投稿者: DailyNK Japan

  • 北朝鮮の「報道の自由度」驚きの1ランクアップ

    北朝鮮の「報道の自由度」驚きの1ランクアップ

    北朝鮮がついに最下位を脱した。

    国際NGO「国境なき記者団」(RSF)が2002年から発表している「報道の自由度ランキング」で、北朝鮮は2017年、2018年の2年連続で、調査対象の180カ国・地域中最下位の180位を記録していたが、18日に発表された2019年版のランキングで179位を記録、最下位脱出に成功した。

    しかし、評価が上がったわけではない。RSFは、北朝鮮の全体主義体制は国民を無知、つまり「由らしむべし知らしむべからず」の状態に置いているとし、携帯電話が急速に普及するもネットは遮断され、通信はほぼ完全なコントロール下に置かれており、海外の情報に接した場合は強制収容所に送られる可能性があるとするなど、評価は最低のままだ。

    (参考記事:北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは…

    北朝鮮に変わって最下位となったのは「中央アジアの北朝鮮」と呼ばれるトルクメニスタンだ。北朝鮮より1ランク上の178位となったのは「アフリカの北朝鮮」と呼ばれるエリトリアで、この3カ国は最下位争いの常連メンバーだ。

  • 「人間も犬のように死ぬんだな」北朝鮮で再開された公開処刑の目撃談

    「人間も犬のように死ぬんだな」北朝鮮で再開された公開処刑の目撃談

    恐怖政治、再び(1)

    国際的な人権団体アムネスティ・インターナショナルによると、全世界で公開処刑が行われているのはイラン、サウジアラビア、ソマリア、そして北朝鮮の4カ国だ。
    (参考記事:謎に包まれた北朝鮮「公開処刑」の実態…元執行人が証言「死刑囚は鬼の形相で息絶えた」

  • 北朝鮮国内で金正恩「健康不安説」がささやかれ始めた理由

    北朝鮮国内で金正恩「健康不安説」がささやかれ始めた理由

    北朝鮮の平壌市民の間で金正恩党委員長の「健康不安説」が流れていると、デイリーNKの内部情報筋が15日、伝えてきた。気の合う友達や親しい友人同士の会話の中で金正恩氏の話題が上ると、「元帥様(金正恩氏)の健康状態が異常である。顔色も暗く、表情も乏しくなったように見える」と口々に語っているという。

    北朝鮮国内では、同国の人々が金正恩氏の健康状態の変化を大っぴらに話すことは許されない。それでも、気になるものは気になる。過去には金正恩氏の体形変化と同時に、公開処刑が増えた時期があるからだ。

    (参考記事:「家族もろとも銃殺」「機関銃で粉々に」…残忍さを増す北朝鮮の粛清現場を衛星画像が確認

    現在は肥満体である金正恩氏だが、2011年に最高指導者になった直後はそれほどではなかった。しかし、ある時期から急に肥満度が増す。その前後に北朝鮮では粛清の血の雨が降った。残虐な粛清をするなかで、金正恩氏の精神状況と身体に何らかの異変が起きていたと筆者は見る。

    (参考記事:金正恩の「肥満」と「処刑」が同時期に始まった必然

    北朝鮮国内だけでなく、金正恩氏の健康状態は世界中の情報機関の重要な関心事だ。

  • 2019年4月に朝鮮中央通信が公開した金正恩氏の写真

    今月、北朝鮮メディアが公開した写真を確認してみた。

    金正恩氏(朝鮮中央通信)

    金正恩氏(朝鮮中央通信)

    金正恩氏は覇気ヘアといわれる独特のヘアスタイルにコダワリをもち、サイド部分にはほとんどそり跡を残さない。眉毛も剃って整え、肌も丁寧にスキンケアしているかのようにツヤツヤしている。しかし、この写真を見る限り、いつもより肌が荒れているのが気になる。それでも公開したのは金正恩氏の意思によるものだろう。

  • 「死人を処刑」して生きている人を救う北朝鮮の独特な人命尊重

    「死人を処刑」して生きている人を救う北朝鮮の独特な人命尊重

    北朝鮮の軍需工場で大きな問題が発生した。製造している銃弾や砲弾から大量の不良品が出たのだ。調査と処罰が行われたが、その処理の仕方には生きている人のみならず、亡くなった人の尊厳すら保たれない北朝鮮の現状が現れている。

    北朝鮮では極めて残酷な方法で処刑が行われているが、その銃口はときに、死者にさえ向けられるのだ。

    (参考記事:「死刑囚は体が半分なくなった」北朝鮮、公開処刑の生々しい実態

    両江道(リャンガンド)恵山(ヘサン)の軍需工場は、3年毎に製造品、つまり銃弾や砲弾の定期検査を受けることになっている。今年2月初めに3年ぶりの検査を受けたのだが、その過程で大量の不良品が発見された。生産管理に問題があるとして事態を重く見た検査官は、上部に捜査を依頼した。

  • 「金正恩は無意味なことを言っている」北朝鮮国民の不満、爆発寸前

    「金正恩は無意味なことを言っている」北朝鮮国民の不満、爆発寸前

    北朝鮮の金正恩党委員長が最近、やたらと強調するワードがある。「自力更生」だ。

    金正恩氏は9日の朝鮮労働党中央委員会政治局拡大会議に続き、10日の党中央委員会第7期第4回総会、最高人民会議第14期第1回会議でも「自力更生」を強調した。米朝関係が膠着状態に陥り、制裁は長期化する見込みだが、「なんとか自前で頑張り抜こう」という意味合いのものだ。

    毛沢東が日中戦争が終わる直前の1945年8月13日に行った「抗日戦争勝利後の時局とわれわれの方針」という演説で登場したこの「自力更生」だが、1960年代からは北朝鮮でも使われるようになった。

    (参考記事:「自力更生で敵対勢力に打撃を」党総会で金正恩氏

    そんなカビの生えた古臭いスローガンを何度も聞かされた北朝鮮国民からは、非難轟々だ。

    咸鏡北道(ハムギョンブクト)の内部情報筋は、金正恩氏の自力更生強調に対して、現地住民から不満の声が上がっていることを伝えた。

    「自力更生は常日頃から言ってきたことで、元帥様(金正恩氏)が経済封鎖(制裁)を耐え抜こうという意味で自力更生を強調しても、国民は常に自力で生きてきたので、大して意味はない」

    「(政府に対する)信頼はなく不満があるのは事実だ。国が解決できないのに、人民にそのように(自力更生で)解決せよと言うことに対する不満が少なからず存在する」

    北朝鮮では、金正恩氏の権威を傷つけるような言動が当局にバレたらたいへんな目に遭わされる。

    (参考記事:金正恩命令をほったらかし「愛の行為」にふけった北朝鮮カップルの運命

    実際、北朝鮮当局は最近、一般国民に対する統制が以前にも増して強化。2月末にベトナムのハノイで行われた米朝首脳会談以降、全国各地から「大勢が逮捕された」とのうわさが流れている。平壌、咸興(ハムン)、清津(チョンジン)では、宗教行為、売春、違法映像の流通に対する取り締まりが強化されているほか、米朝首脳会談についての批判をしたことで逮捕されるという事件が複数起きているというのだ。

    (参考記事:コンドーム着用はゼロ…「売春」と「薬物」で破滅する北朝鮮の女性たち

    だが、それでも人々の鬱憤は収まらない。

  • 北朝鮮の市場に異変「商人の数が激減している」

    北朝鮮全土には450の公式の市場に加え、その10倍の非公式の市場が存在すると言われている。モノやヒトが集まる市場は、商品のみならず最新の文化、流行、情報に至るまでありとあらゆるものが行き交う、変化の途上にある北朝鮮の象徴だ。

    ところが今、拡大一辺倒だった市場に異変が起きている。最近になって、商人の数が急激に減っているというのだ。

    平安南道(ピョンアンナムド)のデイリーNK内部情報筋によると、現地の市場にはそれぞれ1000人から1500人の商人がいて、市場の周囲も多くの商人であふれかえっていたが、それが今では100人に満たないほどに減ってしまった。

  • 北朝鮮のナンバー2になった「性犯罪レベル」極悪幹部

    北朝鮮のナンバー2になった「性犯罪レベル」極悪幹部

    北朝鮮で11日から12日にかけて、日本の国会に当たる最高人民会議が開かれ、金正恩党委員長が国務委員長に再任された。会議では崔龍海(チェ・リョンヘ)朝鮮労働党副委員長が序列2位の国務委員会1副委員長、ならびに最高人民会議常任委員長に任命された。

    前任者の金永南(キム・ヨンナム)氏は対外的な国家元首の役割をになってきたが、果たして崔龍海氏が後任として外遊したり、外国の要人と会談したりすることができるのだろうか。なぜなら同氏は、極めてたちの悪い女性スキャンダルにまみれているからだ。

    (参考記事:美貌の女性の歯を抜いて…崔龍海の極悪性スキャンダル

    今回の最高人民会議では、対米交渉のエースとも言える李容浩(リ・ヨンホ)外相と崔善姫(チェ・ソンヒ)第一外務次官が国務委員会入りした。崔善姫氏は外務次官から第一外務次官に昇格するなど、国際外交を意識した人事といえそうだ。

    一方、崔龍海氏が対外的な国家元首となったことには首をかしげざるをえない。

  • 金正恩氏の「拷問要員」までが逃げ出し始めた

    金正恩氏の「拷問要員」までが逃げ出し始めた

    北朝鮮の秘密警察である国家保衛省は、拷問や公開処刑、政治犯収容所の運営を担当する、金正恩体制の恐怖政治の象徴である。

    その要員は、隣国の中国にも少なからず派遣されている。彼らの活動は情報収集だけにとどまらず、資金稼ぎのためのビジネスや、脱北者の拉致など多岐にわたっている。

    (参考記事:北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは…

    そんな要員の中から最近、脱北者が相次いで出ている。

    (参考記事:美人タレントを「全身ギプス」で固めて連れ去った金正恩氏の目的

    中国にいるデイリーNKの情報筋は、詳細への言及は避けつつ、中国・遼寧省の瀋陽に派遣されていた国家保衛省の要員3人が行方をくらませ、同様の事件が同じ遼寧省の丹東、吉林省延辺朝鮮族自治州の延吉、北京でも起きていると伝えた。

  • 「差し出がましく振る舞うな」金正恩氏が文在寅氏に上から目線

    「差し出がましく振る舞うな」金正恩氏が文在寅氏に上から目線

    北朝鮮の金正恩党委員長は12日、国会に当たる最高人民会議第14期第1回会議で施政演説を行い、韓国の文在寅政権に対し、次のように厳しく注文を付けた。

    「南朝鮮当局は、成り行きを見て左顧右眄(さこうべん)し、せわしく行脚して差し出がましく『仲裁者』、『促進者』のように振る舞うのではなく、民族の一員として自分の信念を持ち、堂々と自分の意見を述べて民族の利益を擁護する当事者にならなければなりません」

    公開処刑を再開

    金正恩氏が言わんとするのはつまり、「米国とはオレが直接話をつける。仲裁者ぶるのはいい加減にして、約束した経済協力を早く進めろ」ということだ。

    年長者である文在寅大統領に対し、こうしたぶしつけな言葉まで出てくるのは、北朝鮮の状況がそれだけ苦しいからだと思われる。本欄でも伝えたとおり、北朝鮮当局はここしばらく控えていた公開処刑を再開している。以前、最も公開処刑が行われたのは、1990年代の大飢饉「苦難の行軍」のときだ。崩壊する社会秩序を、恐怖をもってなんとか止めようとしたのだ。

    (参考記事:「死刑囚は体が半分なくなった」北朝鮮、公開処刑の生々しい実態

    現在、北朝鮮経済がどれほどの苦境にあるのか、全容を把握することは難しい。

  • 北朝鮮でまた公開処刑…女性2人を銃殺「占いしたから」

    北朝鮮でまた公開処刑…女性2人を銃殺「占いしたから」

    北朝鮮が、しばらく控えていた公開処刑を再開したもようであることは、12日の本欄でも伝えた。咸鏡南道(ハムギョンナムド)の情報筋が韓国デイリーNKに対し、「2月初め、咸興(ハムン)市の沙浦(サポ)区域にあるヨンデ橋の下の空き地で、薬物密売人の男が公開銃殺された」と知らせてきたのだ。

    (参考記事:玄永哲氏の銃殺で使用の「高射銃」、人体が跡形もなく吹き飛び…

    これに続き、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)も同様の報道を行っている。咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋がRFAに対し、今年に入ってから現地当局が社会秩序の維持という理由で公開裁判、公開処刑を再開したと伝えた。

    (参考記事:「家族もろとも銃殺」「機関銃で粉々に」…残忍さを増す北朝鮮の粛清現場を衛星画像が確認

  • 制裁で苦境の北朝鮮を支える「美人ウェイトレス」バイト大作戦

    制裁で苦境の北朝鮮を支える「美人ウェイトレス」バイト大作戦

    ロシア国内にある北朝鮮レストランで、学生ビザで滞在しながら働く北朝鮮女性が増えていると、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じている。

    世界各国の北朝鮮レストランは、アイドル並みの美貌を供えたウェイトレスらを看板に、少なくない外貨を稼ぎだしてきた。しかし、核開発などに対する経済制裁で、国連加盟国は北朝鮮労働者に就労ビザを出すことを禁じられた。

    (参考記事:美貌の北朝鮮ウェイトレス、ネットで人気爆発

    その規制をくぐり抜けるべく考え出されたのが、美人女子大生らによる「バイト作戦」というわけだ。

    (参考記事:【写真】金正恩氏の新たな商売「女子大生派遣ビジネス」の現場

  • 北朝鮮が公開処刑を再開…「無慈悲に掃討せよ」金正恩氏が命令

    北朝鮮が公開処刑を再開…「無慈悲に掃討せよ」金正恩氏が命令

    北朝鮮で、しばらく途絶えていた公開処刑が再開されたもようだ。

    咸鏡南道(ハムギョンナムド)の情報筋は今月はじめ、韓国デイリーNKとの電話取材で、「2月初め、咸興(ハムン)市の沙浦(サポ)区域にあるヨンデ橋の下の空き地で、薬物密売人らの公開裁判があった。この裁判で、首謀者とされた41歳の男が死刑を宣告され、ただちに銃殺された。さらに2人には無期懲役、1人に20年の懲役判決が下った」と伝えた。

    (参考記事:玄永哲氏の銃殺で使用の「高射銃」、人体が跡形もなく吹き飛び…

    北朝鮮は国際社会の目を気にしてか、ここしばらく公開処刑を行わなくなっていた。このような形で銃殺刑が執行されたとの情報が入ってくるのは、久しぶりのことだ。

    (参考記事:機関銃でズタズタに…金正日氏に「口封じ」で殺された美人女優の悲劇

  • 「賠償を受ける権利、絶対にあきらめない」北朝鮮が日本に宣言

    「賠償を受ける権利、絶対にあきらめない」北朝鮮が日本に宣言

    北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞は7日、日本が侵略の過去清算を回避していると非難する論評を掲載した。

    論評は「過去の犯罪に対して謝罪し、賠償するのは国際法上から見ても、道徳的見地から見ても回避できない日本の国家的責任である」と指摘。そして「わが人民は、日本から謝罪と賠償を取り付ける堂々たる権利を持っている。わが人民はこの権利を絶対に諦めないであろう」と強調した。

    北朝鮮はこれまでにも、このような主張を繰り返してきた。

    (参考記事:「日本軍が慰安婦を虐殺した映像ある」北朝鮮メディア報道

    日本がこれまで、韓国をはじめ様々な国に対して過去の清算を行ってきたことを考えれば、北朝鮮国民を対象に同様の取り組みがなされるのは自然なことと言える。

  • 一度に500人犠牲も…殺人的「速度戦」を金正恩氏が止めた理由

    一度に500人犠牲も…殺人的「速度戦」を金正恩氏が止めた理由

    北朝鮮国営の朝鮮中央通信は6日、金正恩党委員長が東海岸で造成中のリゾート「元山葛麻(ウォンサンカルマ)海岸観光地区」の建設現場を視察したと伝えた。

    金正恩氏は工事の進み具合に満足を表しながらも、次のように述べたという。

    「今年の党創立記念日(10月10日)まで急いで何に追われているかのように速度戦で建設するのではなく、工事期間を6カ月間延長して来年の太陽節(4月15日の金日成主席の誕生日)まで完璧に完成しよう」

    (参考記事:金正恩氏の背後に「死亡事故を予感」させる恐怖写真

  • 北朝鮮軍人と学生グループが大乱闘。しかし処罰されたのは…

    北朝鮮軍人と学生グループが大乱闘。しかし処罰されたのは…

    北朝鮮では先月10日、国会にあたる最高人民会議の代議員選挙が行われた。名前も聞いたことがなければ姿を見たことすらない候補者に賛成票を投じるもので、投票率は99.9%に達し、全員が当選する。

    ヤクザ顔負けの大暴れ

    そもそも、選挙キャンペーンのポスターの決まり文句が「皆が賛成投票しよう!」というものだ。神聖な政治的儀式として扱われる選挙だけあって、選挙期間中には些細な犯罪やトラブルも許されない。

    (参考記事:金正日が死んだ日なんか関係ねぇ…北朝鮮の若者たちが大暴れ

    そんな選挙の最中に朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の軍官(将校)が、首都平壌市内のレストランで乱闘騒ぎを起こした。平壌の内部情報筋によると、事件が起きたのは市内中心部の平川(ピョンチョン)区域のレストランだ。

    朝鮮人民軍第7総局の中隊長、小隊長らがレストランで食事していたところ、些細なことで隣席の大学生グループと口論になった。やがて乱闘へと発展し、民間人に手を出すという軍人としてあるまじき行為に及び、保安員(警察官)が出動する騒ぎとなった。

    北朝鮮におけるこのような乱闘騒ぎは、非常に激しいものになりがちだという。今年3月にはロシアの地方都市で北朝鮮労働者とタジキスタンの労働者がヤクザ顔負けの乱闘を繰り広げ、その動画がネット上で公開されたこともあった。

    (参考記事:【動画】北朝鮮労働者とタジキスタン労働者、ロシアで大乱闘

  • 金正恩「拷問部隊トップ」を待つ運命…米朝決裂で幹部ら責任追及

    金正恩「拷問部隊トップ」を待つ運命…米朝決裂で幹部ら責任追及

    ベトナム・ハノイで行われた2回目の米朝首脳会談が物別れに終わったことを受けて、金正恩党委員長が3人の部下を問責したと、韓国紙・朝鮮日報が6日付で伝えた。

    同紙によれば、問責の対象となったのは事前の実務交渉を担当した金赫哲(キム・ヒョクチョル)国務委員会対米特別代表と金聖恵(キム・ソンヘ)統一戦線部統一策略室長、そして首脳会談で金正恩氏の通訳を務めたシン・ヘヨン通訳官だ。

    金赫哲氏と金聖恵氏は、米国側の意向を正確に把握できなかったことを咎められ、シン・ヘヨン氏は通訳ミスがあったためだという。金赫哲氏と金聖恵氏はプロの外交官と情報官僚であり、交渉の雲行きを見ながら、自分たちがどのような立場に置かれるか、覚悟を決めていたかもしれない。一方、今回が金正恩氏を担当する「1号通訳」としてのデビューだったシン・ヘヨン氏は、さぞや激しく緊張し、動揺したことだろう。

  • 30代男性にガソリンをかぶらせた北朝鮮の「貧困と絶望」

    30代男性にガソリンをかぶらせた北朝鮮の「貧困と絶望」

    北朝鮮は世界的に見て自殺率が非常に高い国だ。

    世界保健機関(WHO)の2012年の統計によると、10万人あたりの自殺率(年齢調整なし)のランキングでは、北朝鮮は39.5人で1位。国ごとの人口と年齢構成の違いを調整した値でも、北朝鮮は1位のガイアナ(44.2人)に次ぐ2位(38.5人)だ。世界でも稀に見る抑圧体制が、多くの人を自殺に追い込む一因となっている。

    (参考記事:北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは…

    中国との国境を流れる鴨緑江に面した北朝鮮の村で、30代男性が自宅に火を付け焼身自殺を図る事件が起きた。

  • 「ドラッグと性びん乱の館」若者の暴走に手を焼く金正恩氏

    「ドラッグと性びん乱の館」若者の暴走に手を焼く金正恩氏

    北朝鮮当局は最近、大都市で見られるようになった「トンゴジプ」なるものに頭を悩ませているという。

    「トンゴジプ」は、日本語にすると「同居の家」という意味だ。つまりは一種のシェアハウスであり、10代から30代の若者が共同で部屋を借りて住んでいる。

    そして中には、このシェアハウスで覚せい剤などの薬物を使用したり、アダルトビデオを見たりするなど「快楽を追求し堕落した生活を送る若者もいる」(情報筋)という。(参考記事:「男女関係に良いから」市民の8割が覚せい剤を使う北朝鮮の末期症状

  • 遺体に銃弾を浴びせ「もう一度殺した」北朝鮮の集中検閲

    遺体に銃弾を浴びせ「もう一度殺した」北朝鮮の集中検閲

    米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)によれば、中国との国境に面した北朝鮮・新義州(シニジュ)市で先週初めから、中央検察所による集中検閲が行われているという。

    人体を「ミンチ」に

    集中検閲とは、数十人から場合によっては数百人単位の検閲団が派遣され、地元住民らの思想的な偏向のチェック、さらには党や行政機関の幹部による不正、違法薬物の密売や売買春など「非社会主義行為」の大々的な摘発が行われるものだ。

    (参考記事:コンドーム着用はゼロ…「売春」と「薬物」で破滅する北朝鮮の女性たち

    新義州は、北朝鮮でも最も頻繁に検閲が行われる地域だとされる。中国と国境を接しているために、住民が海外の情報と接しやすい事情があるからだ。

  • 北朝鮮「美貌のウェイトレス」たちの寂しく憂鬱な日々

    北朝鮮「美貌のウェイトレス」たちの寂しく憂鬱な日々

    対北朝鮮制裁により開店休業状態が続き、昨年から営業再開にこぎつけた中国の北朝鮮レストランが、昨年末から今年にかけ客数の減少で苦戦していると米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えている。

    北朝鮮との国境に面した中国・丹東市のある住民はRFAに対し、「丹東に10店以上ある北朝鮮レストランのうち、夜に公演を行っているのは規模が最も大きい柳京食堂だけだ」と語っている。

    北朝鮮といえば、女性従業員らの歌と踊りの公演がカンバンである。中にはアイドル並みの美貌を誇るウェイトレスもいる。

    (参考記事:美貌の北朝鮮ウェイトレス、ネットで人気爆発

    彼女らが公演を行わない理由は、ひとつしかない。

  • 北朝鮮「韓流への嫌悪」なお強く…ビデオ厳禁、死刑判決も

    北朝鮮「韓流への嫌悪」なお強く…ビデオ厳禁、死刑判決も

    昨年4月に10年ぶりに開催された南北首脳会談。その関連イベントとして北朝鮮の首都・平壌では韓国芸術団の公演が行われ、金正恩党委員長と李雪主(リ・ソルチュ)夫人も鑑賞した。

    それから7ヶ月経って、その様子を収めたDVDが北東部最大の卸売市場、水南(スナム)市場をはじめ、清津(チョンジン)市内の市場で出回るようになった。北朝鮮当局は、死刑や拷問など極端な手段を動員して取り締まるほど韓流コンテンツを嫌悪してきたが、ここへ来て解禁に向けた動きが表れたとの観測も出ていた。

    (参考記事:北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは…

    ところが、北朝鮮国民の期待を裏切る「逆コース」とも言うべき現象が見られている。

  • 金正恩氏が「飲み会禁止令」…軍幹部14人をまとめて処刑した例も

    金正恩氏が「飲み会禁止令」…軍幹部14人をまとめて処刑した例も

    北朝鮮当局が恐れているものの一つが、口コミだ。国民に知られたくない都合の悪い情報ほど、口コミを通じてあっという間に全国に広がってしまう。たとえば1990年代にあった国民虐殺や、最近のマンション崩壊事故なども、すっかり公然の秘密となっている。

    これが体制を揺るがす流れにつながるのを、極度に恐れているのだ。

    (参考記事:「手足が散乱」の修羅場で金正恩氏が驚きの行動…北朝鮮「マンション崩壊」事故

    当局は、2月末の米朝首脳会談が「決裂した」という話を抑えるために、口コミの発信源となる市場で集まってうわさ話をすることを禁止した。今度はそこから一歩踏み込んで、そもそも集まること自体を禁止する方針を示した。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。

  • 文在寅政権が北朝鮮に送り続ける「非核化に致命的」な贈り物

    文在寅政権が北朝鮮に送り続ける「非核化に致命的」な贈り物

    韓国の主要メディアは3日、韓国船舶1隻が国連安全保障理事会(安保理)の制裁決議違反に当たる北朝鮮船舶との違法な洋上取引(瀬取り)を疑われ、昨年10月から韓国南部の釜山港に抑留されていると報じた。この船舶は石油精製品を北朝鮮船舶に積み替えたとされており、保有会社は韓国当局の捜査に対し、疑いを認めたとされる。

    報道によれば、韓国政府はこれ以外にも、瀬取りに加担した2隻と北朝鮮産石炭の運搬に関与した1隻の計3隻の外国船舶も抑留している。

    このニュースを伝えた聯合ニュースは、同国外交筋の次のような言葉を紹介している。

  • 「この国はもうすぐ滅びる」北朝鮮国民が嘆く薬物汚染の末期症状

    「この国はもうすぐ滅びる」北朝鮮国民が嘆く薬物汚染の末期症状

    韓国のデイリーNKと同一グループの対北短波ラジオである国民統一放送は、「北朝鮮の正常国家への道」というテーマで韓国に亡命した太永浩(テ・ヨンホ)元駐英北朝鮮公使とユン・ヨサン北朝鮮人権情報センター(NKDB)所長との対談を放送した。対談のテーマは、北朝鮮の薬物汚染である。

    北朝鮮で覚せい剤がまん延する実態を巡っては最近、金正恩党委員長が視察したこともある格式高い中央行政機関・国家科学院までが密造に関わっているとの疑惑が持ち上がっている。かつてのように、国家ぐるみで麻薬や覚せい剤を生産しているわけではないが、資金に窮した機関や個人が、ことごとく薬物ビジネスに手を染めているのだ。

    (参考記事:一家全員、女子中学校までが…北朝鮮の薬物汚染「町内会の前にキメる主婦」

    一方、金正恩氏はこうした薬物蔓延を深刻な問題としてとらえている。

  • 北朝鮮「拝金主義」共和国でバカを見たある軍人の不運

    北朝鮮「拝金主義」共和国でバカを見たある軍人の不運

    昨年12月、北朝鮮の国境警備隊の軍官(将校)3人が家族を動員して、松の実や薬草を中国に密輸した容疑で当局に摘発された。3人は職務停止となり、警備総局の保衛司令部(秘密警察)で取り調べを受けた。

    最近、調査結果と処分の内容が発表されたが、疑問の声が上がっていると両江道(リャンガンド)の内部情報筋が伝えてきた。

    警備総局は、密輸に関わった国境警備隊の中隊長を解任した上、労働鍛錬隊6ヶ月の刑を言い渡した。労働鍛錬隊は軽犯罪者向けの刑務所で、一般刑務所の教化所、強制収容所の管理所と比べればマシと言われるが、強制労働、不衛生な環境、看守の暴言、暴力など「人権侵害の総合商社」であることには変わりない。

    (参考記事:北朝鮮、脱北者拘禁施設の過酷な実態…「女性収監者は裸で調査」「性暴行」「強制堕胎」も

    一方、同様に密輸に関わった政治指導員と保衛指導員は、お咎めなしで元のポストへの復帰が決まった。関与の度合いから言えばこの2人の方が中隊長より重いが、事実上の無罪放免となったのは、ワイロのおかげだ。現在の北朝鮮では、社会のあらゆる場面で、あらゆる形のワイロがやり取りされるのだ。

    (参考記事:北朝鮮女性を苦しめる「マダラス」と呼ばれる性上納行為

    3人が摘発されたのは、金正恩党委員長の掲げる不正腐敗との闘いの一環として、朝鮮労働党が大々的な検閲(監査)を行っているときのことだ。金正恩氏の指示で行われた検閲での摘発だけあって、非常に厳しい処罰が予想された。

    3人は、経緯書と共に捜査機関等に多額のワイロを送り刑事処罰の免除を求めた。その額は政治指導員と保衛指導員が2000元(約3万3000円)。生活の苦しい中隊長は200元(約300円)しか出せなかった。それで、中隊長が担ったのは密輸分の3分の1以下なのに、より重い処罰を受けてしまったというわけだ。

    同じ罪を犯したのに罪を悔いているかではなく、ワイロの額で処分が決まったということだ。「貧しい中隊長が3人分の処罰を1人でかぶった」(情報筋)という声が上がるのは当然のことだろう。

    しかし、北朝鮮においてワイロの額が量刑を左右するのは半ば常識だ。両江道の保衛部(秘密警察)は、中国キャリアの携帯電話を使用した容疑で逮捕した人に3つのコースを示し、ワイロを取り立てる。5000元(約8万3000円)なら釈放、半分なら懲役半年、一銭も払わないなら懲役1年といった具合だ。

    (参考記事:口に砂利を詰め顔面を串刺し…金正恩「拷問部隊」の恐喝ビジネス

    「地獄の沙汰も金次第」を地で行くのが、拝金主義にまみれた今の北朝鮮だ。