のある家の出で、脱北しようとしていたことを事前に察知、当初から身代金目的で拉致したものと見ている。

    このように犯罪組織のワナは、いたるところに張り巡らされている。

    運良く脱北に成功しても待ち受けているのは、監禁、拉致、強制的な性産業の従事、強制結婚などのリスクだ。

    さらに由々しきは、こうした女性らは北朝鮮に戻っても、犯罪者扱いされることが多いという事実だ。中国当局は、人身売買の被害者であれ何であれ、脱北者を逮捕して強制送還する。そこで女性たちを待ち構えているのは、拷問、強制堕胎、性暴力だ。国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)が最近発表した、北朝鮮における女性に対する性暴力の実態をまとめた報告書は、拘禁施設で脱北後に強制送還された女性に対する性暴力の実態について最も多くのページを割いて伝えている。

  • 「弁護士は万年筆で私を暴行した」北朝鮮女性、性的被害の実態告発

    「弁護士は万年筆で私を暴行した」北朝鮮女性、性的被害の実態告発

    告発続く北朝鮮の人権侵害(2)

    国連総会が17日の本会議で採択した、北朝鮮の人権侵害に対する非難決議は、同国において拷問や非人道的な待遇、性的暴行、公開処刑などが横行している実態とともに、同国当局がそれらに対して必要な措置を講じていないことに向けられたものでもある。

    性的暴行は、北朝鮮においてももちろん犯罪だ。北朝鮮政府は2017年7月、国連女性差別撤廃委員会に対する報告で、性的暴行罪での処罰者数を2008年9人、2011年7人、2015年5人、上下関係を利用しての性的暴行の処罰者数を2008年5人、2011年6人、2015年3人などと報告した。

    (参考記事:ひとりで女性兵士30人を暴行した北朝鮮軍の中隊長

    総人口が日本の約5分の1(約2500万人)の社会において、この数字はあまりに少ない。実際、人権NGOなどが聞き取った脱北女性の被害証言だけでも、この数字を軽く超えてしまうはずだ。

    (参考記事:北朝鮮女性、性的被害の生々しい証言「ひと月に5~6回も襲われた」

    このように摘発事例が少ないのは、性暴力を取り締まる側の保安員、保衛員などが加害者になっているために他ならない。

  • その男は結婚費用を作るため女性を中国に売った

    北朝鮮の国境警備隊の幹部が、中国への人身売買を幇助した容疑で当局に逮捕された。咸鏡北道(ハムギョンブクト)の内部情報筋が伝えた。

    (参考記事:「中国人の男は一列に並んだ私たちを選んだ」北朝鮮女性、人身売買被害の証言

    逮捕されたのは、北朝鮮北東部、咸鏡北道穏城(オンソン)の国境警備隊に所属する20代後半の小隊長だ。結婚を控えていた彼は、新婦の家族から新居を用意するように強く迫られていた。その費用を工面するために、不法越境、つまり脱北を幇助することにした。

    (参考記事:中国で「アダルトビデオチャット」を強いられる脱北女性たち

    今月15日、小隊長は北朝鮮側ブローカーが連れてきた女性と落ち合い、国境を流れる豆満江を渡るのを助けた。中国側の岸にたどり着いた女性は近隣の山に身を隠した。そこで中国側のブローカーと落ち合うことになっていたものの、夜まで待っても一向に現れなかった。

    中国中央気象台によると、この地方(図們)の当日の最低気温は氷点下9度。寒さに耐えかねた女性は、いったん北朝鮮に戻ることにして川を渡っていたところを国境警備隊に発見され、逮捕された。 国境警備隊の中隊長は女性を不法越境で逮捕したことを上部に報告していたが、小隊長の関与は知らなかったようだ。末端の隊員なら上官の黙認、庇護なしで脱北幇助は不可能だが、小隊長とあって、個人で実行する術を持っていたのだろう。

    女性の取り調べの過程で小隊長の関与が浮上。穏城郡の保衛司令部に逮捕され、取り調べを受けている。来月以降に開かれる裁判で死刑を含む重罰が下されるのは避けられないと見られている。

    女性は生活苦から抜け出すために、中国人男性との結婚を自ら望んだという。

  • 金正日が死んだ日なんか関係ねぇ…北朝鮮の若者たちが大暴れ

    金正日が死んだ日なんか関係ねぇ…北朝鮮の若者たちが大暴れ

    北朝鮮の2代目の指導者、金正日総書記は2011年12月17日に死去した。その前後の1ヶ月間は哀悼期間に指定されている。

    期間中には、雰囲気を乱す違法行為、歌舞音曲、集団での飲酒などが禁じられ、些細な事件でも政治犯扱いされ、重罰に処される。北朝鮮の人々はとばっちりを受けることを恐れ、この期間はおとなしくしてやり過ごそうとする。

    そんな期間に、乱闘騒ぎを起こした若者たちが逮捕される事件が起きた。神聖不可侵の存在である最高指導者を悼み、静かに過ごすべき期間に、事もあろうに乱闘騒ぎを起こしたことは政治事件扱いとなり、最悪の場合、政治犯収容所送りとなる。

    (参考記事:金正恩命令をほったらかし「愛の行為」にふけった北朝鮮カップルの運命

  • 「日本は高度に軍事大国化」…北朝鮮が「いずも」空母化で見せる不安

    「日本は高度に軍事大国化」…北朝鮮が「いずも」空母化で見せる不安

    北朝鮮の内閣などの機関紙・民主朝鮮は18日、日本の防衛費が過去最大となったことを受けて、「海外侵略は日本の変わらぬ野望」であるとする論評を掲載した。また朝鮮労働党機関紙の労働新聞も19日付に同様の論評を載せた。

    こうした反応はいつものことだが、今回は少し珍しい部分もある。

    日本政府は新たな防衛力整備の指針「防衛計画の大綱」と、2019年度から5年間の「中期防衛力整備計画」を閣議決定し、これにより今後5年間の防衛費は総額27兆4700億円となり、過去最大を更新した。

    この閣議が行われたのは、18日の午前である。北朝鮮メディアが海外の動きを伝える場合、出来事があって数日後になるのが普通だ。ことが起きるのを待ち構えるように記事を出すのは、それだけその動きを注視しているからだろう。

    今年の北朝鮮メディアは、例えば従軍慰安婦問題で、日本軍が慰安婦を虐殺したとされる映像などの新資料に言及するなどして、歴史問題での対日非難に力を入れた。

    (参考記事:日本軍に虐殺された朝鮮人従軍慰安婦とされる映像について

    その一方で、日本の「軍拡」を批判する論調も目立った。これには、自国の弾道ミサイル戦力の維持を正当化する目的があると筆者は考えている。

    (参考記事:「自衛隊の攻撃能力は世界一流」と主張する金正恩氏の真意

    だが後者については、最近になってもうひとつの解釈を加えて見ても良いと考えている。北朝鮮が本気で、日本の軍備増強を負担に感じているのではないかということだ。

    民主朝鮮の論評は、日本が「高度の軍事大国化と海外侵略の道に進もうとしている」としながら、次のように主張した。

    「日本は、過度に支出された軍事費で米国の最先端ステルス戦闘機と最新技術装備を購入し、特に、海上『自衛隊』の護衛艦「いずも」を空母化しようとしている。諸般の事実は、日本が今や『平和』のベールを脱ぎ捨てて軍国主義毒蛇の醜悪な姿を現そうとしていることをはっきりと示している」

    北朝鮮メディアは最近、「いずも」の空母化に頻繁に言及するようになっている。しかし「いずも」の空母化は、日本の目的は遠洋での戦闘機運用にあるわけで、北朝鮮にとっての脅威度は大きくないはずだ。

    それにもかかわらず新防衛大綱の決定に対してビビッドな反応を見せるのは、東アジアで進む「軍拡」に、漠然とした不安を覚えているからではないのか。核兵器開発から対話に舵を切った金正恩党委員長の当面の課題は、外交によって体制の安全を確保し、経済発展に注力するというものだ。

    そのため少なくとも当面の間、北朝鮮は軍縮あるいは軍の合理化を志向せざるを得ない。その期間は10年程度では終わりそうもなく、もしかしたら数十年を要するだろう。その間に周辺国の軍備増強が進めば、現状でさえ十分な防衛力を備えているとは言い難い北朝鮮は、安保面でより大きな不安を抱えることになるだろう。

    (参考記事:金正恩氏の「ポンコツ軍隊」は世界で3番目に弱い

    ここ数年、核開発に突き進んできた金正恩氏は今になって、自らの戦略に重大な盲点があったことに気付いているかもしれない。

  • 氷点下20度の野外でタダ働き、若者の命を奪う「ブラックな現場」

    北朝鮮で進められている超大型国策事業、三池淵(サムジヨン)開発。建設労働者として投入されているのは、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の建設部隊や、突撃隊と呼ばれる、各地の工場、企業所、機関などから駆り出された人々からなるタダ働き素人集団だ。

    北朝鮮の建設プロジェクトの労働環境は劣悪で、様々な工事現場で死者が続出している。

    (参考記事:【再現ルポ】北朝鮮、橋崩壊で「500人死亡」現場の地獄絵図

    金正恩党委員長は工事の進み具合がよほど気になるのか、今年に入って3回も現場の視察を行った上で、何が何でも2年以内に工事を完成させよと指示を下した。現地はすでに氷点下20度を下回る極寒となっているが、それにもかかわらず工事の強行を命じたのだ。そんな無茶振りが、今回もまた1人の青年の命を奪ってしまった。

    (参考記事:金正恩氏の背後に「死亡事故を予感」させる恐怖写真

    両江道(リャンガンド)の内部情報筋は、恵山(ヘサン)市保安署(警察署)の関係者と、現場に復帰した別の突撃隊員から聞いた話として、亡くなったのは平安南道(ピョンアンナムド)の价川(ケチョン)から来た20代男性Aさんだと伝えた。

    Aさんは機械工場で務めていたが、三池淵に送り込まれる突撃隊の人員として選ばれた。経済的に余裕のある人は「代打労力」と言って、カネを払って人を雇い、自分の代わりに送り込むが、Aさんにはそれだけの余裕がなかったようだ。

    (参考記事:面倒な勤労動員を「代打労力」で解決する北朝鮮商人

    Aさんが三池淵の建設現場で働き始めたのは今年8月のことだ。しかし、1ヶ月もすると三池淵には初雪が降り、気温が氷点下まで下がった。当初は健康体だったAさんだが、1日12時間に及ぶ重労働に、寒さ、環境の劣悪さも加わり、気力・体力ともに激しく消耗していった。

    やがてAさんは倒れてしまった。しかし、現場には医療施設は存在しない。上役は「面倒を見る人もおらず、治療も保障されないので、家に帰れ」と命令した。家までの交通費は自己負担だ。

    高熱にうなされながら恵山駅に到着したAさんは、駅のそばの旅館に転がり込んだが、その日の夜に息を引き取ったという。遺族は賠償金も何も得られないだろう。

    三池淵の現場では、工事を一刻も早く完成させるために、極めてひどい環境のなかで無理な仕事をさせていることで、現場から逃げてしまう人が続出し、逆に工事が遅れる結果を生んでいる。

    「突撃隊員たちは、3ヶ月持ちこたえれば『労働勇士』、半年持ちこたえれば『労働英雄』だと(自嘲して)言っている。12月に入って風邪と凍傷で苦しむ人が増え、もはや工事は進められないとの見方が出ている」(情報筋)

    (参考記事:平壌高層マンション建設現場で労働者の脱走相次ぐ…理由は3K

    戦中の日本の「国民総動員法」のような状態を70年も続けてきた北朝鮮。きちんとした設備や施設を整え、労働者に賃金を払うという当たり前の考えには至らないようだ。そうして貴重な人命が失われていく。

    (参考記事:「手足が散乱」の修羅場で金正恩氏が驚きの行動…北朝鮮「マンション崩壊」事故

  • 美人被疑者と「同伴外出」を繰り返した刑務所長の悪行

    薬物犯罪に関連した容疑で逮捕された女性収容者と不適切な関係を結び、その見返りに便宜を図っていた北朝鮮の刑務所長が解任される事件が起きた。北朝鮮の拘禁施設ではこのように、権力者の女性収容者に対する性的暴行が横行している。

    (参考記事:北朝鮮女性、性的被害の生々しい証言「ひと月に5~6回も襲われた」

    ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)が10月31日に発表した報告書「理由もなく夜に涙が出る 北朝鮮での性暴力の実情」が最も多くのページを割いて伝えているのは、北朝鮮の拘禁施設における女性に対する性暴力だ。

    その内容はまさに「やりたい放題」と表現すべきもので、愕然とさせられる。

    (参考記事:「私たちは性的なおもちゃ」被害女性たちの血のにじむ証言を読む

    咸鏡北道(ハムギョンブクト)の内部情報筋によると、今回の事件で解任、更迭されたのは穏城(オンソン)郡労働鍛錬隊のA隊長(刑務所長)だ。

  • 「下剤を飲ませ水を一滴も与えない拷問」で政敵抹殺…北朝鮮の権力闘争

    張成沢粛清を振り返る(7)

    7年前の12月17日に死亡した北朝鮮の金正日総書記の葬儀では、現在の金正恩朝鮮労働党委員長のほか、7人の党・軍幹部が霊柩車を護衛した。

    その中の1人、金正恩氏の叔父でもある張成沢(チャン・ソンテク)元党行政部長はこの2年後に処刑されるわけだが、粛清により姿を消したのは彼ひとりではない。ともに霊柩車を護衛した李英鎬(リ・ヨンホ)朝鮮人民軍総参謀長(当時)と禹東則(ウ・ドンチュク)国家安全保衛部第1副部長(同)の2人は、張成沢氏との権力闘争に敗れ葬り去られたとされている。

    総参謀長は軍の戦闘指揮官としては最高位の職責であり、国家安全保衛部(現国家保衛省)は恐怖政治を支える秘密警察だ。

    (参考記事:謎に包まれた北朝鮮「公開処刑」の実態…元執行人が証言「死刑囚は鬼の形相で息絶えた」

    韓国の情報機関・国家情報院次長や大統領補佐官を歴任した羅鍾一(ラ・ジョンイル)氏の著書『張成沢の道』によれば、李英鎬氏は金正日氏から「銃で後継者(金正恩氏)を保衛せよ」の命を受けており、禹東則氏もやはり「情報と保衛部の機構で後継者を保衛すべし」との使命を与えられていた。

  • 北朝鮮「幹部が遊びながら殺した女性を焼いた」事件の衝撃

    張成沢粛清を振り返る(6)

    韓国の情報機関・国家情報院次長や大統領補佐官を歴任した羅鍾一(ラ・ジョンイル)氏の著書によれば、2013年12月に処刑された金正恩朝鮮労働党委員長の叔父・張成沢(チャン・ソンテク)元党行政部長は才気と魅力にあふれ、多くの人々を惹き付けたという。

    現在、「北朝鮮のナンバー2」などと形容されることの多い崔龍海(チェ・リョンヘ)党副委員長などは猟奇的な行状で知られ、人望も薄いと言われる。

    (参考記事:美貌の女性の歯を抜いて…崔龍海の極悪性スキャンダル

    張成沢氏はそんな「権力の権化」とは、一線を画す存在だったようだ。

  • 「世界は日本を警戒すべき」…北朝鮮が「いずも」空母化に猛反発する理由

    「世界は日本を警戒すべき」…北朝鮮が「いずも」空母化に猛反発する理由

    北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞は14日、日本政府が海上自衛隊の「いずも」型護衛艦を実質的な空母として運用しようとしていることを受けて、「日本はアジア太平洋地域と世界の平和を害する悪性腫瘍」であると非難する論評を掲載した。

    また国営の朝鮮中央通信も12日付の論評で、「日本は中国に対抗するために空母を保有しようとすると公言しているが、それは武力増強、海外膨張に対する日本の野心を示す」ものだとして、「世界は、日本の軽挙妄動に警戒心を高めなければならない」と主張した。

    最近の北朝鮮の対日非難には、大きく2つの流れがある。ひとつは歴史問題に言及し、日本に朝鮮半島支配の過去清算を迫る論調だ。例えば従軍慰安婦問題では、日本軍が慰安婦を虐殺したとされる映像など新資料を提示しながら、謝罪と賠償を迫っている。

    (参考記事:日本軍に虐殺された朝鮮人従軍慰安婦とされる映像について

  • 北朝鮮で拘束・死亡の米大学生「歯が不自然にズレた」謎は明かされるか

    北朝鮮で拘束・死亡の米大学生「歯が不自然にズレた」謎は明かされるか

    米財務省は10日、北朝鮮における深刻な人権侵害や言論統制に関与したとして、金正恩朝鮮労働党委員長の側近である崔龍海(チェ・リョンヘ)党副委員長ら3人を制裁対象に指定。同省は声明で、「北朝鮮による米国民のオットー・ワームビア氏に対する非道な扱いを改めて想起させる役割を果たすものでもある」と言及した。

    米バージニア大学生だったワームビアさん(当時22歳)は、北朝鮮を旅行中に同国当局に拘束され、昨年6月に昏睡(こんすい)状態で解放されて間もなくして死亡した。その死因を巡り、ワームビアさんの両親は北朝鮮を相手取って民事訴訟を提起しており、19日にはワシントンDCの連邦地裁に初出廷する。

    米国政府は11日にも、北朝鮮を信教の自由が侵害されている「特定懸念国」に指定したとの声明を発表し、人権問題での圧迫を強めている。そんな中で行われる民事裁判は、米国世論の関心を集める可能性が高い。

    特に注目されるのは、両親の側が「北朝鮮から帰ってきたワームビアさんの歯列が大きく変形していた」と主張していることだ。問題は下の歯列の中央の2本の歯なのだが、北朝鮮に行く前のワームビアさんのエックス線写真では、きれいな歯並びであることがわかる。

    しかし、ワームビアさんな主治医が陳述書に添付して連邦地裁に提出したスキャン写真を見ると、この2本の歯が、不自然に口の内側に移動しているのだ。

    (参考記事:【写真】大きく変形したワームビアさんの歯列

    これについて主治医は、「外部から物理的な力が加えられた可能性がある」と述べている。

  • 被害女性9人の連続レイピスト「いつも通りのやり方」で公開銃殺

    北朝鮮では年末を迎え、各機関や職場で総和(総括)が行われている。これは、一年間の生活、仕事を振り返って自己批判するというものだが、同時に行われているのが、犯罪に対する取り締まりの強化だ。

    このところ禁止が伝えられていた公開処刑が、最近になってまた復活したようだ。そんな中で、女性9人に性的暴行を行った男が公開の場で銃殺されたと、咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋が伝えてきた。

    (参考記事:謎に包まれた北朝鮮「公開処刑」の実態…元執行人が証言「死刑囚は鬼の形相で息絶えた」

    先月19日午前11時、咸鏡北道の穏城(オンソン)にある江岸(カンアン)高級中学校そばの空き地で、公開裁判が行われた。動員された多くの住民が見守る中で、9人の女性に性的暴行を行った容疑で逮捕、起訴された男性Aに対して死刑判決が言い渡され、即時執行された。「銃殺は以前と変わらぬ方式で行われた」(情報筋)とのことだ。

    (参考記事:機関銃でズタズタに…金正日氏に「口封じ」で殺された美人女優の悲劇

  • ドラマ「処女の射撃手」を見てはならない、たった一つの理由

    ドラマ「処女の射撃手」を見てはならない、たった一つの理由

    前回の本欄記事でも言及したとおり、デイリーNKジャパンは最近、「コンピュータに入力してはならない電子ファイル目録」と題された北朝鮮の内部文書を入手した。2015年5月の日付が入ったもので、韓国誌・月刊朝鮮11月号はこれを、北朝鮮の体制に不都合な映像・音楽作品を取り締まるタスクフォース「109常務(サンム)」が作成したものだと断定している。

    内容は視聴が禁止された映像・音楽・ソフト類のリストで、列挙されたタイトルはざっと300以上にもなる。その中には北朝鮮の国民的女優・洪英姫(ホン・ヨンヒ)の出演作もある。

    (参考記事:【写真】北朝鮮の国民的美少女・洪英姫と映画「花を売る乙女」

    彼女の出演作がなぜ、禁止指定されたのかいまひとつわからないのだが、中には理由が明らかなものもある。映画「大紅湍(テホンダン)責任秘書」やテレビドラマ「処女の射撃手たち」などがそうだ。

  • 北朝鮮軍が「マフィア化」…民間人相手に投資詐欺も

    北朝鮮軍が「マフィア化」…民間人相手に投資詐欺も

    兵力数では世界3位を誇る北朝鮮の朝鮮人民軍だが、その実態はポンコツそのものだ。

    食糧配給における横流しがひどいため、末端の兵士は常に腹をすかせ、中には栄養失調に苦しむ者すらいる。幹部たちはそんな兵士の窮状も気にかけず、権限を悪用した汚職や性的虐待に明け暮れている。

    (参考記事:北朝鮮女性を苦しめる「マダラス」と呼ばれる性上納行為

    生きるために協同農場などを襲撃し食糧を強奪する兵士たちは、民間人から「馬賊」呼ばわりされてきたが、今後は「詐欺師」というさらに不名誉な呼ばれ方も加わりそうだ。民間人相手に投資詐欺を働いているからだ。

    (参考記事:【スクープ撮】人質を盾に抵抗する脱北兵士、逮捕の瞬間!

    米政府系ラジオ・フリー・アジア(RFA)の平安北道(ピョンアンブクト)の情報筋が語った事の顛末は次のようなものだ。

  • 不正発覚で処刑も…北朝鮮、携帯電話の盗聴に巨額予算

    北朝鮮の金正恩党委員長が最も忌み嫌っていることの一つが「情報の国外流出、国内流入」だ。

    情報の流れを自分の都合のいいように制御し、自国民を「無知」な状態にしておきたいのだろう。

    (参考記事:北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは… 

    それがうまく行かなかった例としては、金正恩氏の実母・高ヨンヒ氏の偶像化がある。日本から「高ヨンヒが大阪生まれ」という北朝鮮にとっては誠に都合が悪い情報が北朝鮮国内に流入し、拡散したからだった。

    (参考記事:金正恩と大阪を結ぶ奇しき血脈

    最近、金正恩氏が神経をとがらせているのは、中朝国境地帯における中国キャリアの携帯電話による通話だ。北朝鮮当局はその統制のために莫大な予算を投じている。

    北朝鮮事情に精通した内部情報筋は、国家保衛省(秘密警察)関係者の話として、北朝鮮当局は今年5月、中国から携帯電話用盗聴器と電波妨害機を購入したが、それに1500万元(約2億5400万円)を費やしたと伝えた。

    輸入した機器は、中国との国境に面した両江道(リャンガンド)恵山(ヘサン)、平安北道(ピョンアンブクト)新義州(シニジュ)に順次設置され、今頃稼働を始めているはずだと情報筋は述べた。

    中国から様々な品物を密輸している業者や、脱北して韓国に住む家族と連絡を取る脱北者家族、その送金を手助けする送金ブローカーなどは、装備の増強に頭を抱えている。

    両江道の内部情報筋によると、現地に導入された新型電波盗聴器は4キロ四方の携帯通話がキャッチできるほど高性能だ。ある貿易業者は、知り合いの保衛員(秘密警察)から盗聴した通話内容を示された上で「おとなしくしておいたほうがいい」と忠告されたという。

    従来の電波探知機は、中国の携帯電話基地局の周辺で通話者の位置を特定する仕組みだった。新型の電波盗聴器は位置のみならず、通話内容まで把握できるもので、携帯電話を使用する人にとってリスクが高まる。

    また、当局の許可を得て中国キャリアの携帯電話を使っている外貨稼ぎ事業所の関係者にとっても、耳の痛い話だ。今までは利益の一部やキックバックを自分の懐に収めていたが、盗聴されるとあっては、思う存分できなくなるのだ。一方で「単にビビらせたいだけ」だとして、注意さえしておけば問題にはならないと見ている貿易業者もいる。

    音声通話は危ないとして、セキュリティが強化されたメッセンジャーアプリを使っている人もいる。情報筋は具体名に言及しなかったが、日本でメジャーなLINEや韓国でメジャーなカカオトークではなく、セキュリティ面で評判が高いSignalやTelegramなどを使っているものと思われる。

    (参考記事:LINEやカカオが「抜け穴」に…北朝鮮の情報統制に欠陥

    「今年は前とは異なり、外国との接触が増えている。南北関係の雰囲気もよくなりつつあり、住民の中にはさらに雰囲気が変わることを期待する声も聞かれる。こういうときに司法機関がやるのは外部からの情報を取り締まり、『不純分子』扱いしている住民に対する監視を強化すること」(情報筋)

    また、次のような背景もあると分析した。

    「年末年始はいろいろと物入りなので、取り締まりが多い。新年の行事のために違法行為を取り締まり、資金を稼ごうという意図がある」

    一方、これらの機器導入に絡み不正行為が発覚した保衛省関係者が処刑されたとの情報もある。情報筋は「安物の機械を買って差額を着服したことがバレた関係者数名が処刑され、他の担当者が高性能な機械を買い直した」と述べた。

    莫大な予算に目がくらみ一部を着服したが、新規導入した機器の性能が悪かったことから上部の検閲(監察)が入り、摘発、処刑に繋がったとのことだ。

    統制のやりすぎが国際問題になることもある。

    2015年には対岸の中国吉林省長白朝鮮族自治県で、北朝鮮当局が発する携帯電話への妨害電波のせいで携帯電話の使用ができなくなり、県当局が両江道当局に抗議し、妨害電波を中断することを要求する事態に発展している。

    (参考記事:北朝鮮の妨害電波で中国側の携帯通話に障害…中国側住民らが被害

  • 金正恩氏が「継母」に加えていたひどい仕打ち

    韓国紙・中央日報(WEB日本語版)は22日、北朝鮮の内部事情に精通した韓国政府当局者の話として、故金正日総書記の第4夫人説がささやかれていた金オク氏について管理所(政治犯収容所)に収監されていることが確認されたと伝えた。

    「写真」は語る

    この当局者は、「さまざまな情報を総合した結果、金オク氏が張成沢(チャン・ソンテク)事件に関わって2014年に政治犯収容所に送られたと結論付けた」としている。また、彼女の生死については「現在、生きていることを把握している」と述べているが、管理所は「地獄の一丁目」とも言われる残酷かつ劣悪な施設だ。金オク氏が生きているとしても、相当に酷い目に遭っていると思われる。

    改めて説明するまでもないことだが、金正日氏は金正恩党委員長の父である。金正恩氏の実母である高ヨンヒ氏は2004年に死去しており、つまり金オク氏は彼にとって「継母」のようなものだ。金正恩氏は、父のハデな女性遍歴に嫌悪感を抱いていたとも言われる。

    (参考記事:金正日の女性関係、数知れぬ犠牲者たち

  • 「私たちは性的なおもちゃ」被害女性の告発に北朝鮮反発

    北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞は26日、北朝鮮の人権問題に対する米国の非難は「とんでもない茶番劇」であるとする論評を掲載した。朝鮮中央通信が伝えた。

    論評は、国際人権NGOのヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)が先月末、北朝鮮で女性に対する性暴力がまん延していることを告発する報告書を発表したことに言及。「米議会と保守的なメディア、専門家も、制裁・圧迫と『人権問題』を対朝鮮政策として引き続き掲げるべきだと唱えている」と指摘した。

    (参考記事:「私たちは性的なおもちゃ」被害女性たちの血のにじむ証言を読む

    HRWが先月31日に発表した報告書は、金正恩党委員長が政権を継承した2011年以降に脱北した人々のインタビューを元に作成されたもの。「(北朝鮮で)私たちは性的なおもちゃにされていた」などとする、脱北女性らの血のにじむ証言が多数収められている。

    これに対し論評は、「祖国と人民から許してもらえない罪を犯し、親子までためらわずに捨てて逃走した人間のくずが吹いたほらがいわゆる『根拠』の全てである」と罵倒。

    続けて「米国がとんでもない茶番劇に執着するのは、朝鮮のイメージをダウンさせて自分らの制裁・圧迫策動を合理化し、朝米協商でわれわれの譲歩を引き出し、ひいては反朝鮮体制転覆の悪巧みを実現しようとするところに目的がある」と主張した。

  • 「眠っているうちに」死者数万人、北朝鮮庶民が震える「冬の夜の恐怖」

    両江道(リャンガンド)の内部情報筋によると、恵山(ヘサン)駅そばにある恵興洞(ヘフンドン)の民泊で今月13日、家主夫婦と宿泊客3人が死亡した。近隣住民に発見されたのは、数日後のことだった。

    亡くなった3人は、金正恩党委員長が進める三池淵(サムジヨン)の開発工事に突撃隊(建設部隊)として動員されていた。数ヶ月の任期を終え、故郷に戻る矢先のことだった。列車を待つために駅のそばの民泊に泊まり、悲劇に遭った。事情を知った近隣住民が気の毒がっている。

    (参考記事:住民や労働者が次々に逃げ出す酷寒の「恐怖写真」現場

    死因は、一酸化炭素中毒だった。

  • 「日本軍が慰安婦を虐殺した映像ある」北朝鮮メディア報道

    北朝鮮国営の朝鮮中央通信は16日、「日本軍性奴隷問題の解決は国際的要求」と題した論評で次のように述べ、旧日本軍が朝鮮人慰安婦を虐殺した証拠とされる「映像記録編集物」があると主張した。

    (参考記事:日本軍に虐殺された朝鮮人従軍慰安婦とされる映像について

    「最近だけでも、米国立文書保管所に所蔵されていた過去の日帝が朝鮮人性奴隷を野獣のように虐殺した天人共に激怒する蛮行を立証する映像記録編集物と共に、1944年9月13日に性奴隷として引き連れていた30人の朝鮮女性を銃殺したことについて記録した連合軍作戦日誌が公開されたことをはじめ、数多くの性奴隷犯罪関連事実があらわになった」

    ここで言及されている映像は2月27日、韓中日の専門家が出席して行われた旧日本軍の慰安婦問題に関する国際カンファレンスで、韓国・ソウル市とソウル大人権センターが公開したものを指しているようだ。

  • 美女と「日本製の部屋着」に狂わされた、ある北朝鮮警察官の選択

    北朝鮮の最高学府・金日成総合大学を卒業した脱北者で、韓国紙・東亜日報の名物記者であるチュ・ソンハ氏の近著『平壌資本主義百科全書』では、北朝鮮の人々の知られざる生活実態が生々しく紹介されている。

    同書を通じて改めて確認されたことのひとつが、北朝鮮の富裕層が今なお「メイド・イン・ジャパン」を愛しているということだ。平壌に住むある御曹司はチュ氏のインタビューに、次のように答えている。

    「(周りから)良い暮らしをしていると思われたければ、弾ける人がいなくてもピアノ1台は家になきゃダメですね。日本のヤマハのピアノが2万ドル、中古なら7000~8000ドルくらいです。家具もすべて日本製を最高とみなします。韓流なんか知りませんよ」

    (参考記事:北朝鮮で「サウナ不倫」が流行、格差社会が浮き彫りに

    北朝鮮の富裕層が日本製品を愛するのは、在日朝鮮人によって持ち込まれた様々なモノに触れながら、そのクオリティの高さに慣れているからだ。経済制裁によって入手が難しくなっても、中国製などの代替では満足できないのである。

  • 住民や労働者が次々に逃げ出す酷寒の「恐怖写真」現場

    北朝鮮国営の朝鮮中央通信は10月30日、金正恩党委員長が中国との国境に近い三池淵(サムジヨン)郡を視察したと伝えた。金正恩氏が同郡を視察するのは、今年3回目だ。

    三池淵郡は北朝鮮で「革命の聖地」として知られるとともに、風光明媚な景勝地でもある。金正恩氏は東海岸の「元山葛朝(ウォンサンカルマ)海岸観光地区」と並び、同郡の観光開発プロジェクトを最重視していると見られる。

    しかし、三池淵郡の建設現場の安全対策は劣悪で、実際に事故も発生。北朝鮮が公開した写真の中にも「恐怖写真」レベルのものがある。

    (参考記事:金正恩氏の背後に「死亡事故を予感」させる恐怖写真

    しかも、三池淵郡は北朝鮮の最高峰・白頭山(ペクトゥサン)を擁する高原地帯だ。