米海洋大気庁(NOAA)が衛星写真を基に作成した、2012年から2019年までの朝鮮半島の「干ばつ指数(Drought index)マップ」(5月前半基準)。干ばつの程度に応じて「中間」が黄色、「高い」が赤、「深刻」が濃い赤で示されている。
2012年以降、今年が最も深刻な状態であることが分かる。

下の画像は、米海洋大気庁(NOAA)が衛星写真を基に作成した朝鮮半島の「干ばつ指数(Drought index)マップ」の最近の変化を示したもの。干ばつの程度に応じて「中間」は黄色、「高い」が赤、「深刻」は濃い赤で示されている。
4月の最終週(左)から5月の第1週(中央)、5月の第2週と、時間の経過とともに干ばつが広がっていることがわかる。


北朝鮮の金正恩党委員長は4月24日から26日まで、初めてロシアを訪問し、プーチン大統領と会談するなどした。その成り行きを、固唾を飲んで見守る人々がいた。ロシアに外貨稼ぎに出た北朝鮮の人々である。
米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が、現地の高麗人(朝鮮系ロシア人)の情報筋の話として伝えたところでは、労働者たちは首脳会談の場で経済協力の約束をロシアから取り付け、国家への上納金を減額してくれることに期待していたのだ。ところが、首脳会談の成果ははかばかしいものではなかった。そして国からもたらされたのは、上納金の減額どころか増額要求だった。労働者たちは一様に悲しみに暮れ、また理不尽な仕打ちへの怒りを募らせているという。
ロシアには、北朝鮮レストランの「看板娘」である美人ウェイトレスたちや、建設現場などで働く北朝鮮男性たちがいる。
(参考記事:美貌の北朝鮮ウェイトレス、ネットで人気爆発)
===怒れる男たちの乱闘===
彼らの置かれた労働環境は過酷である。先月から今月にかけて、ウラジオストク市と西シベリアのケメロボ市内で2人の建設労働者が自ら命を絶った。
ケメロボでの一件を伝えたRFAによれば、自殺の理由は次のようなものだ。
「汗水たらして働いても貯金できず、手ぶらで帰国することとなったこの労働者は、生活苦を悲観して自殺した」
北朝鮮から海外に働きに出るには、当局の担当者にかなりの額のワイロを積まなければならない。そのためトンジュ(金主、新興富裕層)や親戚、友人から多額の借金をするケースがほとんどだ。かなりの額であっても、以前は海外に出て働けば返済は可能だった。さらに、帰国後の商売の元手も貯められるので、数年苦労すれば貧しい暮らしから脱出することもできた。
ところが、この数年ですっかり風向きが悪くなってしまった。国連安全保障理事会の制裁決議2397号は、自国に滞在する北朝鮮労働者を今年末までに送り返すことを義務付けている。
かつては3年から5年の労働ビザが発給され、滞在期間中にある程度貯金ができたが、今では3ヶ月の研修ビザや観光ビザで出入国を繰り返すしかないため、カネが貯まらない。
(参考記事:【写真】金正恩氏の新たな商売「女子大生派遣ビジネス」の現場)
それに加えて労働者を苦しめるのが、国が要求する多額の上納金だ。
「ロシアに派遣された北朝鮮労働者が自殺や脱北などの極端な選択をする理由は、(北朝鮮)当局から押し付けられた上納金の圧迫と、借金に苦しめられる生活苦だ」
一方、一部の労働者たちの間では、当局の搾取に対する怒りが高まりつつあるという。
「個人の事情を考えず、外貨稼ぎのノルマを叫ぶばかりの北朝鮮当局を見ると、現代版の奴隷を連想させる」(RFAの情報筋)
こうした怒りが鬱積したためか、ロシア国内では北朝鮮労働者とほかの外国人労働者との乱闘事件も起きている。
(参考記事:【動画】北朝鮮労働者とタジキスタン労働者、ロシアで大乱闘)
北朝鮮では、権力や権力者とのコネに縁遠い庶民や地方の人々は、外国にでも出て商売の元手を貯めるなどしなければ、貧困から脱出する方法がみつからないのだ。
(参考記事:コンドーム着用はゼロ…「売春」と「薬物」で破滅する北朝鮮の女性たち )
金正恩体制の無謀な核兵器開発は、そうした数少ないチャンスまで奪ってしまった。独裁体制のやりたい放題のツケは、結局は弱い立場の人々が払わされるのだ。
韓国紙・朝鮮日報系のケーブルテレビ、TV朝鮮は17日、「ニュース9」などの報道番組で、ソウル・江南(カンナム)のクラブなどで密売されている違法薬物の中で「最高級」とされているのは、北朝鮮製の薬物であると報じた。
江南は最近、クラブ「バーニングサン」などを舞台に、多数の韓流タレントを巻き込んで、性的スキャンダルや薬物乱用の指摘に揺れている。この街を席巻しているのが、かつては日本国内にも密輸された北朝鮮製の薬物だというのだ。
(参考記事:一家全員、女子中学校までが…北朝鮮の薬物汚染「町内会の前にキメる主婦」)
TV朝鮮は、「北朝鮮製(の薬物)は製薬会社で作られ、純度が高く、最高級とされている」としながら、関係者の次のような言葉を伝えている。
金正恩党委員長の号令の下、北朝鮮当局は昨年から「非社会主義現象」の取り締まりキャンペーンを大々的に繰り広げている。これは、当局が考えるところの「社会主義にそぐわない行為」を取り締まるものだが、長期に渡って続いたせいかゆるみが来ているようだ。
取り締まりの対象となっているはずの風俗業が、ここに来て活気づいていると、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じている。
両江道(リャンガンド)の情報筋は、最近になって恵山市内にカラオケ、飲み屋、ビリヤード場、宿泊施設などが増えていると伝えた。普通の民家で看板も出さずに営まれるこれらの店。当局の目を逃れて営業しているように見えるが、実は当局の黙認の下に営まれている。おそらくカネが動いているのだろう。
このような店では、女性奉仕員の姿が見られるという
「カラオケや飲み屋では客に求められば若い女性奉仕員を呼んでサービスさせる。彼女らはカネさえ渡せばいかなる行為もいとわないので、これらの店での売春が社会問題になっている」(情報筋)
(参考記事:コンドーム着用はゼロ…「売春」と「薬物」で破滅する北朝鮮の女性たち)
北朝鮮では、このような店ができたり潰されたりを繰り返している。

北朝鮮の首都平壌郊外の教化所(刑務所)で、受刑者の元高官が脱走する事件が発生した。あえなく逮捕されたこの受刑者には、過酷な運命が待ち構えている。
平安南道のデイリーNK内部情報筋によると、事件が起きたのは3月1日のことだ。首都平壌から東に20キロほど離れた江東(カンドン)郡の垈里(テリ)労働者区にある江東4号教化所に収監されていた、平壌市対外経済委員会の元副局長の男性受刑者が脱走を図った。彼は、国家財産の横領罪で労働教化刑(懲役刑)15年を宣告され受刑していた。
情報筋は脱走の方法、動機などについては明らかにしていないが、北朝鮮の教化所で15年の刑期を満了し、五体満足で出て来られる可能性は決して高くない。受刑者はいちかばちかの賭けに出たのだろうが、逃げ出してわずか2日後に逮捕されてしまった。後述するように、当局は「見せしめ」として即刻、死刑を執行したもようだ。
(参考記事:機関銃でズタズタに…金正日氏に「口封じ」で殺された美人女優の悲劇)
この教化所には1000人から4000人が収監されており、内部では他の教化所と同様に人権侵害が横行している。

北朝鮮は今月4日、江原道(カンウォンド)の元山(ウォンサン)付近から、複数の短距離弾道ミサイルを発射した。また、9日にも平安北道(ピョンアンブクト)の亀城(クソン)付近から、弾道ミサイルとみられる2発の飛翔体を発射した。米朝間の交渉が膠着状態に陥った中でのミサイル発射に、国際社会には困惑が広がっている。
そんなミサイル発射を祝うパーティを、中国に駐在する北朝鮮の貿易駐在員が9日夜に開いたと米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。北朝鮮の置かれた立場をよくわかっているはずの彼らが、なぜそんな空気の読めない行動に出たのか。
中国・遼寧省丹東の貿易業者は9日夜、北朝鮮の貿易駐在員から招待を受けた。単なる食事会だと思って会場に向かったこの業者は、見慣れぬ駐在員らに加え複数の中国人業者がいるのを発見した。状況が飲み込めなかった彼は、その場にいた駐在員にパーティの趣旨を尋ねた。

北朝鮮で女性を対象とした人身売買が再び増えつつある。当局は人身売買に対して重罰で対処すると警告しているが、一向に根絶される気配がない。
中国との国境に面した両江道(リャンガンド)の情報筋は米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)に対し、最近、若い女性や女子高生、大学生が被害者となる人身売買が増えつつあると伝えている。
(参考記事:中国で「アダルトビデオチャット」を強いられる脱北女性たち)
人身売買ブローカーは女性らに「中国でしばらくカネを稼げるようにしてやる」と騙して接近。中国のブローカーと結託し、売り飛ばす手口で荒稼ぎしている。ブローカーの受け取る報酬は女性1人あたり2万元(約31万9000円)から3万元(約47万8000円)。
国際社会の制裁による不況で市場からは商人の姿が消え、不動産価格が暴落している中、これほど手堅く儲けられる仕事はそうないだろう。
女子学生を夜道で襲って拉致するブローカーも現れ、娘を持つ親は一瞬たりとも緊張を解けないほどの状況だと情報筋は伝えた。
(参考記事:人身売買団の餌食になった「ある少女」を待ち構える運命)
このような人身売買が北朝鮮で横行するようになったのは、今から25年ほど前だ。深刻な食糧難「苦難の行軍」で、生き残るために女性を騙して売り飛ばす輩が現れたのだ。また、家族を餓死から救うため、人身売買と知りながら売られていった女性もいると伝えられている。
当局が人身売買犯に銃殺刑を含む極刑を下したことで、同様の犯罪は徐々に収まっていったが、RFAによれば最近になって再び増加傾向にある。当局は改めて大々的な取り締まりに乗り出したが、人身売買は秘密裏に行われている上に、被害女性も人身売買であることを否定することもあるため、摘発は容易でないもようだ。
(参考記事:「中国人の男は一列に並んだ私たちを選んだ」北朝鮮女性、人身売買被害の証言)
咸鏡北道(ハムギョンブクト)の別の情報筋は、人身売買が国境に面した地域を中心に行われていることを受け、これらの地域への立ち入り制限が強化されていると伝えた。特に、他の地方の若い女性が地域に立ち入ることが普段にも増して厳しく制限されている。
また、学校や人民班(町内会)で人身売買についての講演会を行い、注意喚起を行っている。しかし、情報筋は根絶は難しいと見ている。
その理由について情報筋は、「人身売買が再び増えているのは、最低限の暮らしすら成り立たない人が多いということと、女性の主要な商売の場である市場の景気が後退しているためだ」と語っている。
(参考記事:中国奥地で売られた「少女A」の前に現れた救世主)

中朝国境の街である遼寧省丹東市で、北朝鮮が「ツケマツゲ」や「カツラ」などで外貨稼ぎをしていると今月6日の朝日新聞が報じた。これらの手工品は制裁対象ではないため、単価が安くても北朝鮮が頼らざるをえず、輸出額も前年比の2倍に伸びているという。しかし、こうした手工品の製造過程で、深刻な人権侵害が行われている疑惑がある。
北朝鮮の外貨稼ぎ会社が中国企業からの発注によってツケマツゲやカツラ、そして衣類や造花などを製造していることは、本欄でも昨年の時点で報じていた。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、この会社の材料の調達先が、まさしく朝日新聞が報じた丹東市だ。
衣類の材料である生地は国営のアパレル工場に納入されるが、造花やツケマツゲの材料は学校が密集する地域に運ばれる。その理由は、10代の学生たちを労働力としているからだ。働き口のない10代の少女たちが、成人の半分ほどの賃金でツケマツゲの製造現場で働かされているという。
(参考記事:徹底的に奪われる少女たち…北朝鮮版「女工哀歌」の現場)

北朝鮮の金正恩党委員長が旗振り役となって進めている「革命の聖地」、三池淵(サムジヨン)の開発プロジェクト。国際社会の制裁で北朝鮮経済が苦境に立たされている中でも工事が進められている。
工事は主に朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の建設部隊と、突撃隊と呼ばれる半強制の建設ボランティアの手で進められているが、現場のブラックぶりが広く知れ渡るようになり、現場に行きたがらない人や、逃げ出す人が続出している。
金正恩氏のメンツのかかった事業をサボタージュすれば、最高指導者の権威に挑戦したとみなされ、どんな目に遭わされるかわからない。
(参考記事:金正恩命令をほったらかし「愛の行為」にふけった北朝鮮カップルの運命)
それでも、この手の事業では過去に大量の犠牲者が出ていることもあり、「逃げるが勝ち」と考えているのかもしれない。
【平壌5月13日発朝鮮中央通信】13日付の「労働新聞」は社説で、こんにちの現実は全ての部門、全ての単位で科学的な発展戦略に徹底的に基づいて前進し、飛躍していくことを求めていると明らかにした。
同紙は、全ての部門、全ての単位で科学的な発展戦略を立てるのは革命と建設で絶え間なく成果を収めるための優先的な事業だとし、次のように指摘した。
自分の部門、自分の単位の現実態と世界的発展趨勢に即して、そして内部の予備と可能性、潜在力を最大限に引き出して利用する原則に基づいて展望的な発展戦略を科学的に立て、頑強に執行してこそより速く、より高く前進し、飛躍することができる。
各単位の事業を発展させるうえで国家的な指導と支援も重要であるが、基本は主人が自分の役割を果たさなければならない。
朝鮮労働党は、全ての部門、全ての単位が世界を見て自分の発展戦略を正しく立て、より高く飛躍していくことを求めている。
みんなが自分の部門、自分の単位を世界的水準に押し上げるための発展戦略を科学的に立てて、社会主義建設の新しい進撃路を力強く開いていこう。---

米国務省は6日、毎年恒例の「北朝鮮自由週間」(今年は4月28日~5月4日)に合わせ、「数十年間、北朝鮮政権は住民の人権と根本的な自由を残酷に侵害してきた」などとする報道官声明を発表した。
北朝鮮自由週間の期間中、脱北者団体のメンバーら20人余りが渡米。ワシントンDCでの会合にホワイトハウスの国家安全保障会議(NSC)や国務省、議会関係者を招待して北朝鮮の人権侵害状況について説明した。国務省の声明は、これを受けて出されたものでもある。
声明はまた、北朝鮮の政治犯収容所では10万を超える人々が苦痛を受けていて、抑圧的な環境から脱北しようとする者が捕まれば拷問されたり殺害されたりするとも指摘した。
(参考記事:9歳女児を待つ残酷な運命…北朝鮮に強制送還の危機)
これに、北朝鮮は猛反発した。北朝鮮外務省傘下の米国研究所政策研究室長は11日、朝鮮中央通信の質問に答える形で「米国務省が発表した公報文(声明)は虚偽とねつ造で一貫した詭弁」だと指摘。「これを通じて米国は、真に朝米関係の改善を願わず、わが体制を転覆するための機会だけをうかがっているという下心をさらけ出した」と主張している。
しかしハッキリ言って、この程度の非難合戦は、米朝関係における人権問題の潜在的重大さに比べてみたとき、まだまだ低いレベルに収まっていると見るべきだ。
国務省の声明が発表されたのは、「北朝鮮版イスカンデル」として知られるようになった短距離弾道ミサイルの1回目の発射を行って2日後だ。そのため一部には、この声明がミサイル発射に対する意趣返しと見る向きもあるようだが、真相はわからない。
だが、米国が北朝鮮に対し、「人権カード」を持っているのは確かだ。トランプ政権はその性格から、このカードを積極的に使うことをしてこなかっただけであり、議会などでは北朝鮮の人権問題を巡り様々な動きが続いている。
(参考記事:北朝鮮女性、性的被害の生々しい証言「ひと月に5~6回も襲われた」)
トランプ政権がこのカードを本気で持ち出せば、米朝対話は完全にとん挫することもあり得る。だからしばらく、そのような「奥の手」を使うことには慎重であるはずだ。
一方で北朝鮮国内では、制裁の影響による経済難で社会秩序が乱れているためか、公開処刑が再開されたとの情報がある。その事実が確認されれば、国際社会の対北人権圧力はいっそう強まらざるをえない。
(参考記事:美女2人は「ある物」を盗み銃殺された…北朝鮮が公開処刑を再開)
米国政府が意図せざるとも、非核化を巡る交渉停滞は、必然的に北朝鮮の人権問題に注目を集めていく流れにつながるかもしれない。

国連の世界食糧計画(WFP)と食糧農業機関(FAO)は3日に発表した報告書「北朝鮮の食糧安全保障評価」で、「長期間の日照りと異常高温、頻繁な洪水、農業生産に必要な要素の制限」などが原因となり、北朝鮮の昨年の農業に著しい影響が出たとしている。
また、異常気象に加えて、国際社会の厳しい制裁により農業資材まで輸入ができなくなっていることが、北朝鮮の農業に悪影響を与えたということだ。報告書によると、肥料として使われるリン酸塩と炭酸カルシウムの昨年の供給量は、過去5年間の平均と比べてそれぞれ7割、5割減少している。
様々な悪材料が重なり、今年の収穫はこの10年で最も少なくなり、国際社会の支援がなければ、1990年代後半に北朝鮮を襲った未曾有の食糧危機「苦難の行軍」が再び起きるのではないかという懸念が高まっている。
(参考記事:「街は生気を失い、人々はゾンビのように徘徊した」…北朝鮮「大量餓死」の記憶)
デイリーNKの取材によれば、北朝鮮の農村からは、窮状を訴える声が次々に上がっている。咸鏡北道(ハムギョンブクト)の中国との国境にほど近い地域に住む住民は、次のように窮状を訴える。
「土地に栄養がないので肥料を使わなければならないのに、制裁の対象になったから大変だ」
一時期、品薄となっていた稲の苗代を寒さから守るビニール膜は入荷するようになったが、今度は肥料が手に入らなくなったという。中国の税関が「肥料は化学物質で作ったものだ」と言って、北朝鮮への輸出を認めないのだ。つまり、制裁対象の品目ということだ。
情報筋は具体的な肥料の種類に言及していないが、肥料の中には爆薬への転用が可能なものも存在する。ちなみに北朝鮮当局は近年、国内での爆弾テロの発生を恐れて窒素肥料の製造を制限するようになっている。
(参考記事:1500人死傷に8千棟が吹き飛ぶ…北朝鮮「謎の大爆発」事故)
一方、平安南道(ピョンアンナムド)のデイリーNK内部情報筋が訴えるのは、人手不足だ。

韓国の公共放送KBSが、毎週日曜の夜に放送してきた人気バラエティ番組「1泊2日」。芸能人が韓国の各所を1泊2日で旅し、地元の人々と触れあう内容だ。
だが、今年の3月7日を最後に放送されなくなってしまった。出演者の一人、歌手のチョン・ジュニョンが女性との性行為を隠し撮りし、ネット上に流すなどして逮捕されたためだ。
この出来事が、北朝鮮国民にも衝撃を与えた。北朝鮮では韓流コンテンツの視聴は厳禁であり、発覚すれば拷問を受けた上に重罪に問われるが、それにもかかわらず人々は隠れて楽しむことを止めようとしない。
(参考記事:北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは…)
平安南道(ピョンアンナムド)のデイリーNK内部情報筋は、デイリーNK記者との電話で「なぜ突然、『1泊2日』が放送されなくなったのかと気になっている人が多い」と述べた。
韓国・ソウルの外信記者クラブで3日、康京和(カン・ギョンファ)外相の記者懇談会があった。終了後、康京和氏は会場を離れる際に、中国で逮捕された脱北者7人の救出を訴えている市民団体と遭遇した。懇談会での質問に対し、韓国政府にとって北朝鮮の人権問題は最優先ではないと明かした直後だった。
写真で康京和氏と向き合っているのは、「韓半島の人権と統一のための弁護士の会」に所属する弁護士だ。彼女が掲げた手書きのプラカードには「9歳の娘まで銃殺されないよう助けてください!」と書かれている。


経済制裁下の北朝鮮で、困窮した労働者が工場の設備や資材を盗んで売り払い、社会問題になっている。
朝鮮労働党平安南道委員会の会議室で幹部を対象にして行われた講演会で、道の保安局長(県警本部長に相当)が价川、徳川(トクチョン)、北倉(プクチャン)などの工場で窃盗が増加しているとして注意喚起を行った。窃盗の被害に遭っているのは、溶接棒などの設備や、銅線、動線、鉄筋、アルミ、電気ケーブル、珪素鋼板、セメント、木材など資材だ。
1990年代の大飢饉「苦難の行軍」の時代には、こうした事件が頻発した。当局は公開処刑などの極刑で抑え込みを図ったが、それでも盗難の続発は収まらなかった。
(参考記事:美女2人は「ある物」を盗み銃殺された…北朝鮮が公開処刑を再開)
庶民からすれば、飢えて死ぬのも処刑されるのも一緒、との考えだったのだろう。生き延びるため、手段を選ぶ余裕などなかったのだ。
2014年4月。2年前の同時期の写真と比べると顔の太り具合だけでなく、髪型にも変化が見られる。また眉毛も短くしている。

2014年7月。タバコを指に挟みながら朝鮮人民軍訓練を現地指導する金正恩氏。1年前の写真と比べるとその差は歴然としている。

2014年11月。この頃になるとこの体型で落ち着きつつある。

2015年2月。ヘアスタイルにまたもや変化があった。米CNNは「角刈り風のシビアなスタイルへと一新」したと報道した。

2015年6月。戦争史跡地を現地指導した金正恩氏だが、髪の毛に白髪が見られるとして韓国メディアは「体調不安説」を報じた。
写真でわかるように3年間で、かなり肥満が高くなった金正恩氏。贅沢な食事をしていることが原因と見られがちだが、それ以外にも日頃のストレスやプレッシャーなどからくる精神的な不安定さが肥満につながっているという説もある。
2013年12月14日。張成沢氏の処刑を報じた翌日の労働新聞に掲載された現地指導の様子。外叔父を処刑した直後にも関わらず、笑みを浮かべている。

2014年2月。児童施設を訪れ、子どもたちと戯れる金正恩氏。泣いている子どもを抱きかかえてあやしているようだ。

(関連記事:【写真】金正恩氏のヘア・スタイルの変化)
2013年10月、「美林乗馬クラブ」を視察した金正恩氏。いつもと違って前髪を垂らしている。

2013年12月8日。朝鮮労働党政治局拡大会議に出席した金正恩氏。この会議で張成沢氏の解任が決定されたせいか、表情がこわばっている。

(関連記事:【写真】体重増加の金正恩氏)
2012年9月、李雪主夫人と平壌大同江タイル工場を現地視察。体型、とりわけあご周りや首回り、そして髪型もスッキリしている。

2013年7月。同年27日に開かれた「祖国解放戦争(朝鮮戦争)勝利60周年記念閲兵式」に出席した金正恩氏。前年に比べると、少し太り始めたようだ。

(関連記事:【写真】叔父の処刑直後、笑う金正恩氏)

2011年10月、金正日氏が死去する2カ月前、親子で訪問した「大同江スッポン養殖工場」での一枚だ。同工場は、今年5月に金正恩氏が視察した際に激怒した工場として知られている。

2012年の太陽節(金日成氏の生誕記念日)を前にして公開された写真。髪型やストライプのネクタイなど、明らかに故金日成氏のスタイルを踏襲しているのがわかる。

(参考記事:【写真】徐々に太り始める金正恩氏)
今月、北朝鮮メディアが公開した写真を確認してみた。

金正恩氏(朝鮮中央通信)
金正恩氏は覇気ヘアといわれる独特のヘアスタイルにコダワリをもち、サイド部分にはほとんどそり跡を残さない。眉毛も剃って整え、肌も丁寧にスキンケアしているかのようにツヤツヤしている。しかし、この写真を見る限り、いつもより肌が荒れているのが気になる。それでも公開したのは金正恩氏の意思によるものだろう。

北朝鮮当局は最近、大都市で見られるようになった「トンゴジプ」なるものに頭を悩ませているという。
「トンゴジプ」は、日本語にすると「同居の家」という意味だ。つまりは一種のシェアハウスであり、10代から30代の若者が共同で部屋を借りて住んでいる。
そして中には、このシェアハウスで覚せい剤などの薬物を使用したり、アダルトビデオを見たりするなど「快楽を追求し堕落した生活を送る若者もいる」(情報筋)という。(参考記事:「男女関係に良いから」市民の8割が覚せい剤を使う北朝鮮の末期症状)

米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)によれば、中国との国境に面した北朝鮮・新義州(シニジュ)市で先週初めから、中央検察所による集中検閲が行われているという。
集中検閲とは、数十人から場合によっては数百人単位の検閲団が派遣され、地元住民らの思想的な偏向のチェック、さらには党や行政機関の幹部による不正、違法薬物の密売や売買春など「非社会主義行為」の大々的な摘発が行われるものだ。
(参考記事:コンドーム着用はゼロ…「売春」と「薬物」で破滅する北朝鮮の女性たち)
新義州は、北朝鮮でも最も頻繁に検閲が行われる地域だとされる。中国と国境を接しているために、住民が海外の情報と接しやすい事情があるからだ。

韓国の主要メディアは3日、韓国船舶1隻が国連安全保障理事会(安保理)の制裁決議違反に当たる北朝鮮船舶との違法な洋上取引(瀬取り)を疑われ、昨年10月から韓国南部の釜山港に抑留されていると報じた。この船舶は石油精製品を北朝鮮船舶に積み替えたとされており、保有会社は韓国当局の捜査に対し、疑いを認めたとされる。
報道によれば、韓国政府はこれ以外にも、瀬取りに加担した2隻と北朝鮮産石炭の運搬に関与した1隻の計3隻の外国船舶も抑留している。
このニュースを伝えた聯合ニュースは、同国外交筋の次のような言葉を紹介している。

中国で、脱北した北朝鮮の女性たちが望まないセックスワークを強要され苦しんでいる。英国の人権団体、コリア未来戦略が発表した報告書「性奴隷」によると、12歳の少女までがブローカーによって性風俗業者に売られていくというのだ。
中国国内で暗躍する人身売買ブローカーたちは、主に中国人であると考えられる。ただ、北朝鮮国内から拉致されて売買されるケースもあることから、北朝鮮の人物も関わっていることは明白だ。実際、中朝国境に面した北朝鮮の村に住んでいた少女がブローカーに騙され中国に連れて行かれことがある。
(参考記事:中国奥地で売られた「少女A」の前に現れた救世主)
報告書によると、中国でセックスワークを強要されている北朝鮮女性たちは年間1億ドル(約104億円)ものお金を稼ぐが、彼女たちが一回の売春行為で得るのはわずかに30元(約500円)だという。ネット上で性的なポーズを見せるなどの行為を行う「アダルトビデオチャット」に従事させられるケースもある。
(参考記事:中国で「アダルトビデオチャット」を強いられる脱北女性たち)
こうした中国の業者やブローカーたちは、女性たちが逃げられないよう手を尽くす。妊娠しても体を売ることを強要するなど、やり方はきわめて悪辣だ。報告書には、中国人男性の様々な非道ぶりも記されているという。また、一部の女性は韓国人の男性に人身売買されていくケースもあるというのだ。
中国国内における脱北女性と少女たちの人身売買の闇は深い。報告書は多くの女性たちが悲惨な境遇で死に至っているとしながら、韓国政府や国際社会が、この問題をまだまだ傍観しているとも指摘する。そのうえで、中国政府に脱北者を難民として認定させ、脱北者が望んだ国へ行けるようにし、多くの女性の命を救うための議論が切実に必要だと訴えている。
(参考記事:手錠をはめた女性の口にボロ布を詰め…金正恩「拷問部隊」の鬼畜行為)
付け加えるなら、中国当局がこのようなセックスワークを摘発した場合、たとえ人身売買の被害者であろうと脱北女性たちは逮捕されて北朝鮮へ強制送還される。そこで彼女たちを待っているのは、ありとあらゆる人権侵害が常態化している拘禁施設なのだ。