投稿者: DailyNK Japan

  • 金正恩がナイショで乗っていた「密輸レクサス」と危ない話

    金正恩がナイショで乗っていた「密輸レクサス」と危ない話

    米シンクタンクのC4ADSが16日に発表した、国連安全保障理事会の制裁決議で禁止されている北朝鮮によるぜいたく品調達についての報告書によれば、北朝鮮は2015年から2017年にかけて、日本車256台を含む外国製自動車803台を輸入していたという。

    調達はロシアの会社を通じて行われたとされ、日本車の内訳は高級車ブランド「レクサス」を含むトヨタ車が211台、日産が43台、三菱自動車が2台となっている。

    北朝鮮が安保理の制裁決議をものともせず、ぜいたく品を大量に調達してきた事実は、これまでもたびたび明らかにされてきた。たとえば英紙デイリー・メールは2017年4月、金正恩党委員長が「喜び組」のために、多額の金を費やして「セクシーアンダーウェア」を輸入していると報じたことがある。

    (関連記事:金正恩氏が大金をつぎ込む「喜び組」の過激アンダーウェア

    北朝鮮国内でレクサスが使用されている事実も、以前から把握されていた。韓国の文在寅大統領が平壌を訪問した昨年9月には、レクサスの大型 SUV「LX570」が複数台使われたとされる。

  • 金正恩氏「自慢のタワマン」で大問題。崩壊の恐怖に加え…

    金正恩氏「自慢のタワマン」で大問題。崩壊の恐怖に加え…

    近年、北朝鮮の首都・平壌はタワーマンション(タワマン)ブームに沸いてきた。

    金正恩党委員長が旗振り役となって進められたメガプロジェクトの結果、倉田(チャンジョン)通り、未来科学者通り、黎明(リョミョン)通りといったタワーマンション団地が造成された。いずれも「金正恩時代」を象徴するランドマークとなっており、国営メディアも大きく取り上げられている。

    (参考記事:金正恩氏、日本を超えるタワーマンション建設…でもトイレ最悪で死者続出

    しかしこのタワマンブーム、決して景気が良いだけの話ではない。

  • 制裁で混乱した北朝鮮国民が走る「禁断の行為」

    米司法省は5月9日、国連安保理制裁などに違反し北朝鮮産の石炭を輸送したとして、北朝鮮の貨物船「ワイズ・オネスト」を押収したが、2ヶ月遅れでこのニュースが北朝鮮国内で広がりつつあると、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じている。咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋はRFAに対し、情報は貿易機関の幹部を通じて国内に広がったと説明している。

    「1万7000トン級の大型貨物船は、北朝鮮では最大のものだ」と述べた情報筋は、「石炭を違法に運び国連の制裁を違反した容疑でインドネシア政府に抑留され、その後に米国が没収した」という過程まで知られていると伝えた。

    当局は「米朝首脳会談で制裁が解ける」との宣伝を繰り返してきたが、先日、軍事境界線上の板門店で行われた会談でも制裁を巡り特別な合意がなかったことから、人々の間からは「元帥様(金正恩党委員長)の威光にも傷がつく」「主導権を握って世界政治の舞台を牛耳るなどを言ってたくせに、貨物船の没収も解けないのか」などと皮肉る声が上がっているとのことだ。

    一方、制裁で追い詰められた北朝鮮の貿易関係者たちは、「禁断のビジネス」に魅力を感じ始めているようだ。国家の秘密情報を米国に売ろうというものだが、北朝鮮当局にバレれば公開処刑は免れないだろう。

    (参考記事:変わらぬ金正恩氏、6人銃殺。理由は「電話帳を売ろうとしたから」

  • 北朝鮮「働く女性」に人気の新ビジネス…金正恩「中絶禁止」とも合致

    北朝鮮「働く女性」に人気の新ビジネス…金正恩「中絶禁止」とも合致

    現在の北朝鮮政府の前身にあたる北朝鮮臨時人民委員会が1946年7月に発表した「朝鮮男女平等権法についての法令」は、当時としては非常に先進的な男女平等法と言われた。

    それから73年。北朝鮮社会には依然として、様々な形での女性差別が存在する。しかしその一方、女性はそのような風潮に負けず、北朝鮮経済の柱となっている側面もある。

    ろくに給料も配給も出ない国営工場や企業所に一日中縛り付けられ、経済活動ができない男性とは異なり、必ずしも職場に所属する義務のない女性たちは、市場で商売をしてその稼ぎで一家を養う。

    (参考記事:女性からの「死の復讐」に怯える北朝鮮のバツイチ男性

    そんな忙しい女性たちの間で最近、ベビーシッターが人気を集めていると北朝鮮各地のデイリーNK内部情報筋が伝えている。

  • 「公開処刑でも止められない」北朝鮮国民がハマる3つの禁忌

    北朝鮮には、人々が公開処刑や拷問など当局から厳罰を下されるのを恐れながらも、どうしても止められない社会的タブーが3つある。

    まずひとつが、覚せい剤など違法薬物の乱用だ。北朝鮮がかつて、覚せい剤を国家ぐるみで日本などに密輸していたのは周知のとおりだが、周辺国の取り締まり強化などで販路が遮断されるや、行き場を失った薬物は国内で乱用されるようになってしまった。

    (参考記事:コンドーム着用はゼロ…「売春」と「薬物」で破滅する北朝鮮の女性たち

    そして次に、ドラマなど韓流コンテンツの視聴である。

  • 勲章を売り払ってコメを買う北朝鮮「英雄」たちの生活苦

    勲章を売り払ってコメを買う北朝鮮「英雄」たちの生活苦

    国際社会の制裁が、ただでさえ苦しかった北朝鮮国民の生活をさらなる苦境に追い込んでいることは本欄でも何度も伝えているが、その状況がさらに悪化しているようだ。

    今や儲かる商売はほとんどなく、違法な裏家業に手を出す人も増えているという。

    (参考記事:北朝鮮で「女子高生の人身売買」が横行…制裁影響「いちばん儲かる」

    平安南道(ピョンアンナムド)のデイリーNK内部情報筋は、中国からの輸入品の価格のみならず、国内産の製品価格も上昇傾向にあるため、消費心理が冷え込み、商売をしても全然儲からないとの話があちこちの商人の間から聞こえると伝えた。

  • 北朝鮮「美貌のウェイトレス」たちに異変…金正恩氏が命令か

    米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)は10日、北朝鮮レストランが最も多く進出している中国・丹東の貿易業者の話として、「中国の北朝鮮レストランが夜の営業時間に行っていた歌と踊りの公演を、今月4日から急に行わなくなった。また丹東だけでなく、瀋陽の北朝鮮レストランも公演を中止している。レストランの従業員の話によると、中止は上層部の方針によるものだという」と伝えた。

    北朝鮮レストランにとって、美人ウェイトレスたちによる歌と踊りの公演は最大の売り物だ。公演が今後も行われないならば、客足に深刻な影響が出るのは確実だろう。

    (参考記事:美貌の北朝鮮ウェイトレス、ネットで人気爆発

    RFAも、公演中止を知った地元の中国人たちが、一様に残念がっていると伝えている。

  • 「図々しくも憐れ、おかしい人々」北朝鮮が文在寅政権を罵倒する理由

    北朝鮮の外務省傘下にある米国研究所の政策研究室長は11日、韓国軍のF-35Aステルス戦闘機導入を非難し、「われわれも特別兵器の開発と試験を行わざるを得なくなった」とする談話を発表した。

    談話は、韓国の文在寅政権をかなり辛らつな言葉で非難しているが、その裏には周辺国の軍備増強に取り残されていることへの危機感があると思われる。

    (参考記事:韓国専門家「わが国海軍は日本にかないません」…そして北朝鮮は

    北朝鮮の朝鮮人民軍は一部のエリート部隊を除き、軍紀びん乱のきわみにある。とうてい、本格的な戦争に耐えられるレベルではないからだ。

    (参考記事:北朝鮮女性を苦しめる「マダラス」と呼ばれる性上納行為

  • 金正恩氏の「タダ働き強制」にNOを主張し始めた北朝鮮の人々

    金正恩氏の「タダ働き強制」にNOを主張し始めた北朝鮮の人々

    お上の指示一つで近所のドブさらいから高層マンションの建築に至るまで、ありとあらゆる仕事を押し付けられる北朝鮮国民。そんな理不尽なタダ働きにNOを突きつける人が増えている。

    中でも、国家的なプロジェクトの両江道(リャンガンド)三池淵(サムジヨン)郡の開発工事は、労働環境が悪い、事故が多発しているなどと悪評が立っていて、動員を嫌がる人が多いようだ。タダ働き部隊である「突撃隊」に動員された人は、「代打労力」と呼ばれる人を雇って代わりに送り込む。これなら文句は言われない。強制ボランティア労働が、民間人によって賃金労働に化けている形だ。

    (参考記事:やっぱり事故が起きていた金正恩氏「恐怖写真」の現場

    三池淵と比べて遥かに楽な作業でも、住民がサボタージュする事例が起きていると、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えている。

  • 北朝鮮の最新版「飢えてでも買うべきマストアイテム」

    現在の北朝鮮の若者たちは、「チャンマダン(市場)世代」と呼ばれている。配給制度が完全に崩壊した後の北朝鮮で生まれ育ち、国家や金正恩党委員長のことを「ありがたい」と思わず、社会のことより個人の生活を大切にするのが特徴だ。

    表向きは国や金正恩氏に忠誠を誓っているように見えても、その実は面従腹背だ。裏では金正恩氏に無慈悲な批判を浴びせている。

    (参考記事:金正恩センスの制服「ダサ過ぎ、人間の価値下げる」と北朝鮮の高校生

    そんな若者たちの間の「マストアイテム」について、咸鏡北道(ハムギョンブクト)のデイリーNK内部情報筋が伝えてきた。

  • 貧富の格差拡大の北朝鮮で大人気の「激安13円均一」食堂

    貧富の格差拡大の北朝鮮で大人気の「激安13円均一」食堂

    旧来の計画経済と配給システムが実質的に崩壊し、なし崩し的な市場経済化が進む北朝鮮。少しずつ私有財産を蓄え始めた人々は、レジャー(消費生活)を楽しむようになっている。

    外食も、北朝鮮国民の好むレジャーのひとつだ。しかし、外食するには様々なハードルを超えなくてはならない。

    昔から存在する国営食堂の場合、気が向いたからとふらっと立ち寄ったところで入れてもらえるわけではない。入口で、職場や人民班(町内会)を通じて1年に数回配布される予備票と呼ばれるクーポンの提出を求められる。食堂の前でたむろする「ダフ屋」から買うことも可能だが、一般庶民には少々負担が重い。

    主要都市で増えている外貨払いのレストランなら予備票なしでも入れるが、幹部やトンジュ(金主、新興富裕層)でなければ手が届かない価格帯だ。

    (参考記事:北朝鮮で「サウナ不倫」が流行、格差社会が浮き彫りに

    民間人が経営する安い食堂も予備票なしに入れる。いくら貧しい人でも子どもの誕生日などの特別な日には外食しようとするが、肉のスープ1万北朝鮮ウォン(約130円)、冷麺5000北朝鮮ウォン(約65円)という値段を見て尻込みする。

    (参考記事:高級レストランを貸し切りにする北朝鮮のリッチな大学生

    そこで登場したのが、「1000ウォン食堂」だ。

  • 北朝鮮の「ドラ息子」乱闘騒ぎの苦すぎる後始末

    北朝鮮の「建国の父」である金日成主席が死去したのは1994年7月8日。北朝鮮では毎年6月末から7月初めにかけて「哀悼期間」が設定され、金日成氏を偲ぶ様々な政治イベントが行われる。2011年12月17日に死亡した金正日総書記に対しても同様だ。

    毎年訪れる「服喪」の期間には、歌舞音曲など賑やかなことは徹底的に禁止され、事件、事故の類も一切許されない。些細な犯罪でも加重処罰される。追慕事業や銅像などの警戒勤務に参加するなどして静かに過ごすよう指示が下される。

    (参考記事:金正恩命令をほったらかし「愛の行為」にふけった北朝鮮カップルの運命

    そんな中で、首都平壌で若者たちの乱闘騒ぎが起きたと、現地のデイリーNK内部情報筋が伝えてきた。

  • 「秘密の話はiPhoneで」北朝鮮国内で広がる新常識

    「メッセージのやり取りはiPhone同士でやれば安全だ」
    「敏感な話をするときはiPhoneを使おう」

    最近、北朝鮮の人々の間でこんな認識が広まりつつあるという。アップル社のスマートフォン、iPhoneに搭載されているiMessageというメッセンジャーアプリを使ってやり取りすれば、当局に監視されないとの認識が広まりつつあると、デイリーNKの情報筋が伝えてきた。

    北朝鮮当局は、国外への情報流出や国内での韓流コンテンツなどの拡散防止に躍起になっており、国民に対する取り締まりを強めている。

    (参考記事:北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは…

    海外と裏ビジネスをする脱北ブローカーや送金ブローカーの間ではこれに対抗し、密かに国外と連絡する場合にカカオトークやLINEなどのメッセンジャーアプリを活用するケースも増えているという。

    (参考記事:「LINEを使う人間はスパイ」金正恩体制が宣言)

    冒頭で述べた「新常識」も、この延長線上で広まっているもようだ。

  • 「何故あんなことを言うのか」文在寅発言に米高官が不快感

    韓国の文在寅大統領は2日の閣議で、次のように述べたという。

    「南北に続いて米朝も、文書上の署名ではないが、事実上の敵対関係の終息と新しい平和時代の本格的な始まりを宣言したと言える」

    6月30日に板門店(パンムンジョム)で行われた事実上の米朝首脳会談を巡っての発言だ。トランプ米大統領が米国の首脳として、初めて北朝鮮の地を踏んだことなどを高く評価したわけだ。ところがこれに対し、またもや米国側から否定する声が出た。

    (参考記事:「考え方が違う」米国から文在寅氏に不快感…北朝鮮もダメ出し

    法王「訪朝説」の虚構

    朝鮮日報(日本語版)5日付によれば、トランプ政権の高官は次のように語ったという。

  • 風俗街へと変貌を遂げた「金正恩の都」の北の玄関口

    北朝鮮の首都・平壌駅から北に向かう列車に乗って3駅目。間里(カルリ)駅は、新義州(シニジュ)から来た平義(ピョンイ)線と羅先(ラソン)から来た平羅(ピョンラ)線が交わる平壌の北の郊外の交通の要衝で、北の玄関口だ。

    この間里駅周辺が、平壌の風俗街に変貌を遂げたと噂されていると、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。

    その舞台となっているのは「待機宿泊」だ。これは、劣悪な電力事情により頻繁に立ち往生する列車の運行再開を待つ客に、宿と食事を提供する一種の民泊だ。

    (参考記事:「夫が軍隊で酷い目に」…北朝鮮「巨大風俗街」で聞かれる悲しい話

    駅前に数十軒、駅から南東に数百メートル離れたところにも数十軒の民家が存在し、その間には数棟のマンションがあるが、北朝鮮の事情に明るい中国の情報筋によると、それらの中に数多くの待機宿泊が存在する。

  • サプライズ米朝会談実現でも「文在寅はずし」は終わらない

    6月30日、トランプ米大統領の「ツイッター提案」から始まった板門店(パンムンジョム)でのサプライズ米朝首脳会談の推移を、韓国メディアは固唾を呑んで見守った。

    韓国メディアが関心を寄せたのは、会談そのものの成否だけではない。それに劣らず、文在寅大統領の「立ち位置」が注目の的となったのだ。というのも、北朝鮮メディアはこの前日まで、「思考と精神がマヒしている」などと口を極めて文在寅大統領を罵倒していたからだ。

    文在寅政権はこの間、北朝鮮に対してたいへんな気の使いようだった。特に、金正恩党委員長が最も批判されることを嫌う、北朝鮮国内における残忍な人権侵害からは露骨に目を背けてきた。

    (参考記事:女性を「ニオイ拷問」で死なせる北朝鮮刑務所の実態

  • 危機の金正恩、強制動員で「日照り戦闘」開始

    危機の金正恩、強制動員で「日照り戦闘」開始

    今年の北朝鮮も日照りが深刻な模様だ。

    北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞は先月14日、「日照り防止対策を徹底的に立てよう」という記事を1面に掲載し、今年も深刻な日照りが予想されるとして対策キャンペーンを始めた。

    気象水門局の専門家の話として、1月から5月15日までの全国平均降水量が56.3ミリで平年の39.6%に過ぎず、1917年以来最も少ないと伝えた。また、5日の労働新聞は黄海南道(ファンヘナムド)の貯水池の水が4割もないと伝えている。幸い、18日の朝鮮中央テレビは東北部を除く全国で雨が降り、多いところでは60ミリを超える雨量となっていると伝えたが、根本的な解決には至っていないようだ。

    また、米海洋大気庁(NOAA)は4月後半から5月12日にかけて撮影された衛星写真を1週間単位で分析し、朝鮮半島とその周辺の「干ばつ指数(Drought index)マップ」を作成した。上に掲げた最新のマップ(5月6~12日)を見ると、朝鮮半島北部の多くの地域が「深刻」を表す赤色で染まっている。

  • 姿を消した武装兵士の行方は…習近平の訪問直前、北朝鮮で緊張

    姿を消した武装兵士の行方は…習近平の訪問直前、北朝鮮で緊張

    中国の習近平国家主席は20日、北朝鮮の首都平壌を訪問し、金正恩党委員長との首脳会談に臨んだ。14年ぶりとなる中国最高指導者の訪朝を前にして、17日から「特別警戒週間」が宣言された。国家的行事の最中、事件事故の類は1件たりとも許さないという厳重警戒態勢だ。

    (参考記事:金正恩命令をほったらかし「愛の行為」にふけった北朝鮮カップルの運命

    ところが、その直前に朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の兵士1人が脱走するという事件が起きた。中国との国境に面した地域で起きたため、「脱北したかもしれない」との憶測が広がり大騒ぎになったと、両江道(リャンガンド)のデイリーNK内部情報筋が伝えた。

    (参考記事:【スクープ撮】人質を盾に抵抗する脱北兵士、逮捕の瞬間!

  • 金正恩の「公開処刑」を隠す文在寅の忖度

    韓国紙・朝鮮日報(日本語版)の19日付の報道によれば、韓国政府は昨年4月の南北首脳会談以降、北朝鮮関連の情報を紹介するウェブサイトから北朝鮮当局による人権蹂躙の事例を大幅に削除したという。

    同紙によれは、韓国統一省が運営する「北朝鮮情報ポータル」は、「公開処刑」や「政治犯収容所」など、北朝鮮当局による人権蹂躙の代表的事例に関する内容を全面削除。

    (参考記事:機関銃でズタズタに…金正日氏に「口封じ」で殺された美人女優の悲劇

    他の問題も含め、人権関連の記述は約4分の1に大幅に縮小した。

    (参考記事:若い女性を「ニオイ拷問」で死なせる北朝鮮刑務所の実態

    また、やはり同省が運営する「北朝鮮人権ポータル」は、昨年5月から更新が止まり、「事実上放置されている」という。

  • 「金正恩の身辺を守れ!」北朝鮮が国民に緊急指令

    今月17日夜、中国と北朝鮮の国営メディアはほぼ同時に、習近平国家主席が金正恩党委員長の招請に応えて訪朝することを発表した。それとほぼ同時に、北朝鮮国内では「特別警戒週間」への突入が宣言されたと、各地のデイリーNK内部情報筋が伝えた。

    両江道(リャンガンド)のデイリーNK内部情報筋は、習近平氏訪中が発表された直後の17日午後8時30分に、朝鮮労働党恵山(ヘサン)市委員会と人民委員会(市役所)の部長や職員が工場、企業所、人民班(町内会)にやって来て「最高司令官同志(金正恩氏)の身辺の安全をあらゆる方面から擁護、保衛しよう」という題名の緊急指示文を伝達したと伝えた。

    17日から26日までを特別警戒週間とし、金日成主席、金正日総書記の銅像、革命史跡や石碑などを守るために、工場、企業所ごとに自衛警備団を組織せよというものだ。

    北朝鮮で金日成氏、金正日氏の銅像は最も聖なるものとして扱われ、何かあるたびに特別警戒の対象となる。実際、過激な脱北者団体が銅像を攻撃しようとしたこともあり、北朝鮮当局の懸念は決して杞憂とは言えないだろう。

    (参考記事:北朝鮮メディア「脱北者がドローンで銅像を攻撃」と猛非難

    また、町内で異常な兆候が現れたらすぐに通報せよ、通報内容が正確であれば、通報者には10万北朝鮮ウォン(約1300円)から20万北朝鮮ウォン(約2600円)の報奨金を即時支給するとも書かれている。コメ1キロが4500北朝鮮ウォン(約58円)前後で売られていることを考えると、かなりの金額だ。

  • 金正恩の「激怒」で苦しむ子供たちの「深刻な後遺症」

    金正恩の「激怒」で苦しむ子供たちの「深刻な後遺症」

    北朝鮮の金正恩党委員長は3日、李雪主(リ・ソルチュ)夫人らとともに大規模なマスゲーム・芸術公演「人民の国」の開幕公演を鑑賞した。これを伝えた4日付の朝鮮中央通信によれば、金正恩氏は次のように不満を表したという。

    「敬愛する最高指導者は公演後、大マスゲーム・芸術公演の創造のメンバーを呼びつけて作品の内容と形式を指摘し、彼らの誤った創作・創造気風、無責任な働きぶりについて深刻に批判した」

    これを受け、マスゲームは10日から一時中断されていると各国メディアは伝えている。

    以前なら、金正恩氏から批判を受けた責任者らは処刑されてもおかしくはなかった。現に数年前には、スッポン養殖工場の支配人が管理不備を責められて処刑された。

    (参考記事:【動画】金正恩氏、スッポン工場で「処刑前」の現地指導

    世界の耳目が集まっていることもあり、金正恩氏もさすがにマスゲームの責任者たちを片っ端から処刑することはないだろうが、彼の怒りが数多くの人々を苦しめることになるのは変わりない。中でも最大の犠牲者となるかもしれないのが、マスゲームに動員された数万人の子どもたちだ。

  • 「レーダー照射」問題どころじゃない…韓国軍「深刻な穴」がまた露呈

    「レーダー照射」問題どころじゃない…韓国軍「深刻な穴」がまた露呈

    北朝鮮の漁船1隻が東海(日本海)北方限界線(NLL)を越えて約150キロも南下したのに、韓国軍と海上警察がこれを捕捉できていなかったことが明らかになり、韓国国内で海上警戒態勢の「穴」が問題になっている。

    昨年12月に発生した「レーダー照射」問題で海上自衛隊とつばぜり合いを繰り広げてきた韓国軍だが、同国内ではむしろ、国防行政のずさんさが問題視されてきた側面もある。今回の件でまたもや、そうした実態が明らかになった形だ。

    (参考記事:韓国専門家「わが国海軍は日本にかないません」…そして北朝鮮は

    国防が汚職の犠牲に

    韓国メディアの報道によれば、漁民4人が乗った北朝鮮の漁船が15日の午前6時50分ごろ、江原道(カンウォンド)三陟(サムチョク)港の近海で操業中だった韓国の漁船に発見された。北朝鮮漁船は操業中の機関故障で、東海NLL以南まで漂流したという。軍と海上警察、国家情報院などで構成された政府合同審問団が、三陟港に曳航された漁民からの聞き取り調査を行っている。

  • 「1割の世帯で飢餓」衝撃の報告に金正恩政権は右往左往

    「1割の世帯で飢餓」衝撃の報告に金正恩政権は右往左往

    最近、北朝鮮の朝鮮労働党の平城(ピョンソン)市委員会と人民委員会(市役所)が会議を開いた。議題は「農村動員労力を保証できないことについて」だったが、平安南道(ピョンアンナムド)のデイリーNK内部情報筋によれば、その場で明らかにされたのは次のような事実だ。

    「市の党委員会の会議で絶糧世帯が全体の10%を超えているという具体的な数値が発表された。1世帯あたりの構成員が普通4人だと考えると深刻な数値だ」

    国連世界食糧計画(WFP)と国連食糧農業機関(FAO)は5月、北朝鮮の食糧事情がここ10年で最悪となりそうだとの報告書を発表したが、これに対しては、韓国の専門家の間にも批判的な見方がある。

    ただ、北朝鮮では配給制度の崩壊となし崩し的な市場経済化により、貧富の格差が拡大。その日の糧を「市場で買うための現金収入」に窮し、売春や出稼ぎ(脱北)に頼らざるを得ない貧困層が、大量に存在する。

    (参考記事:コンドーム着用はゼロ…「売春」と「薬物」で破滅する北朝鮮の女性たち

    こうした人々は、社会情勢の変動に弱く、何かあったら一気に飢餓状態に陥りかねない。

  • 体はボロボロで家庭も崩壊…北朝鮮「負傷兵」たちの悲惨な末路

    体はボロボロで家庭も崩壊…北朝鮮「負傷兵」たちの悲惨な末路

    北朝鮮では、軍に勤務中に建設現場での事故などで障害を負った人々のことを「栄誉軍人」と呼ぶ。社会的には尊敬される立場にあり、国から様々なサポートを受けられる。

    (参考記事:金正恩氏、日本を超えるタワーマンション建設…でもトイレ最悪で死者続出

    朝鮮労働党機関紙の労働新聞が5月16日に掲載した「敬愛する最高領導者金正恩同志が偉大なる首領様方を高く奉じ社会と集団のためにいいことをした勤労者に感謝を送られた」という記事には、次のようなくだりがある。

  • 貧しい母娘が忽然と消えた北朝鮮「恐怖スポット」の向こう側

    貧しい母娘が忽然と消えた北朝鮮「恐怖スポット」の向こう側

    北朝鮮北東部の山間地で、貧しい暮らしを送っていた母子が忽然と姿を消す事件が起きた。事件から1ヶ月以上経った時点でも、母子の安否は確認されていない。

    事件が起きたのは、中国との国境に面した咸鏡北道(ハムギョンブクト)の穏城(オンソン)だ。現地のデイリーNK内部情報筋は、4月20日ごろに、郡内の倉坪(チャンピョン)労働者区に住んでいた母子2人が姿を消したと伝えた。

    2人は倉坪協同農場で働いていたが、収穫物の分配を受け取れず、非常に苦しい暮らしを強いられていた。母子は3ヶ月前に家を売り、山の中に入って木と土で建てた掘っ立て小屋に住んでいた。おそらく、当局からの勤労動員や、事実上の税金の徴収に耐えかねてのことだろう。

    2人は山奥に入って山菜を採って生計を立てていた。他の村人も同じように山に入っていたが、母子は他の人が行かないところまで入って山菜採りをしていた。

    山には鉄柵が張られ、その奥は立ち入り禁止になっているが、母子だけは警備の兵士に通してもらえていたのだ。村人の噂では、娘と兵士が付き合っていたからだという。

    ところが、2人はある日突然忽然と姿を消した。この鉄柵の向こう側には、以前は管理所(政治犯収容所)――つまりは公開処刑や虐待が横行する、この世に実在する「地獄の一丁目」があったのだ。

    (参考記事:北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは…

  • 12歳女児を待つ残酷な運命…金正恩「拷問部隊」が仕掛けるワナ

    12歳女児を待つ残酷な運命…金正恩「拷問部隊」が仕掛けるワナ

    韓国または第三国を目指して脱北して中国にたどり着いたものの、現地公安当局に逮捕される人が急増している。その背景には、国際社会の対北朝鮮制裁があると思われる。

    韓国・朝鮮日報系のTV朝鮮は9日、12歳の女児を含む20人の脱北者が中国公安当局に逮捕されたと報じた。

    中国は脱北者を難民ではなく不法入国した経済移民とみなしており、摘発し次第北朝鮮に強制送還している。また、北朝鮮は国家保衛省の要員を中国に送り込み、公安当局と協力させている。同省は拷問や公開処刑、政治犯収容所の運営などを担当する、泣く子も黙る秘密警察である。

    送還された脱北者を待ち受けているのは、過酷な刑罰と虐待だ。

    (参考記事:北朝鮮、脱北者拘禁施設の過酷な実態…「女性収監者は裸で調査」「性暴行」「強制堕胎」も

    脱北に失敗したことを悲観して自ら命を絶つ脱北者も後を絶たない。

    (参考記事:金正恩氏に追い詰められ死を選んだ、ある一家の悲劇