投稿者: DailyNK Japan

  • 美女と「日本製の部屋着」に狂わされた、ある北朝鮮警察官の選択

    北朝鮮の最高学府・金日成総合大学を卒業した脱北者で、韓国紙・東亜日報の名物記者であるチュ・ソンハ氏の近著『平壌資本主義百科全書』では、北朝鮮の人々の知られざる生活実態が生々しく紹介されている。

    同書を通じて改めて確認されたことのひとつが、北朝鮮の富裕層が今なお「メイド・イン・ジャパン」を愛しているということだ。平壌に住むある御曹司はチュ氏のインタビューに、次のように答えている。

    「(周りから)良い暮らしをしていると思われたければ、弾ける人がいなくてもピアノ1台は家になきゃダメですね。日本のヤマハのピアノが2万ドル、中古なら7000~8000ドルくらいです。家具もすべて日本製を最高とみなします。韓流なんか知りませんよ」

    (参考記事:北朝鮮で「サウナ不倫」が流行、格差社会が浮き彫りに

  • 17歳の女子高生ら被害も「氷山の一角」か…暴露された韓国軍の性暴力

    今月7日、韓国の鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防相は1980年に韓国の光州市で発生した光州民主化運動(光州事件)当時、デモ隊を弾圧した戒厳軍の兵士などが市民に性的暴行を働いた事実が確認されたことを受け、会見を開いて謝罪文を発表した。

    しかし、当時の実態を知る関係者の間からは「今まで政府が黙殺してきたことが、今ごろになって明らかになったに過ぎない」との反応が出ていると、光州の地方紙・全南日報が伝えている。

    「山の中で縛り上げられ」

    同紙によれば、光州民主化運動における性暴力は、すでに18年前から知られていた。

  • 芸術家出身の美女が…北朝鮮「高級VIP風俗」の実態

    9月20日に韓国で出版された『平壌資本主義百科全書』が好評を博しているようだ。著者は東亜日報のチュ・ソンハ記者。チュ氏は北朝鮮の最高学府・金日成総合大学を卒業した脱北者で、北朝鮮社会の内部をえぐる取材では他の追随を許さない活躍を見せてきた。

    新著の内容は、これまでにも増して衝撃的だ。筆者も読み始めたばかりなのだが、のっけから引き込まれた。冒頭で紹介されているのは北朝鮮人口の「0.001パーセントレベルの御曹司」のインタビューだ。

    北朝鮮で貧富の格差が拡大しているのは周知の事実ではあるが、平壌中心部の外貨専門サービス施設で1日に1000ユーロ単位の遊興費を当たり前のように蕩尽するという「御曹司」の話は、ハッキリ言って想像以上だった。

    (参考記事:「牛乳風呂」をたのしむ北朝鮮の上流階級)

    今後も本書のポイントについて機会があるごとに紹介するつもりだが、とりあえず目に入ったのは次のくだりだ。

    「彼は常連として通う家屋型のクラブについても衝撃的な話を続けた。一般のマンションに店を構え、芸術家出身の美しい女性が身分の確かな固定客のVIPを相手にお酌をし、接待(ベッドも含む)をする。一晩に普通、100ドル以上だという」

    (参考記事:美貌の北朝鮮ウェイトレス、ネットで人気爆発

    北朝鮮においても、性の売買が行われている事実はつとに知られている。よく知られているのは低所得層の女性たちの、食べていくための生業についてだが、それとは違う金持ち相手の商売があることも伝えられている。

    (参考記事:コンドーム着用はゼロ…「売春」と「薬物」で破滅する北朝鮮の女性たち

  • 「警察官たちは性犯罪の捜査を楽しんでいる」北朝鮮の救われぬ実態

    北朝鮮の朝鮮人権協会は4日、国際人権NGOのヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)が北朝鮮における女性への性暴力実態に関する報告書を発表したことに対し、「政治的謀略策動の一環」であると非難するスポークスマン談話を発表した。

    HRWが先月31日に発表した報告書「理由もなく夜に涙が出る 北朝鮮での性暴力の実情」は、金正恩党委員長が政権を継承した2011年以降に脱北した54人と、脱北した北朝鮮の元公務員8人を対象にしたインタビューを元に作成されたものだ。

    その中には、被害女性らの血のにじむような証言のほか、身近で起きた性犯罪の経過を知る第三者の証言などが数多く収められており、読むほどに「そこまで酷いのか」と愕然とさせられる。

    (参考記事:被害女性たちの血のにじむ証言…報告書「理由もなく涙が出る」を読む

  • 「私たちは性的なおもちゃ」被害女性たちの血のにじむ証言…報告書「理由もなく涙が出る」を読む

    ※この記事には、性暴力の被害に関する具体的な記述が含まれています。

    ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)が先月31日に発表した報告書「理由もなく夜に涙が出る 北朝鮮での性暴力の実情」。報告書で最も多くのページを割いて伝えているのは、北朝鮮の拘禁施設における女性に対する性暴力だ。

    両江道(リャンガンド)で密輸に携わっていた30代女性のユン・スリョンさん。2011年末、他の女性と共に薬草を中国に密輸しようとして逮捕された。

  • 【写真】「凄腕デカ」から「美少女戦士」まで…金正恩氏ボディーガードの多彩な顔ぶれ

    下の写真は、元NBAのデニス・ロッドマンが2013年3月に訪朝したときのもの。バスケット・ボールの試合を観戦する人々の中で、2人の男女――金正恩氏の頭の上に見える男性と、ロッドマンの背後の女性だけが別の方向に鋭い視線を向けている。この2人は護衛司令部に所属する警護員である可能性が高い。(参考記事:【写真】金正恩氏を守るエリート警護員たち

    いずれも容姿に優れており、男性は映画に出てくる「凄腕デカ」のような雰囲気。一方の女性は「美少女戦士」風か。

    金王朝を身近で守る警護員は、「喜び組」の選抜も行う朝鮮労働党組織指導部の5課が人選しているとされる。

    2013年3月、バスケットボールの試合を観戦する金正恩氏とデニス・ロッドマン(NEWSIS)
    2013年3月、バスケットボールの試合を観戦する金正恩氏とデニス・ロッドマン(NEWSIS)
  • 「凄腕デカ」と「美少女戦士」

    金王朝を身近で守る警護員は、「喜び組」の選抜も行う朝鮮労働党組織指導部の5課が人選しているとされる。

    2013年3月、バスケットボールの試合を観戦する金正恩氏とデニス・ロッドマン(ニューシス Korea)
    2013年3月、バスケットボールの試合を観戦する金正恩氏とデニス・ロッドマン(ニューシス Korea)
  • 中国で盛り上がる「北朝鮮観光ブーム」国境都市から1日1000人

    今年に入って3回開かれた北朝鮮の金正恩党委員長と中国の習近平国家主席の首脳会談。それをきっかけに中国では北朝鮮観光ブームが起きている。国境では、北朝鮮に向かう観光客が長蛇の列を成している。

    デイリーNKの対北朝鮮情報筋によると、中国の丹東から北朝鮮の新義州に向かう観光客の数はざっと見て1日1000人ほど。入管には午前9時から列ができ始め、3時間ほどしてようやく解消するほど観光客が多い。

    この情報筋は、北朝鮮観光ブームが始まったのは今年8月頃と見ている。一方、米国の北朝鮮ニュース専門サイトのNKニュースは6月としている。いずれも、3回目の中朝首脳会談の後だ。中朝関係改善の兆しが見えたことで、北朝鮮旅行への関心がぐっと高まったという。

    (参考記事:実は近くて普通に行ける、北朝鮮旅行

  • 「私たちは性的なおもちゃ」暴露された金正恩時代の性暴力

    国際的な人権団体のヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)は先月31日、「理由もなく夜に涙が出る 北朝鮮での性暴力の実情」と題した報告書を発表した。(英語版韓国語版

    金正恩氏が権力の座に就いた2011年以降に脱北した54人と、脱北した北朝鮮の元公務員8人を対象にしたインタビューを元に作成されたこの報告書では、北朝鮮における性暴力の現状と、それを生み出す社会的土壌について詳しく解説されている。

    報告書が挙げたのは、社会の根幹を揺るがす大きな変化が、弱い立場にいる女性を犠牲にしたという点だ。

    「もはや日常生活の一部」

    北朝鮮はかつて、世界に類を見ないほどの配給依存型の社会だった。人々は食料品、衣服から住宅に至るまで、ほとんどすべてのものを国から配給として受け取っていた。ところが、経済、農業政策の積み重なった失敗、共産圏の崩壊で援助が得られなくなったことで旧来のシステムが崩壊。そこに自然災害が重なったことで、1990年代後半に「苦難の行軍」と呼ばれる未曾有の食糧危機が起きた。

  • 【映像】米国務省が公開「机の上で麻酔なしに堕胎手術された」女性虐待の告発

    北朝鮮は、国連で13年連続で採択されている北朝鮮人権決議案に対して「政治的挑発」「『人権問題』を口実に不純な政治目的を追求しようとするいかなる試みに対しても、絶対に袖手傍観しない」などと強く反発している。

    それでも、国際社会は黙っていない。米国では上院外交委員会が、北朝鮮の政治犯収容所の撤廃を求める決議案を通過させた。

    (参考記事:北朝鮮女性、性的被害の生々しい証言「ひと月に5~6回も襲われた」

    一方、米国務省は広報サイト「シェア・アメリカ」で、10月27日の世界信教の自由の日に合わせて、北朝鮮で宗教が迫害されているという内容の脱北者の証言動画を公開した。証言したのは脱北者のチ・ヒョナさんだ。

    (参考記事:「麻酔なしに強制堕胎された」…米国務省「シェア・アメリカ」の公開映像

    証言内容は次のようなものだ。

    【証言動画】北朝鮮で受けた人権侵害

    【証言動画】北朝鮮で宗教が迫害されている

  • 河原で500人死亡の地獄絵図…「速度戦」と呼ばれる殺人キャンペーン

    北朝鮮メディアは先月30日と今月1日、金正恩党委員長が両江道(リャンガンド)の三池淵(サムジヨン)郡と東海岸の「元山葛麻(ウォンサンカルマ)海岸観光地区」の建設現場を視察したことを伝えた。両方とも、金正恩氏がいま最も力を入れている開発プロジェクトであり、現地を視察するのはいずれも今年3回目だ。

    (参考記事:「手足が散乱」の修羅場で金正恩氏が驚きの行動…北朝鮮「マンション崩壊」事故

    しかし、金正恩氏の意気込みとはうらはらに、現地からは不安な声が聞こえてくる。

    「資材が簡単に揃う状況ではないのに、工事の大幅なやり直しを命じられた。手抜き工事は避けられないだろう」(両江道の内部情報筋)

    北朝鮮では手抜き工事が横行しており、それにより、深刻な事故が繰り返し起きている。

  • 【写真】夜な夜な金正日の「個人指導」に呼び出された天才美女パク・エラの運命

    北朝鮮の金正恩党委員長の父・金正日総書記は、ハデな女性遍歴で知られていた。

    彼の身近にいた女性としては、正妻の金英淑(キム・ヨンスク)、金正男の母の成恵琳(ソン・ヘリム)、金正恩の母の高ヨンヒ(コ・ヨンヒ)、晩年まで秘書として務めた金オクが知られているが、それ以外にも、絶世の美女と言われた禹仁姫(ウ・イニ)ら多数の女性と関係を持ったと言われている。

    機関銃でズタズタ

    彼女らの運命は様々だ。成恵琳と禹仁姫は女優、高ヨンヒは舞踊家と、いずれも似た経歴を持っているが、末路は残酷なまでに明暗が分かれた。息子が最高指導者の地位を継承した高ヨンヒは「国母」となったが、成恵琳は金正日から見捨てられたも同然となり、ロシアで客死した。

  • 【写真】パク・エラ…金正日の「もうひとりの女」

    パク・エラは1947年4月11日、ソウル市の麻浦(マポ)区で生まれた。麻浦と言えば今でこそソウル市内の中心部に位置するが、当時は町はずれのスラムだった。母親は著名な芸術家だった。【写真】パク・エラ

    3歳の頃、朝鮮戦争が勃発した。母子は戦火のソウルを逃れ、軍事境界線にほど近い山奥の村に住む親類の元に身を寄せた。1953年7月に停戦協定が結ばれたころ、母子の暮らす家は北朝鮮領になり、自動的に北朝鮮の公民となった。

  • 北朝鮮有数の鉱山が操業中断、路頭に迷う子供たち

    北朝鮮の咸鏡北道(ハムギョンブクト)にある茂山(ムサン)鉱山。年間650万トンの鉄鉱石を生産し、主に中国に輸出。年間1億ドルの外貨を稼ぎ出し「朝鮮の宝」と言われてきた。稼働の様子は、川向こうの中国・吉林省からも鮮明に見て取れるほどだった。

    鉱山労働者の月給は最高で100万北朝鮮ウォン(約1万4000円)。一般的な労働者が10年かけても稼げないほどの高給取りだった。

    この鉱山が今年7月、操業を中断し、配給も止まってしまったと現地の内部情報筋が伝えてきた。市民の生活は苦しく、「苦難の行軍」と似たような状況に陥っているとのことだ。

    「苦難の行軍」とは、1990年代後半の北朝鮮を襲った未曾有の食糧危機で、数十万人とも言われる餓死者が出た。当時、親を失った子どもたちは家を出て町をさまよい、「コチェビ(ストリート・チルドレン)」として生きていくことを余儀なくされた。そんな状況が、茂山で再現されているというのだ。

    (参考記事:「街は生気を失い、人々はゾンビのように徘徊した」…北朝鮮「大量餓死」の記憶

  • 触ると崩れるコンクリ壁…手抜きマンション「崩壊前夜」の恐怖

    北朝鮮の首都・平壌では2014年5月、完成したばかりの高層マンションが崩壊。500人が犠牲になる大惨事があった。北朝鮮当局は従来、こうした事故を徹底して隠ぺいするが、このときは犠牲者の多くが朝鮮労働党中央委員会の職員家族だったこともあって、やむをえず公表している。

    (参考記事:「手足が散乱」の修羅場で金正恩氏が驚きの行動…北朝鮮「マンション崩壊」事故

    こうしたこともあり、北朝鮮国民はマンションの安全性に非常に敏感だ。それなのに最近においても、重大な事故を予感させる建設案件が後を絶たない。

  • 家庭も平気で破壊する「アレに狂った主婦たち」の暴走

    北朝鮮社会の覚せい剤汚染が深刻であることは、国際的にも広く知られた事実だ。かつては国策として日本などに覚せい剤を密輸し、害悪をまき散らした北朝鮮だが、今では自らが深刻な違法薬物の蔓延に悩まされているのである。

    (参考記事:コンドーム着用はゼロ…「売春」と「薬物」で破滅する北朝鮮の女性たち )

    覚せい剤を密造・密売する犯罪組織の魔の手は、家庭や司法機関にまで及んでいる。咸鏡北道(ハムギョンブクト)の内部情報筋は、次のように話す。

  • 北朝鮮が拷問か…死亡の米大学生の歯列変形。米メディアが写真公開

    米政府系のボイス・オブ・アメリカ(VOA)韓国語版は24日、米バージニア大学生のオットー・ワームビアさん(当時22)が北朝鮮で約1年半にわたり拘束され、昨年6月に昏睡状態で解放された直後に死亡した問題で、ワームビアさんの下の歯列の中央の2本の歯の位置が大きく変わっていたことを示す写真を公開した。

    (参考記事:【写真】大きく変形したワームビアさんの歯列

    写真は、2014年からワームビアさんの歯の治療に当たっていたタッド・ウイリアムス博士が10日、ワシントンDCの連邦地裁に提出した陳述書に添付されていたもの。ワームビアさんの両親は4月26日、息子は北朝鮮の金正恩政権から「残酷な拷問を受けて殺害された」として、北朝鮮を相手取り、同地裁に損害賠償訴訟を提起している。

  • 手錠をはめた女性の口にボロ布を詰め…金正恩「拷問部隊」の鬼畜行為

    先月末、中国との国境に面した北朝鮮・咸鏡北道(ハムギョンブクト)に住む30代の女性、キムさんは、脱北を試みて失敗し、現地の郡保衛部(秘密警察)に逮捕されてしまった。

    その後、留置場内でケガを負ったキムさんを、保衛部は病院に搬送。知らせを受けた家族は病院へ見舞いに行き、弁当を差し入れた。数日後、病院から弁当箱を返された家族は、その中に隠されていた紙片を見て驚愕し、怒りに震えた。

    そこには、留置場内で2人の戒護員(留置担当者)から性的暴行を受け、ひどいケガをさせられた経緯が書かれていたのだ。

  • やっぱり韓国はどうかしている。法王の「訪朝承諾」で大騒ぎ

    最近の韓国は、やっぱりどうかしている。

    欧州を歴訪中の文在寅大統領は18日、バチカンでローマ法王フランシスコと会談した。青瓦台(韓国大統領府)によると、法王は文氏から北朝鮮の金正恩党委員長の訪朝要請を伝えられ、「(北朝鮮から)公式の招請があれば無条件で返事をするし、私は行くことができる」と述べたという。

    これを受け、韓国の主要メディアは「法王が事実上、訪朝要請を受諾した」と大々的に報じた。しかし、これがそんなに大きなニュースなのだろうか。北朝鮮は、キリスト教徒を含む自国民に、また外国人にさえひどい人権侵害を加えている国だ。彼らを救うため、法王が喜んで訪朝するだろうことは、誰にでも容易に想像できる。

    (参考記事:「北朝鮮で自殺誘導目的の性拷問を受けた」米人権運動家

    問題は、法王が行くかどうかではなく、金正恩氏が「公式の招請」を送るかどうかなのだ。

  • 女性に「手錠と猿ぐつわ」で…北朝鮮「秘密警察」の極悪手口

    先月末、北朝鮮の咸鏡北道(ハムギョンブクト)で保衛部(秘密警察)が、容疑者の女性に対する取り調べの過程で暴行を行う事件が起きた。保衛部は責任者の処罰を行うどころか、事実を隠蔽しようとし、事件をネタにして家族にカネを要求する始末だという。

    現地の内部情報筋によると、道内のある郡の保衛部は先月末、30代の女性キムさんを逮捕した。容疑は不法越境、つまり脱北しようとしたというものだ。

    手足に手錠

    キムさんは郡保衛部に連行され、留置場に入れられた。深夜勤務中だった戒護員(留置担当者)2人は飲酒して泥酔し、キムさんを呼びつけた。マッサージをさせた後、ベッドに押し倒し服を脱がせて暴行を行おうとした。

  • 日米の「韓国パッシング」は予想どおりの展開

    韓国紙・朝鮮日報(日本語版)の19日付の報道によれば、米国政府は最近、韓国政府に対して対北朝鮮経済協力事業リストと具体的なタイムテーブルの提示を要求。また、該当の事業者が国連の対北朝鮮制裁に抵触しないことを韓国政府が保証し、1件でも違反があればすべての事業を中止するよう求めていたという。

    北朝鮮との対話の進め方を巡っては、このところ米韓の間で不協和音が目立っている。それもそうだろう。トランプ米大統領は「金正恩委員長に恋をした」とまで語っているが、米国のほかの政治家たちは違う。現に上院外交委員会では、北朝鮮の政治犯収容所撤廃を求める決議案が新たに通過しているのだ。

    (参考記事:北朝鮮女性、性的被害の生々しい証言「ひと月に5~6回も襲われた」

    「旭日旗問題」に北が介入

    また少し前には、朝鮮半島情勢を巡る対話に「日本が乗り遅れている」との指摘があったが、今では韓国側が日米による「韓国パッシング」を心配する状況になっている。

    (参考記事:日韓の「旭日旗掲揚」問題に北朝鮮が参戦!日本の対抗策はこれだ

    (参考記事:金正恩は米大学生が「歯がズレて死亡」した理由を知っている

  • 【北朝鮮国民インタビュー】「国が電気を供給してくれていた時代に未練はない」

    かつて、全国の鉄道の8割を電化するほど電力に余裕があった北朝鮮。しかし、1980年代後半のソ連・東欧共産圏の崩壊で支援が減り、潤沢なエネルギー供給が得られなくなったことで電力が不足し始めた。さらに施設の老朽化に加え、1990年代後半の大飢饉「苦難の行軍」で電力インフラが崩壊したことで、現在は慢性的な電力難の中にある。

    「先軍政治」を掲げた金正日総書記は、電力インフラの整備に力を入れなかったため、数十年に渡って電力難が解消することはなかった。

    一方で金正恩党委員長は8月、咸鏡北道(ハムギョンブクト)の水力発電所である漁郎川(オランチョン)発電所の建設現場を視察に訪れるなど、電力分野に力を入れる姿勢をアピールしている。

    中国からの援助で多少は緩和したと言われている北朝鮮の電力難だが、実情はどうなのだろうか。

    (参考記事:北朝鮮の深刻な電力難、中国の支援で緩和か

    デイリーNKは、首都・平壌郊外の平城(ピョンソン)の市民と中国で接触し、電力事情についてインタビューした。一般的に地方都市の電力事情はよくないが、交通、物流の拠点である平城はかなりマシな方だという。

    ー電力事情は、1〜2ヶ月前と比べてどうか?

  • 「避妊するな」金正恩氏の命令に苦しむ北朝鮮の女性たち

    米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)によれば、北朝鮮の金正恩党委員長は3年前、避妊と妊娠中絶を禁止し、これに背けば懲役3年の刑に処すとの命令を出した。避妊も中絶ももともと法で禁じられていたのだが、形骸化していた。しかし少子化が進んで軍の兵員充足までが難しくなるに及び、改めて厳命したのだ。

    このようなムチャクチャな規則のせいで、北朝鮮社会には様々な弊害が生じている。RFAが今月5日に伝えたところでは、北朝鮮女性の多くは仕方なく、ヤミで出回る質の悪い子宮内避妊器具を使用している。しかも長期にわたり装着したままでいるせいで、炎症に苦しむ事例が増えているという。

    北朝鮮では、まともな性教育が行われていないため性感染症が拡大した悪しき前例がある。(参考記事:北朝鮮で「性感染症」がまん延…「性教育不在」「男女共学」で爆発的拡大

    「避妊・中絶の禁止」もまた、誤った女性観から生まれた差別的な政策であると言えるだろう。(参考記事:コンドーム着用はゼロ…「売春」と「薬物」で破滅する北朝鮮の女性たち

    疾患が社会問題に

    そもそも北朝鮮女性が妊娠を避けようとするのは、慢性的な経済難の中で子どもを育てるのが難しいためだ。現在、北朝鮮経済の柱となっているのは、市場で商売に精を出す女性たちだ。

  • 日韓の「旭日旗掲揚」問題に北朝鮮が参戦!日本の対抗策はこれだ

    海上自衛隊の旭日旗(自衛艦旗)掲揚を巡る日韓の摩擦に絡み、北朝鮮メディアが日本に対する非難を強めている。旭日旗を巡っては、韓国南部・済州島で11日に開かれる国際観艦式で、韓国側が海自の護衛艦に対し旭日旗を掲げないよう要求。日本はこれを拒否し、護衛艦の派遣を中止した。

    これに対し朝鮮労働党機関紙の労働新聞は8日付の署名入り論評で、「日本が済州島で行われる『観艦式』に参加してもしなくても、朝鮮半島とアジア諸国をまたもや侵略し、踏みにじろうとする軍国主義狂信者らの凶悪な下心は決して変わらない」と反発。同日、北朝鮮国営の朝鮮中央通信も同様の論評を出した。

    (参考記事:「民族への我慢ならぬ冒とく」北朝鮮、海自の旭日旗掲揚を非難

  • 金正恩氏が「人体をミンチ」にした有力な状況証拠

    脱北した韓国に亡命した太永浩(テ・ヨンホ)元駐英北朝鮮公使は8日、韓国の野党・自由韓国党のキム・ジェギョン議員が主催した討論会で、北朝鮮当局は今後、国際社会から追及されている国内での人権蹂躙を巡り、金正恩党委員長の責任回避に全力を挙げるだろうとの見通しを示した。

    「今後、北朝鮮の人権外交の方向性は、人権蹂躙の糾明が金正恩の名前と直接つなげられるのを防ぐ方向に傾くでしょう。(国連での)北朝鮮人権決議案の上程阻止から、金正恩の責任糾明阻止に移っていくのです」

    国連総会は昨年末まで13年連続で、北朝鮮の人権侵害を非難する決議を採択している。昨年は、組織的で深刻な人権侵害を非難し、外国人に対する拷問や拘束、拉致、法的手続きを経ない死刑などに深刻な懸念を示した。

    (参考記事:「北朝鮮で自殺誘導目的の性拷問を受けた」米人権運動家

  • 北朝鮮女性を苦しめる「性上納」行為…軍では8割「経験あり」

    米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)によれば、韓国の脱北者団体・キョレオル統一連帯は近く、「北朝鮮先軍政治の不都合な真実―北朝鮮特殊部隊と女性兵士の人権実態調査報告書」を発表する予定だ。同団体には軍出身の脱北者760人が登録しており、その中から50人(男性20人、女性30人)を選び、調査を行ったという。

    (参考記事:ひとりで女性兵士30人を暴行した北朝鮮軍の中隊長

    北朝鮮の軍隊内における人権侵害のひどさはつとに知られているが、特殊部隊における実態にフォーカスした資料はこれまで見たことがない。特殊部隊は、弱体化が進む北朝鮮軍にあっても、周辺国に実質的な脅威を与えうる存在であり続けている。それだけに、この報告書でどんなことが暴かれているか、非常に興味深い。

    一方、女性兵士に対する人権侵害はどうか。北朝鮮軍では「マダラス」や「書類整理」などと呼ばれる女性に対する性的暴行が横行している。

    (参考記事: 北朝鮮女性を苦しめる「書類整理」と呼ばれる性虐待行為